水のコラム
2021.07.16
シャワーのトラブル
トイレから下水の嫌な臭い!臭いの原因と対処方法
普段から小まめにトイレを掃除していても、便器から急に下水の臭いがしてくることがあります。市販の臭い消しを設置し、壁や床をいくらきれいにしても下水の嫌な臭いは解消されません。今回はトイレから生じる下水の嫌な臭いの原因と対処方法をご紹介します。
下水の臭いの原因と対処方法
トイレから下水臭がする場合、便器内や配管に何かしら問題が生じています。自分で対処することは難しいかもしれませんが一度確認をしてみましょう。
・封水の蒸発
キッチンやトイレ、浴室などの水回りには「排水トラップ」と呼ばれるものがあり、排水管の途中に水を溜めて下水管からの悪臭やガスが室内に入らないような構造になっているのです。トイレは便器の排水口から奥に曲がった部分が排水トラップになっており、ここに溜まっている水を「封水」と言います。
仕事や旅行で長期間トイレを使用せず水を流さないでいると封水が蒸発してしまい、下水の臭いが室内に上がってきます。気温が高くなる夏は特に蒸発する量が増加し、約一ヶ月で封水は蒸発してなくなってしまうので注意しましょう。この場合、便器内に再度水を流せば異臭は収まり、その後も問題なく利用できます。
・毛細管現象
液体には細かい隙間や溝に入り込もうとする性質があり、これを「毛細管現象」と言います。この現象がトイレでも起こることがあり、たとえば排水管に残ったトイレットペーパーや毛髪、掃除用のシートなどが詰まっている場合、それらの繊維に便器内の水が徐々に吸い上げられ、封水の水位を保てなくなってしまいます。
トイレットペーパーなどの水に流れるものは「大」の洗浄で勢いよく水を流し、詰まっているものを流しましょう。お湯を便器内に流すのも効果的です。それでも解消されない場合や水に流れない異物はスッポン(ラバーカップ)等を使用し取り除きましょう。軽度の詰まりであれば異物を吸い出すことが可能です。
・自己サイホン作用
水を流す際、本来便器内に溜まるべき水と流れていく水が一緒に排水管へ流れる現象を「自己サイホン作用」と呼びます。自己サイホンが生じると封水が溜まらなくなり、下水の臭いが室内に上がってきます。トイレで自己サイホンが生じるケースは稀ですが、封水の溜まりが極端に悪いと感じる場合は修理業者やメーカーに連絡しましょう。
・タンク内の不具合
封水切れや詰まりが原因でない場合、タンク内の補助水管がオーバーフロー管に差し込まれていない可能性があります。補助水管とオーバーフロー管が外れている場合、便器内に水が正常に給水されません。タンク内を確認し、補助水管が抜けたままであればオーバーフロー管に差し込みましょう。差し込みが完了したら水を流し、封水の水位が上がっているかの確認も忘れずに行ってください。
・配管の不具合
トイレなどの排水管には、空気圧を調整するための通気管が取り付けられていることがあります。特に二階以上のマンションやアパート等の建物では通気管を設置し圧力を調整します。この通気管に地震や建物の歪みなどが原因で異常が生じると、トイレに下水の臭いが発生します。この場合は、通気管の修理・交換をすることで対処可能です。マンションやアパート等に住んでいる場合は、一度大家さんに相談するといいでしょう。修理・交換費用を大家さんが負担してくれる場合もあります。
対処が難しい場合はプロの水道修理業者へ連絡を
上記の対処方法を試したが臭いが解消されない場合は、プロの業者へ連絡しましょう。基本はプロの水道修理業者に相談し、点検してもらうのが一番です。自分で対処することによって状況が悪化し、故障につながるケースがあります。
プロの業者はトラブルを解決してくれるだけでなく、原因の追及や今後の対策まで行ってくれます。相談や修理の見積もりは無料の業者が多いので、まずは電話やインターネットを使い相談してみましょう。もし修理が必要と言われた場合は、複数の水道修理業者に相談、見積もりをとり自分にあった業者を選びましょう。
下水臭を対処せず放置しておくと
臭いけどトイレだけだから、と放置することはよくありあません。臭いの原因の一つに封水が蒸発してしまうことが考えられます。封水がなくなると、悪臭やガスだけでなく害虫がトイレから室内へ入ってくる道にもなります。また、臭いがあまりにもひどい場合は、となりの家等への近所迷惑にもなりかねません。異臭を感じたらすぐに対処しましょう。
トイレから異臭を感じたらひょうご水道職人までお電話ください
ひょうご水道職人は神戸市、姫路市、西宮市、尼崎市、明石市、赤穂市、南あわじ市、加西市など兵庫県全般で水回りのトラブルを解決している水回りのプロです。トイレや浴室や洗面所、キッチンでのつまりをはじめ、水回りのトラブルでお困りの際には、ぜひ気軽にひょうご水道職人にお問い合わせください。