水のコラム
2023.03.30
キッチン
冷蔵庫のドレンパンから水漏れが！冷蔵庫が水漏れする原因と対処法について
冷蔵庫を使っていると、ある日突然ドレンパンから水漏れが起きているのを見つけることがあります。
ドレンパンは一時的に水をためる部品なので水がたまっているのは正常ですが、あふれるほど水がたまっている場合は冷蔵庫に何か異常がある可能性が高いです。
毎日の生活に必需品である冷蔵庫のトラブルは早急に対応したいですよね。そこで今回は、冷蔵庫のドレンパンから水があふれるときの対処法や原因などを詳しくご紹介します。
水漏れを放置するとどうなるのか
冷蔵庫の水漏れを放置していると、どんな影響があるのかをご紹介します。
食材が傷む
水漏れが起きている場合は冷蔵庫の中の温度が高くなっていることが原因のことが多いので、適切に食材を冷やせていない状態になっている可能性が高いです。
そのまま使っていると食材が傷んでしまい、食べられなくなりますしゴミの量も増えてしまうでしょう。
カビが発生する
水漏れが起きていると冷蔵庫の中の湿度も温度も高くなっているので、カビが発生しやすい状態になっています。
カビが発生すると不衛生ですし、においの原因にもなるでしょう。こまめに掃除をしても、手の届かない場所にカビが発生する可能性もあります。
床が傷み、浸水する
水漏れが頻発しドレンパンから水があふれる状態が長く続くと、冷蔵庫周辺の床が傷んで腐る可能性があります。
マンションの場合だと階下の住居や居住スペースに浸水被害が及ぶおそれもあり、最悪のケースでは損害賠償請求をされることもあるかもしれません。
住民同士の仲が悪くなり、住み続けるのが難しくなる可能性もあるでしょう。
冷蔵庫の水漏れがあった時に確認する場所
冷蔵庫から水漏れが起きていた時に確認する場所や方法などをご紹介します。
停電などで電源が落ちていないか
冷蔵庫の不具合や故障を疑う前に、一時的な停電などが起きていなかったかを確認しましょう。
冷蔵庫の電源が落ちると冷却機能が止まってしまうため、冷蔵庫の中の温度が上がります。冷蔵庫の中にある霜も一気に溶け出すので、溶けた水がドレンパンに流れてあふれてしまうでしょう。
長時間の停電なら気づきやすいですが、1時間程度の停電だと外出中に復帰してしまい気づかないこともあるかもしれません。
しかし冷凍庫などは影響が出やすいので、短時間でも排水が多くなる可能性が高いです。
冷蔵庫内の液体が漏れていないか
冷蔵庫の中で冷やしている液体がこぼれて水漏れのような状態になっている場合も考えられます。
ジュースやワインなど色のついた液体だと判別しやすいですが、水や炭酸水、焼酎など透明の液体は水漏れと簡単に判別がつきません。
冷蔵庫の異常を疑う前に一度落ち着いて、冷蔵庫の中の液体の状況を確認するとよいでしょう。フタを締め切っていないペットボトルが倒れていたり、コップに入れた液体を何気なく冷蔵庫に入れ、倒れているというケースも考えられます。
こぼれているものがあればしっかりと拭き取り、他に水漏れの原因がないかを確認しておきましょう。
ドレンパン
ドレンパンはドレンホースから排出された水を一時的にため、冷蔵庫の熱で蒸発させる装置です。
少量の水がたまっているのは正常な状態なので気にする必要はありませんが、あふれるほど大量の水が流れてきている場合は注意が必要です。
蒸発するスピードよりも流れてくる水がたまるスピードが早くなっているので、冷蔵庫の中の温度が高くなって霜が溶け出していることが考えられます。
まだ熱いままの料理を冷蔵庫に入れてしまった場合など冷蔵庫内の温度が上がってしまった原因が思い当たるのであれば、今後は料理が十分に冷えてから冷蔵庫に入れるようにするなど、日頃から注意しましょう。
ドレンホース
ドレンホースは冷蔵庫の中で発生した排水をドレンパンにはこぶ役割がありますが、何かしらの不具合があると水漏れの原因になることがあります。
ドレンホースに起きる不具合の主な原因は、ホコリなどの汚れがたまってつまりを起こすケースと、ドレンホースが霜で凍ってつまるケースと、ドレンホースが破れてその場所から水漏れが起きるケースの3つです。
汚れが原因の場合は、ドレンホースを取り外して水やブラシで中の汚れをかき出してキレイにしましょう。凍っている場合はドライヤーの温風を当てて溶かせば、水が流れるようになります。
ドレンホースが破れている場合は交換が必要なので、販売店や電気屋などに問い合わせてドレンホースを取り寄せましょう。自分で取り付けが不安な場合は、販売店や修理業者に相談すると確実です。
扉のスキマ
冷蔵庫の扉や引き出しにはパッキンがついており、スキマができないようになっています。スキマがあると外からの空気が入り込み、霜が大量に発生してしまうでしょう。
まずは扉の締め忘れがなかったか、閉めたつもりでも開いていなかったかの確認が必要です。使い方に問題がなかった場合は、パッキンの劣化が考えられます。
パッキンは樹脂部品なので、長い間使用していると縮んで固くなったり、ヒビが入って割れたりします。そのような症状を確認したら交換のタイミングなので、新しいパッキンを取り寄せて交換しましょう。
水漏れが止まらない場合は修理に出そう
上記で紹介した水漏れがあったときに確認する場所に問題がないのに水漏れが直らない場合は、冷蔵庫のコンプレッサーなど重要部品が故障している可能性があります。
コンプレッサーの修理は素人では対応できないため、修理業者などに依頼する必要があるでしょう。
修理にかかる費用の相場
保証期間内であれば無料で修理してもらえる場合もありますが、保証期間外の場合は修理費用がかかります。
メーカーによる修理費用は数千円から4万円程度かかります。メーカーに修理依頼をするとすぐに修理してもらえない場合もあり、夏場など緊急に修理してもらいたい場合もあるでしょう。
その場合は修理業者に依頼すれば、すぐに対応してもらえます。修理業者に依頼する場合でも費用は発生し、業者によっても変動しますので、可能な限り複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。
買い換えも検討しよう
冷蔵庫を長い間使っている場合は、一つの原因ではなく複数の箇所が不具合が発生し水漏れが起きている場合もあります。
特定の場所を修理しても、また別の場所が故障するといったケースが発生する可能性も高いです。
冷蔵庫の修理のための部品を保有している期間は9年で、部品がない場合は修理をしてもらえない場合もあります。
10年以上使っているような場合は、新しく買い換えを検討した方がよいでしょう。
ドレンパンから水漏れが起きているときは早めに対応しよう
冷蔵庫の下に設置してあるドレンパンから水漏れが起きているときは、冷蔵庫内の温度が高く排水が増えてしまっていたり、ドレンホースが詰まっていたりと冷蔵庫のさまざまな異常が起きていることが考えられます。
水漏れを放置していると冷蔵庫内の食材が傷んだり、カビの発生原因になったりするので早急に対応が必要です。
また床への水漏れが続くと床材が傷んだり、マンション階下の住民に被害が及ぶこともあるため、放置せずに早めに対応しましょう。
