水のコラム
2022.11.01
トイレのトラブル
トイレの水が出ない時はどうする?修理を頼む前に知っておきたい原因と対処法!
毎日使うトイレの水が出なくなれば、誰でも焦りますよね。
特に今までトラブルなく使っていたにもかかわらず、急にトイレが使えなくなれば、日常生活に支障が出てしまいます。
この記事では、トイレの水が出なくなった時、焦って業者に修理を頼む前に、知っておきたい原因と具体的な対処法を紹介します。
トラブルとなっている原因をしっかり調べ、適切な対処法を知っておけば、慌てずにトイレ問題が解決できますよ。
トイレの水が出ない原因と対処法とは?
水が出ない原因は1つだけではなく、原因によって対処法が変わります。
水が出ない原因を特定し適切に対処しないと、ますます状態を悪化させてしまう可能性もあるのです。初めに状況を確認し、自力で対処する方法を試してみましょう。
チェック項目
水が出ない原因を調べる前に、基本的にトイレまで水が供給されていることが大前提です。
一度、トイレの排水口に詰まりがないか確認した上で、バケツなどに水を溜めて、その水を便器に一気に流し込んだ後、落ち着いてから、トイレ内の状況を冷静に確認することが大切です。
その後、次のチェック項目2つを確認しておきましょう。
1.断水していないか
可能性は低いですが、急に水が出なくなった場合は、地域全体での断水の可能性もありますので、初めにチェックしておきたい項目です。
断水は、トイレ以外で水を使っている場所、お風呂や洗面所、台所の水が流れているか確認することで判断できます。
水道水メーターの取り替えでも一時的に断水する場合も考えられますが、水が出ている場合は、断水していないことになります。
2.トイレタンク内に水はあるか
断水でなければ、タンク内に水があるか確認しましょう。
タンク上部の蓋を開けて、タンク内の水を確認し、水が溜まっている場合は、一度、タンク横のレバーを引き、水を流した上で、再度、水が供給されているか確認します。
水が入らない場合は、タンク内の部品に原因があると思ってよいでしょう。次は、タンク内の水の有無によって、状況に応じて、原因を特定していきます。
主な原因は5つ
トイレタンク内の水の状況によって、原因は変わります。
ここでは、タンクに水がない場合とある場合に分けて、水が出ない原因を5つ、紹介していきます。
【タンクに水がない場合】
1.止水栓が閉まっている
止水栓は、タンクに水を供給する給水管です。
止水栓が閉まっていると、タンクに水が入りません。たとえば、掃除や水の流量調整などで、家族が開け忘れた場合も考えられます。
トイレの水が出ない場合は、止水栓が閉まっていないことを確認しましょう。
2.タンク内のボールタップか浮き球が引っかかっている
ボールタップも浮き球もタンクの水位を保つために必要な部品なので、位置などに気をつけましょう。
タンク内で他の部品と接触している可能性もあるため、一度、ボールタップと浮き球の間の支持棒を揺さぶり、動きを確認してください。
節水のため、タンク内にペットボトルや瓶を入れる方もいますが、水量の不足により排水管が詰まる恐れがあるため、不必要な物はタンク内に入れないよう注意が必要です。
3.-タンク内のゴムフロートが閉まっていない
タンクの下部には、タンクの蓋をする役割のゴムフロートがついています。ゴムフロートが閉まらないと、タンクの水は溜まりません。
一度、レバーとゴムフロートをつないでいる鎖を軽く引いた後に戻し、レバーを引いてゴムフートが連動しているか確認してみましょう。
ゴムフロートが動いていても、水が溜まらない場合、ゴムフロート自体が傷んでいる可能性があります。
【タンクに水がある場合】
1.タンクのレバーが壊れている
タンクには水を流すためのレバーをつけていますが、壊れていると、タンクから水が出ません。特に長年使っていると、水あかなどの影響で、レバーの動きが悪くなるケースもあります。
また、レバーとフロートバルブをつなぐ鎖が切れていると、空回りするだけで、フロートバルブを引っ張れず、水を排出できません。
