水のコラム
2022.07.29
トイレ
トイレのつまりが自然に治るケースを紹介
自宅のトイレはつまりを起こさずに正常に作動しているでしょうか。
不適切な使い方をしてトイレに負荷をかけてしまうと、トイレはつまりを起こしてしまいます。しかし、つまりの状況によってはつまりが自然に解消されることもあります。
そこで今回はトイレのつまりが自然に直るケースの説明と原因別の対策、自分では直せないトイレのつまり、つまりを放置して発生するトラブルについて詳しく解説します。
こんな時はトイレのつまりが自然に直る
トイレが詰まってしまっても、勝手につまりが解消することがあります。ここではトイレのつまりが自然に解消する場合について解説します。
もともと水に溶けやすいものが詰まっている場合
トイレが詰まってしまった原因物質が、水に溶けやすい物質の場合には、つまりを放置しておいても自然に解消することがあります。水に溶けやすいものとは以下の製品が該当します。
トイレットペーパーはもともとトイレに流すことを前提につくられています。水に溶けやすい性質を持った紙のため、たとえつまってしまっても時間の経過とともにトイレットペーパー溶けていき、最終的にはつまりが解消します。
しかし、トイレットペーパーであればつまりを自然に解消できるというわけでもありませんので注意しましょう。また、海外製品や安いトイレットペーパーなどはもともと溶けにくい場合があるため、こちらも注意が必要です。
続いてトイレに流せる○○です。これらの製品が原因でつまりが発生していても、自然に解消出来ることがあります。トイレに流すことを前提につくられているため、これらの製品もトイレットペーパー同様、水に溶けやすい素材で作られています。しかし、水への溶けやすさはトイレットペーパーよりも劣っている場合が多いことを把握しておきましょう。
そして、排せつ物が原因の場合にも自然につまりが解消されることがあります。基本的には水に溶けやすいですが、消化されないまま排泄されたものや脂肪便の場合には、溶けにくくなるため注意が必要です。
トイレに詰まっているものが少量の場合
トイレのつまりの原因物質が上記以外のものであっても、少量の場合には自然につまりを解消できる場合があります。基本的には何らかの対処が必要となる場合がほとんどですので、あまり期待はしない方が良いでしょう。
一方でトイレットペーパーやトイレに流せる○○が原因であっても、大量に流してしまいつまりが発生した場合には、自然に解消できる見込みは少なくなってしまうことを覚えておきましょう。
対策が必要なトイレのつまりとは?
つまりを起こさないためにはしっかりと正しい対策を打つ必要があります。ここでは原因別につまり対策をご紹介します。
トイレットペーパー
トイレに流すために作られているからと安心して大量に流されることが多いトイレットペーパーですが、先述の通り一度に大量のトイレットペーパーを流そうとするともちろんつまります。特に排泄物と一緒に流す際に何度もトイレットペーパーを使用すると、気が付かないうちにトイレの許容量を超えてしまっていることがあるため注意が必要です。
具体的な対策としては、トイレットペーパーを一度に流しすぎないことです。大便をした際には大便のみを最初に流してから、トイレットペーパーを流すなど数回に分けて流すことをおすすめします。また、トイレットペーパーを使用する前にウォシュレットで洗浄すると、使用するトイレットペーパーを減らすことができます。
洗浄の力が弱い
トイレには大洗浄と小洗浄の2種類があります。小洗浄であれば流れる水が少なく、大洗浄であればたくさんの水を使って洗浄してくれる仕組みとなっています。
大便をした際はしっかりと大洗浄を利用しているでしょうか。中には節水目的に大便やトイレットペーパーを使用した際であっても小洗浄を利用している方もいるかもしれません。しかし、大便やトイレットペーパーを流す場合に小洗浄では洗浄の力が足りません。節水はできるかもしれませんが、トイレが詰まってしまえば元も子もないですよね。
大便やトイレットペーパーを利用する場合には必ず大洗浄でしっかりと流しきるようにしましょう。
排水管内で小さなつまりがある
トイレットペーパーは適量を使用し、大洗浄で流しているのにも関わらず、つまりが発生しがちという場合には、排水管内(外から目視では確認できない場所)に小さなつまりがある可能性があります。
トイレの排水管は狭いため汚れの付着や、知らないうちに誤って流してしまったピンや小さなゴミなどが原因かもしれません。つまりに対して思い当たる節がないのにつまりがよく発生するときには、一度水道の専門業者に確認してもらうことをおすすめします。排水管内は自力で解消することはできないため、早めに修理点検を依頼しましょう。
自分で直せないトイレのつまりの症状
ラバーカップやお湯などを適切に使うと自力でつまりを解消することができます。しかし、つまり解消の方法を試してもつまりが直らない場合には、排水管の奥の方でつまりが発生していることや排水管が劣化していることによりつまりが発生していることが考えられます。
このような場合には自力でつまりを直すことはできません。何とか直そうと作業を継続してもトイレを傷めてしまうだけなので一旦作業は中断し、業者に修理依頼をしましょう。自己流に直そうとして余計に修理代が高くなってしまうこともあるため、早めに依頼してください。
トイレのつまりを放っておくとどうなる?
トイレのつまりを放置しておくと様々なトラブルが発生します。ここではつまりを放置して発生するトラブルについて解説します。
トイレが故障する危険性がある
トイレでつまりが発生したまま放置すると、トイレ本体が故障する可能性があります。トイレでつまりが発生している場合、水が溢れてくることがあり、その溢れた水がトイレの電気系統を壊してしまう恐れがあります。また、トイレのつまりの原因物質が奥に行ってしまった場合など、排水口や排水管を傷つけてしまい使い物にならなくなることがあります。
自力でつまりを直そうとする場合にも、つまり解消グッズでトイレを傷つけてしまうことがあるため、注意して作業をするように心がけてください。
下水が逆流してくる
排水管内でつまりが発生している場合には、汚水や排せつ物がスムーズに流れていかず、逆流しあふれ出てくる危険性があります。非常に不衛生で、床やと入れ本体の掃除が大変です。また、あふれ出た汚水は感電や悪臭の発生にもつながるため、つまりは早急に対応することが大切です。
集合住宅では他の部屋に水トラブルが発生する
先述のように汚水があふれ出てくると、その汚水が床に染み込んでしまうことがあります。もしも集合住宅で下の階に別の部屋がある場合には、その汚水が下の階に漏れ出てしまう可能性があります。
集合住宅ではトイレの排水管を共有していることも珍しいことではありません。そのため1つの部屋で発生したつまりが原因で、別の部屋でも異常が発生することがあります。
何か問題が起こると高額請求をされるなどトラブルに発展する場合もあるということを覚えておきましょう。
まとめ
今回は自然に直るトイレのつまりの説明、原因別のトイレのつまり対策、自分では直せないトイレのつまりについて、トイレのつまりを放置することで想定されるトラブルについて解説してきました。
もともとトイレに流すことが想定されているトイレットペーパーや、トイレに流せる○○が原因でつまりが起こってしまったときには自然に解消される可能性があるとわかりました。
しかし、大量に流してしまうなどトイレに負荷がかかる使い方をしていると、すぐにつまってしまいます。また、排水管内のつまりなど自力では直せないつまりの可能性もありました。自分では直せないと感じた場合にはトラブルに発展する前に専門業者に修理してもらいましょう。