水のコラム
2021.06.29
台所のメンテナンス
キッチンのぬめりの原因と予防方法
キッチンのぬめりの原因
ぬめりは雑菌やカビ、バクテリアなどが繁殖してできた粘度が高い物質です。これらの微生物は水分や栄養分などを餌として増えるため、水分や油分、食材・洗剤のカスなどが豊富なキッチンのシンク周りはぬめりが生じやすい場所です。
とくに排水口周りはぬめりが発生しやすいですが、三角コーナーや水切りカゴ、スポンジ置き場、蛇口の根元やシンクの排水口など、常時水分があり掃除が行き届いていない場所も注意が必要です。ぬめりは掃除を行っても、雑菌やカビが少しでも残っているとそこから増えます。掃除をする場合はぬめりを除去するだけではなく、漂白や乾燥をしっかりと行い完全に死滅させなければならないでしょう。
ぬめりを取り除く掃除法
・塩素系漂白剤と食器洗い用洗剤を使用した掃除法
まずは、スポンジを使用してシンク周りの汚れやぬめりを軽くこすり落としておきます。三角コーナーやストレーナーなどの網状になっているものは、タワシや使い古しの歯ブラシなどを使用すると効果的です。
次に大きめのバケツに塩素系漂白剤を溶かした水を用意し、排水口のゴミ受けや三角コーナー、取り外せる部品などを殺菌、漂白しましょう。シンク全体や取り外しできない箇所は、スプレータイプの塩素系漂白剤を吹き付けます。このとき、すぐに液が流れ落ちないようにティッシュペーパーやキッチンペーパーで湿布するとよいでしょう。
なお、金属部分には塩素系漂白剤が使用できない可能性があるので、注意書きなどを確認してから作業するようにしてください。その後、5～10分くらい放置し水でよく洗い流します。残った汚れについては食器洗い用中性洗剤をつけてスポンジや使い古しの歯ブラシでこすり洗いをしてください。最後に水でよく洗い流し、乾いた雑巾などで乾拭きをしてしっかりと乾燥させるのがポイントです。
・重曹とクエン酸を使用した掃除法
重曹やクエン酸（お酢でも可）などの自然派洗剤を使用した掃除法は、お子さんがいる家庭など、より安全性を求める人におすすめする方法です。シンク周りの汚れを軽く落とした後、ぬめりが発生している部分に重曹1カップ（200cc）とクエン酸2分の1カップ（100cc）を振りかけていきます。ブクブクと泡が発生してくるので、そのまま30～60分くらい放置した後、50℃くらいのお湯を1分ほどかけて流します。
このとき、熱湯を流してしまうとシンクや排水口を傷めることがあるので注意が必要です。残った汚れがある場合には再度重曹を使って、スポンジや使い古しの歯ブラシでこすってください。最後に水でよく洗い流し、水分を拭き取ることを忘れずに。
キッチンのぬめり防止法
キッチンのぬめりは、雑菌の餌となる食品のカスや油汚れを2、3日に1回定期的に掃除すれば予防できます。できれば毎日行うのがベストですが、面倒くさいという方でも実践しやすい方法をご紹介しましょう。
どこのキッチンにも常備されているアルミホイルを用意してください。アルミホイルをふわりと丸めたもの（ピンポン玉くらい）を排水口の受けカゴに3、4個入れておくだけでぬめりの予防になります。これはアルミホイルが水に触れることで発生させる金属イオンの効果と言われています。とても簡単な方法ですのでぜひ試してみてください。
さらに、市販の「排水口のぬめりとり」などの便利なグッズもあわせて活用することで、少しでも掃除の手間を省けます。その他、銅でできたゴミ受けや三角コーナーを使ってみるのも良いでしょう。
しかしながら、ぬめり予防は1回だけではなく続けていくのが大切なので、常日頃からシンクの掃除を行うに越したことはありません。忙しくても最低限、三角コーナーに生ゴミを入れたままにしないことや、シンクの水分を拭き取ることなどを心掛けてみてください。
このように、キッチンのぬめりは毎日の掃除がカギとなってきますが、ぬめりが蓄積してしまうと排水口がつまってしまうなどのトラブルに発展しかねません。パイプユニッシュなどの排水口用クリーナーなどを使用してもつまりが解消されない場合は、ぬめりが排水口奥のパイプにこびり付いて取れていないか、異物がつまっている可能性が高いので、専門の業者に相談して調べてもらうのが良いでしょう。
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