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水のコラム

2022.12.26

洗面所のトラブル

洗面台の蛇口水漏れを解消するには?タイプ別簡単な修理・交換方法

洗面台の蛇口から水がポタポタ垂れていると気になってしまいますよね。洗面台の問題は設置後10年経つと起こるといわれています。その多くが水漏れです。

わずかな水漏れであっても、そのままにしてしまうと大打撃を受けることもあります。この記事では、洗面台の蛇口水漏れを解消するための修理・交換方法について解説します。

修理前の事前準備

蛇口の水漏れ修理する以前にやるべきことをチェックしておきましょう。

必要な道具を準備
修理に必須な道具を用意することです。道具がないと正確な作業ができません。以下の道具が必須なので、ご自宅にあるか確認してみましょう。

・モンキーレンチ
・ウォーターポンププライヤー
・時計ドライバー
・ピンセット

モンキーレンチは、蛇口にある大きなパーツを回すために用います。モンキーレンチは「アゴ」という挟み箇所で開き度を調整できるのが特徴です。

ウォーターポンププライヤーは、サイズの小さいボルト・ナット類を挟むのに用います。モンキーレンチよりアゴ部分が細いので、さらに小さなパーツでもストレスなく作業できます。またアゴが開く幅を調節できるのも特徴です。

ドライバーは、蛇口のパーツを止めるネジ箇所を回し、つけ外しする際に使用します。中でも準備していただきたいのは、時計ドライバーという小さいサイズのネジを回せるものです。

蛇口によっては小さいサイズのネジを使用しているので、時計ドライバーの方が作業に向いているのです。もちろん時計ドライバーでも通常サイズのネジを回せるので、安心して作業しましょう。

ピンセットは、蛇口内側にあるパーツを着脱するためのものです。ピンセットのサイズや形状は問いません。ものを挟めれば問題ないです。

水道元栓を閉める
元栓とは、住宅全体の水流をオーガナイズする栓のことです。作業中に蛇口箇所から噴水しないように、確実に元栓を閉めなければなりません。

ちなみに水道の元栓は住居タイプごとに異なります。

・戸建てやアパートメント:敷地内の地中にある量水器という蓋の下
・マンション:玄関の隣にある金属ドアの内部

必ず右側回りに回して、元栓を閉めます。

洗面台で利用される蛇口は3タイプ

ここからは洗面台で頻繁に使用される蛇口タイプの3つをご紹介します。蛇口のタイプをお伝えする理由は、タイプによって直す方法が異なるからです。

実際、蛇口には複数タイプがあります。各蛇口のタイプによって内側のパーツも異なるので、ご自宅の蛇口がどのタイプか認識しておく必要があるでしょう。

洗面台で頻繁に使用される蛇口タイプは以下の2つです。

・シングルレバー式混合水栓
1つのレバーで水の量と温度をコントロールできるのが特徴です。

・ツーハンドル式混合水栓
水やお湯の量を各ハンドルでコントロール可能です。

蛇口の種類別パッキンの交換方法

ここからは水漏れを解消する方法、種類別のパッキン交換方法についても解説していきます。

シングルレバー式混合水栓
シングルレバー式混合水栓のケースでは、以下の3つの部分から水漏れしがちです。

・吐水口
・レバーの下部分
・スパウト箇所

上記の水漏れ場所を特定し、解消方法を確認してください。吐水口やレバー下付近からの水漏れの場合、カートリッジが故障していることが多いです。

カートリッジというパーツは水・お湯双方の水の量をコントロールするパーツです。このパーツが故障することで水漏れしてしまうのです。

したがって、カートリッジを新品と交換して水漏れを解消することになります。交換手順は下記の通りです。

・レバーのネジ箇所をとり、レバーを引き抜く
・ナットを左側回りに回して取り外す
・旧カートリッジを抜く
・新品カートリッジを正常の向きで取りつける
・パーツを元通りにする
・水道元栓を開けて、水漏れが解消されたかチェックする

スパウトからの水漏れの場合は、スパウト上部か下部なのかで原因が異なります。上部から水漏れする原因はカートリッジの老朽化で、下部から水漏れする原因はパッキンの傷みによるものです。

カートリッジ交換の場合は以下の手順です。

・レバーのネジ箇所をとり、レバーを抜く
・ナット箇所を左側回りに回して取り外す
・旧カートリッジを抜く
・新品カートリッジを正常の向きで装着
・パーツを元通りにする
・水道元栓を開けて、水漏れが解消されたかチェックする

パッキン交換の場合は以下の手順です。

・レバーのネジ箇所をとり、レバーを抜く
・ナット箇所を左側回りに回して取り外す
・旧カートリッジを抜く
・スパウトを上方に抜く
・パッキンを新品と交換
・パーツを元通りにする
・水道元栓を開けて、水漏れが解消されたかチェックする

ツーハンドル式混合水栓
ツーハンドル式混合水栓でよくある水漏れケースは、以下の2通りです。

・吐水口箇所
・ハンドル部分

吐水口から水漏れする時、コマパッキンが摩耗している場合があります。
コマパッキン交換手順は以下の通りです。

・ハンドル上のキャップにマイナスドライバーを差し込んで取り外す
・内側にあるネジを取り外し、ハンドルを抜く
・カバーナットを左側回りに回して取り外す
・三角状パッキン、パッキン受け輪っか、スピンドル、コマを取り外す
・コマについたコマパッキンを取り外し、新品と交換する
・パーツを元通りにする
・水道元栓を開けて、水漏れが解消されたかチェックする

ハンドル部分から水漏れする時は、カバーナットのゆるみが主な原因です。カバーナットを締め直す手順は以下の通りです。

・ハンドル上のキャップにマイナスドライバーを差し込んで取り外す
・内側にあるネジを取り外しハンドルを抜く
・カバーナットを右側回りに回して締め直す
・パーツを元通りにする
・水道元栓を開けて、水漏れが解消されたかチェックする

失敗を避けるための3つのポイント

最後に、蛇口修理に失敗を避けるための3つのポイントをご紹介します。

・パーツを紛失しないこと
基本的なことですが、修理作業中にパーツを紛失しないようにしましょう。もしパーツが不足すると、買わなくてもよかったパーツを購入することになります。パーツを失くさないようにするため、パーツ収納箱を準備するなど対策をしましょう。

・パーツは正しいものを購入する
修理内容によっては、新しいパーツとの取り替えが必要となる場合があります。蛇口用のパーツはどれもサイズが小さく、とても見分けがつきづらいです。ご自宅の蛇口のメーカー・品番を調べて、適したパーツを購入しましょう。

・ナットの締めすぎに注意する
作業内容によっては、取り外したナット箇所を締め直す工程があります。その場合はナット箇所を締めすぎないように注意が必要です。

誤ってキツキツに締めると、レバー・ハンドル部分やスパウト箇所が固まって動作しづらくなる場合があります。そういう場合に強引に動かそうとすると、蛇口が影響を受けてしまうこともあるでしょう。

したがって、ナット箇所を締める時は動作がにぶくなってないかチェックしながら、適度な締め具合にしておきましょう。

まとめ

今回は、洗面台の蛇口水漏れを解消する際の修理・交換方法について解説してきました。さまざまな理由で、水漏れが起こるメカニズムを理解して頂けたと思います。ぜひご自宅で実践してみてください。

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