水のコラム
2021.03.29
台所のトラブル
劣化したキッチンシンクの交換は可能?寿命を延ばすためのポイントも解説
キッチンシンクは、時間の経過と共に劣化するものです。劣化したシンクをそのまま使えば、水漏れトラブルに悩まされる可能性もあるでしょう。
キッチンシンクの寿命と交換方法、できるだけ長く使い続けるためのポイントを解説します。シンク下を水浸しにしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンシンクの寿命は10年~20年
キッチンシンクからの水漏れトラブルを予防するために、まず頭に入れておきたいのが寿命に関する情報です。キッチンシンクにも寿命はあり、10年~20年と言われています。
この期間を過ぎたからといって、すぐにトラブルが起きるわけではありませんが、問題が発生する確率は徐々に高まっていくでしょう。
ではキッチンシンクが寿命を迎えると、具体的にどんな問題が発生するのでしょうか?
・素材の経年劣化により、汚れが落としにくくなる
・穴があく
・ヒビが入る
長年の使用によって、素材には着実にダメージが蓄積していきます。ちょっとした刺激でも、穴があいたりヒビが入りやすくなったりするでしょう。
怖いのは、穴やヒビが目に見える大きさとは限らないということです。
小さな穴やヒビの場合、そこからすぐに大量の水が漏れるわけではありません。
水が染み出したり、ポタポタと落ちたりする程度のトラブルは、見過ごしてしまうケースも少なくないのが現実です。
漏れ出る水の量は少なくても、その影響は決して小さくありません。
キッチンシンクの下は収納庫になっているケースが一般的ですが、漏れ出る水を放置すれば、キッチン本体の腐食やカビといったトラブルを引き起こしてしまいます。
また当然、悪臭の発生源にもなってしまうでしょう。
「寿命を迎える=即交換しなければならない」と考える必要はありませんが、何らかのトラブルが発生していないかどうか、定期的に確認するのがおすすめです。
シンク交換できるかどうかは条件次第
経年劣化によりシンクの汚れが落ちなくなってしまったとき、またはシンクの破損に悩まされたとき、気になるのが「キッチンシンクのみの交換は可能なのか?」という点です。
シンクのみ交換できるかどうかは、自宅キッチンの条件によって違ってきます。
以下の項目をクリアしていれば、シンクのみの交換が可能です。
・システムキッチンであること
システムキッチンとは、シンクや調理スペース、ガスコンロなどが天板で一つにまとめられているキッチンのこと。
それぞれの設備が独立しているタイプをセクショナルキッチンと言いますが、こちらの場合、流し台からシンクのみを取り外すことはできません。流し台ごと交換する必要があります。
・オーバーシンクであること
オーバーシンクとは、天板の上からシンクをはめ込んで固定したタイプを指します。固定している部分を取り外せば、シンクのみを取り外して交換できます。
同じシステムキッチンであっても、シンクを設置した上に天板を置くアンダーシンクでは、シンクのみの交換はできません。シンクを交換しようとすると、天板の交換も必要となります。
また近年人気が高まっている天板と一体型のシンクも、シンクのみの交換は不可能です。
・シンクのサイズが特別ではないこと
上2つの条件を満たしていれば、天板からシンクのみを取り外すことは可能です。
しかし新しく設置できるパーツを見つけられなければ、やはり交換は難しいでしょう。
一般的なサイズであれば、交換用シンクは難なく見つけられるもの。
しかしこだわりサイズをオーダーして作ってもらっているような場合は、交換用アイテムを見つけるのは非常に難しくなってしまいます。
これら3つの条件を満たした場合のみ、キッチンシンクのみの交換が可能となります。
ただし設置から20年以上が経過している場合、シンクだけではなくキッチンそのものも寿命を迎えている可能性が高いです。
何度も修理を繰り返すよりも、キッチン全体のリフォームを計画した方が、コストも手間も少なく済むかもしれません。
シンクを長持ちされるためのコツは?
シンクの寿命が10年~20年と幅があるのは、扱い方によって大きな差が生まれるからです。
シンクの素材を守り、水漏れなどのトラブルなく長く使い続けるためには、以下のポイントを意識してみてください。
・汚れを放置しない
・金タワシで思い切りこすらない
・研磨剤濃度が高いクレンザーは使用しない
・硬いもの、尖ったものを落とさない
・定期的にコーティングを施す
キッチンシンクは、汚れものを溜めておくための場所と思っている方はいませんか?
しかし油や塩分といった汚れを放置すると、ステンレス素材であっても、サビが発生しやすくなります。
シンクがサビると、そこに穴があいてしまう可能性が高くなります。
またキッチンシンクには、素材を守るためのコーティングが施されていますが、金タワシや研磨剤を使うと、剥がれ落ちてしまいます。
剥がさないように注意すると共に、定期的に再コーティングを施しましょう。
汚れも付きにくくなりますし、見た目の美しさもキープしやすくなります。
キッチンシンクからの水漏れ、原因がわからないときはひょうご水道職人へ
キッチンシンクも、長い年月の中で徐々に劣化していくものです。
見た目が気になり始めたら、リフォーム店に相談しながら交換を検討するのもおすすめです。
一方で、シンクからの水漏れにもいろいろなパターンがあります。
「水漏れの原因がわからない」「経年劣化とは思えない…」といった場合には、まずは一度ひょうご水道職人にご相談ください。
水回りの修理のプロが神戸市、姫路市、伊丹市、豊岡市、加古川市といった現場に急行し、プロの目で水漏れの原因を突き止めます。