レバーを引くと確実に水を排出するか確認する必要があります。
2.浮き球に穴が開いている
タンク内の浮き球に穴が開いていれば、浮き球の浮力がなくなり、水位をコントロールできません。
浮き球に破損がなければ、支持棒の外れがないか、注意しておきましょう。
家庭でできる対処法5つ
トイレタンク内の水は、レバーを引くことで、ゴムフロートが開くことで便器に水を流します。
タンクの水がなくなれば、止水栓からボールタップを通してタンクに入り、浮き球によって水位を調整する仕組みです。
ここでは、家庭でできる対処法を、必要なパーツ4つと修理後の確認方法の1つを合わせて、対処法5つについて紹介します。
1.止水栓が開いていることを確認する
断水でもないのに水が出ない場合、まずは止水栓が開いていることを確認しましょう。
一度調整すると、トイレの修理などで閉めない限り、触らない箇所ですが、水量の調整などで、止水栓の開け具合を調整している場合も考えられます。
止水栓のネジ部調整は、マイナスドライバーによる開閉が多いため、少し左に回して調整すれば、水の量を調整できます。
2.浮き球を正常な位置に戻す
浮き球と他の部品との接触をなくしてから、元の位置に戻してください。なお、浮き球のひっかかりがあった場合、併せてまわりの破損がないか確認しておきましょう。
特に、浮き球に水が入っている場合は、穴が開いている可能性があるため、新品と取り替える必要があります。
3.ゴムフロートが完全に閉まっているか確認する
タンクから便器に常に水が流れこんでいると、ゴムフロートが完全に閉まっていない状態です。この場合は、一旦ゴムフロートを開けてから閉めてみましょう。
ゴムフロートは長年使用していると、劣化や摩耗、汚れの付着によって、確実に蓋ができなくなる可能性があります。
確実に蓋ができない状態で使用すると、常時、少量の水が流れるため、十分な水量で流せなくなります。汚れの付着は流水で洗浄後、タオルなどで取り除けば元通りになりますが、劣化や摩耗の場合は、新品に取り替える必要があります。
4.レバーが壊れていないか確認する
レバーが壊れて空回りしていないか、確認しましょう。レバーの使用頻度によっては、ゴムフロートをつなぐ鎖が切れる、レバーと鎖の連結部が折れることも考えられます。
レバーや鎖が破損している場合は、メーカーから新品を取り寄せて交換する必要があります。
5.タンクに水を入れて使ってみる
さまざまな部品を確認して異常が見つからなくても、状況が改善しない場合は、タンクにバケツなどで水を溜め、水位の状況を見てみましょう。
特に水位が下がる傾向がなければ、ゴムフロートに問題がないことが分かります。再度、水を流した後もタンクに水が入らないようであれば、改めて、浮き球などの部品の確認が必要です。
【それでもトイレの水が出ない場合】
さまざまな対処法を試しても、トイレの水が出ない場合は、早めにトイレ修理業者に依頼しましょう。自分で部品の調達にも時間がかかり、根本的な原因が分からず、適切な処置ができなければ、次のトラブルには修理にかかる費用が大きくなります。
一度でも利用したトイレ修理業者があれば、早めに相談するのが得策です。まずはトイレ修理業者に電話をかけ、自分で対処した内容を説明し、修理の必要性の判断を確認しておきましょう。ただし、自分で修理できる内容には限りがあります。
特に一度もトイレ修理の経験がない場合、信頼できる業者を早めに探して依頼しておかないと、対応までに時間がかかることもあるのです。
まとめ
トイレは日常的に使うものです。
トラブルは避けたいものですが、急なトラブルは、トイレ修理業者に依頼する前に可能な限り自分で修理できれば、今後も安心です。
まずは原因を調べ、その原因に応じた適切な対応ができれば、時間に余裕を持ってトイレ修理業者に依頼できます。
トイレタンク内は、私たちが思ったほど複雑な構造ではないので、部品の役割を知っていれば、十分対応できますよ。