水のコラム
2024.09.26
トイレ
トイレにティッシュを流すと大変なことに!つまりの原因と対処法
トイレのつまりは誰もが経験する可能性のある厄介な問題です。特に、ティッシュペーパーを誤ってトイレに流してしまうと、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
本記事では、トイレットペーパーとティッシュの違いを解説し、ティッシュを流すことで起こり得る問題とその対処法について詳しく説明します。
目次
トイレットペーパーとティッシュの違い
トイレットペーパーとティッシュは一見似ているように感じますが、実は大きな違いがあります。
トイレットペーパーは水に流すことを前提に作られていますが、ティッシュはそうではありません。この違いが、トイレつまりの原因となることがあるのです。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
トイレットペーパーが溶ける仕組み
トイレットペーパーは、水に触れるとすぐに溶け始めるように設計されています。その秘密は、繊維の構造です。
通常、トイレットペーパーは水に触れてから約10秒程度で溶け始め、1分以内にほぼ完全に崩壊します。この素早い溶解性により、トイレットペーパーは排水管をスムーズに通過し、つまりを引き起こすリスクを最小限に抑えているのです。
ティッシュはなぜ溶けにくいのか
一方、ティッシュは通常2枚重ねで作られています。しかも湿潤紙力増強剤という特殊な加工が施されているため、水に濡れても簡単に繊維は崩れません。
ティッシュが鼻をかんだり化粧を落としたりする用途に適しているのはこの水分に強い繊維構造を持っているからです。しかし、この特性がトイレに流すと問題を引き起こす原因となります。ティッシュは水に浸しても形状を保ち、完全に溶けるまでに数時間から数日かかるため、排水管内でつまりを起こしやすく、トイレトラブルの元凶となってしまうのです。
トイレにティッシュを流すとどうなる?
ティッシュをトイレに流すと、様々な問題を引き起こす可能性があります。トイレットペーパーとは異なり、ティッシュは水に溶けにくい特性を持っているため、排水管内でトラブルの原因となりやすいのです。
短期的な影響:つまりのリスク
ティッシュをトイレに流すと、最初に心配されるのが目の前でのつまりです。ティッシュは水を吸収して膨らむ性質があるため、1〜2枚程度なら問題なく流れても、量が多いと排水口付近でつまってしまうことがあります。
特に注意が必要なのは、トイレットペーパーと一緒に流してしまう場合です。ティッシュが水分を吸収して膨らむと、トイレットペーパーを巻き込んで大きな塊となり、排水管の中で動きが取れなくなってしまいます。その結果、水が流れなくなるだけでなく、最悪の場合は便器から水があふれ出す可能性があります。
長期的な影響:排水管への蓄積
ティッシュを流す習慣が続くと、長期的には排水管内での蓄積という問題が発生します。ティッシュは完全に分解されるまでに時間がかかるため、少量ずつでも継続的に流していると、徐々に排水管内に堆積していきます。
堆積したティッシュは、時間とともに固まって排水管の内壁に張り付き、管の直径を狭めていきます。その結果、水の流れが悪くなり、トイレの排水性能が低下していくのです。さらに、狭くなった部分に排泄物などが引っかかりやすくなり、最終的には完全なつまりを引き起こします。
ティッシュの蓄積は排水管だけでなく、浄化槽や下水道にも悪影響を及ぼしかねません。ティッシュが分解されずに残ることで、浄化槽の機能低下や下水処理場の処理負荷の増大を引き起こす可能性があります。
ティッシュでトイレがつまる原因
トイレがティッシュでつまるのは、ティッシュの特性と排水管の構造が重なって起こる現象です。ティッシュは日常生活で便利に使用されていますが、トイレに流すと思わぬトラブルの元凶となります。
ティッシュの構造と水との関係
ティッシュは、その用途から水に強い構造になっています。鼻をかんだり、化粧を落としたりする際に崩れてしまっては困るからです。この特性は、ティッシュの繊維構造と特殊な加工によって実現されています。
ティッシュの繊維は、通常2枚重ねで作られており、それぞれの層が湿潤紙力増強剤という特殊な物質で処理されています。この加工により、ティッシュは水に濡れても簡単には崩れません。水に浸しても形状を保ち、完全に溶けるまでには数時間から場合によっては数日かかることもあります。
一方で、トイレットペーパーは水に触れるとすぐに溶け始めるよう設計されています。通常、水に触れてから約10秒で溶け始め、1分以内にほぼ完全に崩壊します。この違いが、トイレつまりの大きな要因となるのです。
