水のコラム
2023.02.14
トイレ
自分でも可能な止水栓の交換方法、トイレや洗面台の設置箇所と交換のポイント
止水栓は、緊急時に水を止めて作業をしたい時などに活躍する器具です。トイレであれば便器に向かって左側の脇に設置されているケースが多いです。
長く使用した止水栓は劣化し、交換が必要となるケースもあります。
そこで本記事では、自分でも可能な止水栓の交換方法とトイレ、洗面台における設置場所について解説します。
止水栓の役目
毎日の生活リズムでカランをひねって水を出す手順をあまり意識することはないでしょう。ただし、カランが壊れてしまった際にポイントとなるのが、止水栓です。
止水栓はカラン下部やトイレ水槽の近くに設置されています。また、供給された水を器具の前でせき止める役目をしています。
止水栓の主な役目は以下3つです。
修理時の水漏れを避ける
水の勢いは強力で、手だけでは抑えられません。よって、器具の取り替えを検討する際、きちんとブロックできる「カランのカラン」となる止水栓は大活躍します。
止水栓がないケースでもカランやトイレの水漏れを直せます。上水道のケースでは、道路側から家内に水を入れる箇所は1本の配管であることが通常です。
構造上、使用量を測るメーター側の元栓を閉めれば家全体の水道は停止します。ただ作業中、全カランが使えないと不便です。
止水栓は交換や修理中の器具だけの給水を停止できます。修理作業の時間が長引くほど、止水栓の役目は大きいです。
水漏れ時の応急処置
カランからの水漏れを見つけたとしても、直ちに交換のような本格修理をできる環境が整っているケースはあまりないでしょう。水道修理の専門家に依頼する場合もすぐに到着できるとは限りません。
ただ調理や洗濯など、現代生活で水は必須です。したがって、水漏れ箇所がわかれば元栓ではなくその器具のための止水栓を操縦することで、生活への影響を最小に抑えられます。さらに水漏れによるダメージを止められるので止水栓の役目は大きいでしょう。
水の勢いを調節する
シャワーや洗面器などで水の勢いが、か細いと感じる場合があります。その際は、止水栓を調整することで勢いのある状態に戻せるかもしれません。
シャワーや洗面器に設置されている止水栓を調整することで、水の勢いを変えられます。
はじめに、止水栓を全開まで回し切ります。そのままだと勢いよく水が出ているので様子を見ながら水量調整をしましょう。
ドライバー方式では、マイナスドライバーを使って調節します。水の出る管にマイナスドライバーを入れ込みます。
調節法は、ハンドル方式と同様です。右側に回すと閉まり、水量が減ります。左側に回すと開き、水量が増えます。
洗面所止水栓の設置場所
洗面所の止水栓は、洗面器の下などに設置されていることが多いです。ドアを開けて止水栓の設置場所をチェックしてみてください。
ちなみに中心に太い管があるときは、排水管です。止水栓の管は、側を通る排水管よりも細いものになります。
止水栓を交換しなくても修理できる場合がある
止水栓を交換しなくても修理できるケースについて解説します。
ナット箇所がゆるくなっている可能性
止水栓から水漏れが止まらないときは、止水栓のナット箇所がゆるいだけのケースがあります。試しにスパナやレンチでナット箇所を確実に閉めてみましょう。
きっちり止水栓が閉まっており、ナット箇所にも異常がない場合、止水栓内でトラブルが起きている可能性が高いです。上記の対処で解消されなかったときは、交換や修理依頼の対応をしましょう。
止水栓の交換に必要な道具
止水栓を交換する際、必要となる道具はさまざまです。新品の止水栓は当然ですが、特別な工具もあるので、きちんと把握しておきましょう。トイレ内に設置されている「ドライバー方式の止水栓を例に説明します。
ドライバー方式の止水栓交換に必要な道具は以下の通りです。
・新品の止水栓、パッキン、シールテープ
・マイナスドライバー
・ウォーターポンププライヤー
・モンキーレンチ
・ボロ雑巾
・バケツなどの容器
ボロ雑巾やバケツなどは各家庭でも見慣れた道具ですが、シールテープやモンキーレンチなどは、見慣れない場合も多いでしょう。作業する前には確実に準備しておき、取り扱いに慣れることが重要です。
どの工具も危険ではないですが、取り扱い方法を誤ると止水栓の不具合にもつながってしまいます。交換のときは、きちんと用意して丁寧な作業を意識しましょう。
止水栓を交換時は、元栓を閉めること
家内にある止水栓を閉めれば、その部分に流されてくる水栓の水を止められますが、止水栓自体を交換する場合は、作業を始める前に水道メーターのそばに設置されている元栓(止水栓)のレバーを右に回して、水を確実に止めてから実施する必要があります。
ただし、こうすることで作業の範囲ではない水栓も止まってしまうので、作業するとき「一時家内の水が止まる」ことを周りに伝えてから取り掛かりましょう。
新品の止水栓の設置法
止水栓内でも一般的なドライバー方式の止水栓を例にして、作業手順を確かめていきます。自分でも可能な作業ではありますが、決して楽な作業というわけではないので、確実に手順を理解しておくようにしましょう。
止水栓の設置法は下記の通りです。
はじめに、水道の元栓を閉めます(自宅全体の水が止まります)。その後、室内にあるカランをどれかひねり、水が出てこないことをチェックできたら作業をはじめます。
ウォーターポンププライヤーあるいはモンキーレンチを使ってナットをはさみこみ、向かって左に回します。
ナット箇所をややゆるめたら、手で回してナット箇所を外します。
使用中の三角型パッキンを外しておきます。
スピンドルといわれるパーツの突起箇所を手でおさえつつ左に回し、外しましょう。このスピンドルを外した後、スピンドルに付く旧コマパッキンも同時に外します。
スピンドルに新品のコマパッキンを取り付けたら、右に回して再び設置しておきます。
新品の三角型パッキンに交換したあと、ナット箇所を右に回して設置しましょう。
水道の元栓を開けて水漏れしないか確かめたら、止水栓交換は終了です。
止水栓やスピンドルも新品に取り替える際は、外したときに新品の製品と替えてください。また新品止水栓を設置するときは、止水栓のネジ箇所にシールテープを貼っておきます。このシールテープは軽めに引っ張りながら、右回りに巻き付けることがポイントです。
止水栓交換をする際に、水道の元栓を閉めることを確実に行ってください。この手順を省くと思わぬときに水が噴き出してしまう場合もあるので、確実に閉めておきましょう。
元栓の設置場所は、戸建て住宅だと土地内の地中にメーターボックスが設置されており、そのメーターのそばです。アパートのような集合住宅のケースは、玄関を出てすぐそばのメーターボックス内に設置されている場合がほとんどなので、見つけてみてください。
不慣れな場合は無理せず業者依頼
止水栓交換は難しい作業ではないですが、ある程度の慣れは必要です。
失敗すると水漏れのトラブルが直らないばかりか、無駄な時間がかかります。うっかり工具や止水栓を壊してしまうと、追加で新しいパーツや工具を購入しなければなりません。
コスパを考えると、作業に自信がある方はDIYにチャレンジしてみるのもありでしょう。しかし不慣れな方は専門家に依頼する方がベターです。
まとめ
本記事では、自分でも可能な止水栓の交換方法、トイレや洗面台の設置箇所と交換のポイントを解説してきました。止水栓の不具合にすぐ取り掛かる前に、まずは止水栓の役目をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
予備知識としてぜひ今回の内容をインプットし、実践してみてください。