ティッシュは水を吸収すると膨張します。この膨張した状態で排水管に入り込むと、元の大きさよりもさらに大きくなり、管内で動きが取れなくなってしまいます。また、複数枚のティッシュが絡まり合うと、さらに大きな塊となり、つまりのリスクが高まります。
排水管の構造とティッシュの引っかかり
家庭の排水管は、いくつかの曲がりや接続部分があり直線ではありません。この構造が、ティッシュによるつまりをさらに引き起こしやすくしています。
排水管の中で最初の障害となるのが、便器と床を繋ぐ部分にあるトラップです。トラップには臭気を防ぐために常に水が溜まっている上に、S字やP字などのカーブ状になっています。ティッシュがカーブ部分で引っかかり堆積すると、やがてつまりが始まります。
さらに、排水管の途中にもいくつか接続部や曲がり角があります。これらの箇所でティッシュが引っかかると、他の物質も絡まりやすくなってつまりがより深刻化するのです。特に、古い建物の排水管は経年劣化によって内壁に凹凸や錆びが発生している可能性が高く、ティッシュが引っかかりやすい状況にあります。
また、排水管の径も関係します。一般家庭の排水管は、便器から出た直後は比較的太いですが、建物の外に向かうにつれて細くなっていきます。ティッシュの塊が管の径よりも大きくなると、そこでつまってしまうのです。
トイレにティッシュがつまってしまったときの対処法
トイレにティッシュがつまってしまった時は、慌てずに対処することが大切です。適切な方法で対応すれば、多くの場合は自力で解決できます。ここでは、家庭でできるトイレつまりの対処法をいくつか紹介します。
ラバーカップ(スッポン)の使用方法
ラバーカップ、通称スッポンは、トイレつまりの解消に最も一般的に使われる道具です。使い方は簡単ですが、コツを押さえることで効果が大きく変わります。
まず、便器の水位が通常よりも高くなっている場合は、バケツなどで水を汲み出し、通常の水位まで下げる作業が必要です。水位が下がったら、ラバーカップを便器の排水口にしっかりと押し当てます。このとき、ラバーカップの縁が便器に密着するよう、角度を調整しましょう。
そして、ラバーカップを素早く上下に動かします。この動作で排水口内に圧力の変化が生まれ、つまりを押し流す力が発生します。10〜15回ほど繰り返したら、ラバーカップを勢いよく引き上げてつまりが解消したか確認してください。
真空式パイプクリーナーの活用
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも強力な吸引力を持つ道具です。特に、ラバーカップで解消できないような深い位置でのつまりに効果を発揮します。
まず、パイプクリーナーの先端を便器の排水口に密着させてください。次に、ハンドルをゆっくりと引き上げ、真空状態を作ります。その後、ハンドルを勢いよく押し下げることで、強力な圧力を生み出します。
この操作を繰り返し、つまりを押し流したり、手前に引き寄せたりすることで解消できます。ただし、強すぎる力をかけると便器を傷つける可能性があるので、徐々に力を加えていくように注意しましょう。
ワイヤーブラシの使用上の注意点
ワイヤーブラシは、排水管の奥深くまで到達できる道具ですが、使用には細心の注意が必要です。不適切な使用は、排水管や便器を傷つける恐れがあります。
使用する際は、まずワイヤーブラシを排水口にゆっくりと挿入します。途中で抵抗を感じたら、それ以上無理に押し込まず、そこで回転させてみましょう。ブラシ部分がつまりに当たったら、ゆっくりと回転させながら前後に動かし、つまりの原因になっているティッシュの塊を崩していきます。
ただし、強引な操作は厳禁です。特に、古い配管や樹脂製の配管は壁面がもろくなっているため、ワイヤーブラシが管を貫通してしまう危険性があります。抵抗が強すぎる場合や、使用に不安がある場合は、無理せず他の方法を試すか、専門家に相談しましょう。
自然解消を待つ方法と注意点
軽度のつまりなら、時間をかけて自然にティッシュが流れるのを待つ方法もあります。
まず、便器に通常よりも少し多めの水を溜めます。これにより、水圧でつまりを押し流す効果が期待できます。その後、6〜8時間ほど放置してから、通常通りに水を流してみて、つまりが解消されているか確認してください。
また、ぬるま湯を使用することで、ティッシュを柔らかくし、流れやすくする効果も期待できます。ただし、熱湯は絶対に使用しないでください。急激な温度変化で便器が割れる危険性があります。
トイレつまり対策に必要な道具
トイレのつまりは、適切な道具を使えば自力で解消できることが多いです。しかし、いざというときに道具がないと困ってしまいます。ここでは、トイレつまりに備えて用意しておくべき基本的な道具とその使い方、そして兵庫県内でそれらの道具を購入できるおすすめのホームセンターをご紹介します。
基本的な道具と使い方
ラバーカップ(スッポン)
最も一般的なトイレつまり解消用具です。使い方は簡単で、排水口にカップを密着させ、上下に動かすことで圧力を生み出し、つまりを押し流します。家庭に1つは用意しておくべき必須アイテムです。
真空式パイプクリーナー
ラバーカップより強力な吸引力を持つ道具です。ハンドルを引き上げて真空状態を作り、勢いよく押し下げることでつまりを解消します。深い位置でのつまりに効果的です。
トイレ用ワイヤーブラシ
細長いワイヤーの先端にブラシがついた道具です。排水管の奥まで到達できますが、使用には注意が必要です。無理な力をかけると配管を傷つける可能性があるので、慎重に使用しましょう。
重曹とお酢
自然な方法でつまりを解消したい場合におすすめです。重曹を排水口に流し込み、その後お酢を注ぐと化学反応が起こり、軽度のつまりを溶かすことができます。
分解可能なS字トラップ
便器と床を繋ぐS字型の部分が分解可能なタイプの場合、ここを外してつまりを直接取り除くことができます。ただし、作業には経験が必要なので、初めての場合は専門家に相談することをおすすめします。
兵庫県でおすすめのホームセンター
カインズ神戸深江浜店
住所:神戸市東灘区深江浜町59-5
営業時間:9:30〜20:00
特徴:広々とした店内で豊富な品揃えを誇るホームセンターです。
コーナンハーバーランド店
住所:兵庫県神戸市中央区弁天町1番3号
営業時間:9:30〜21:00
特徴:アクセスが良く、品揃えも豊富です。隣接するダイソーと合わせて利用できます。
ホームセンタームサシ姫路店
住所:兵庫県姫路市広畑区夢前町3丁目1-7
営業時間:9:00〜19:30
特徴:広大な敷地に豊富な商品を取り揃えてあります。
アグロガーデン神戸駒ヶ林店
住所:神戸市長田区南駒栄町1-7
営業時間:平日・土 7:00〜20:00 / 日 8:00〜20:00
特徴:園芸用品が充実しており、カフェも併設。
DCM明石店
住所:兵庫県明石市茶園場町1番20号
営業時間:9:00〜20:00
特徴:明るく清潔な店内で、DIY用品も豊富です。
これらのホームセンターでは、トイレつまり対策に必要な道具を幅広く取り揃えています。事前に必要な道具を用意しておくことで、いざというときに慌てずに対処できます。
自力での解消が難しい場合は「ひょうご水道職人」へ
トイレのつまりは、多くの場合、家庭で対処できますが、自力での解消が難しい場合や、繰り返しつまりが発生する場合は、専門家の助けを借りることが賢明です。「ひょうご水道職人」では、24時間365日受付体制を整えており、迅速かつ確実なサービスを提供しています。
「ひょうご水道職人」は、兵庫県全域をカバーする水道修理の専門店です。トイレのつまりだけでなく、キッチン、お風呂、洗面所など、あらゆる水回りのトラブルに対応しています。経験豊富な技術者が、最新の技術を駆使して、迅速に問題を解決します。
以下のような状況でお困りの際は、「ひょうご水道職人」にご相談ください。
- ・自力での対処を何度か試しても改善が見られない場合
- ・つまりの原因が排水管の奥深くにあると思われる場合
- ・異臭や水の逆流など、深刻な症状が見られる場合
- ・古い建物で、配管の劣化が疑われる場合
- ・つまりが頻繁に発生する場合
「ひょうご水道職人」のサービスの特徴は以下の通りです。
- 1.24時間365日受付対応:急なトラブルでも、深夜や休日を問わず受付対応しています。
- 2.迅速な出動:電話受付から最短30分から1時間ほどで現場に到着します。緊急時も素早い対応が可能です。
- 3.事前見積もり:作業前に必ず見積もりを提示し、了承を得てから作業を開始します。追加料金の心配がありません。
- 4.熟練の技術者:経験豊富な技術者が、適切な判断と高度な技術で問題を解決します。
- 5.幅広い支払い方法:現金だけでなく、クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、QRコード決済にも対応しています。
トイレのつまりは、放置すると異臭の発生や水漏れなど、より深刻な問題につながる可能性があります。特に集合住宅では、他の住戸にも影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が重要です。
トイレトラブルは誰にでも起こり得るものです。日頃からの適切な使用と定期的なメンテナンス、そして必要な時に専門家の力を借りることで、快適で衛生的なトイレ環境を維持しましょう。