水のコラム
2022.01.30
洗濯機のトラブル
洗濯機の排水口つまりの原因とは?解消方法も合わせて解説!
ライフスタイルや家族構成によって使用頻度が異なる家庭用洗濯機。多かれ少なかれ、洗濯機の排水口のつまりというのは起きてしまいます。
洗濯機の排水口に不具合があった場合、手が届きにくく中の様子を簡単に確認できません。そのため、家庭内の他の排水口と比べると対処するのが難しいと思われがちなのも確かです。
洗濯機の排水口のつまりが原因で起こることとして多いのが、洗濯機の下から水が溢れてくるトラブルです。ただ、洗濯機の排水口のつまりを解消することは素人でも簡単に対処できる可能性があります。
まずは排水口のつまりの原因を突き止めることが大切です。つまりの解消方法を一度覚えておけば、今後役立つに違いありません。
洗濯機の排水口つまりの原因とは?
洗濯機の排水口がつまる原因として基本的に考えられるのは「衣類の繊維・髪の毛などのつまり」「排水口の汚れ」「排水ホースが長い」「洗濯機の傾き」「ホースやトラップの凍結」などです。
洗剤によって、衣類に付着している繊維や糸くず、髪の毛などの汚れを浮かしてこれらの不純物が水と共に洗濯機から排出されます。
繰り返していると知らぬ間に不純物が排水経路であるホースや排水トラップ内で大きくなってこびりついてしまい、水がつまってしまう要因となるのです。犬や猫などのペットを飼っている方は、ペットの毛が衣類に付着しやすく、このようなことが起こりやすいため注意が必要となります。
また、洗濯機の排水口は大変掃除がしにくいため、頻繁に掃除をすることが難しいです。これらが原因で排水口の汚れが溜まってしまい、つまりの原因となることもあります。普段からこまめに掃除をし、キレイな状態を保っていれば防げます。
他にも、排水ホースの長さにも原因がある場合が考えられます。排水ホースが長すぎるとホースが折れ曲がってしまうため、その箇所に必然的に水や不純物が溜まりやすくなります。洗濯機と排水口までの長さに見合ったちょうどいいホースを使用するのが理想的です。
また、設置場所が平らな床でないと洗濯機が傾いてしまい、思わぬ箇所に水や汚れが溜まってしまうことがあります。基本的なことだとは思いますが、洗濯機は平らな場所に設置しないと本来の機能を発揮してくれません。
さらに、寒冷地に多く見られるケースとして、排水ホースや排水トラップの凍結が原因となる場合があります。室内であっても、気温が低い場所に設置してしまうと凍結する可能性が大いにあります。
また近年では、寒冷地以外の地域においても冬季に一時的な寒暖の差が生じる場合があります。どの地域でも気温をチェックするようにし、凍結しないための対策をしなければなりません。
洗濯機の排水口つまりを解消する方法
洗濯機の排水口のつまりを解消するには、手順があります。まずは排水口が見やすい場所にあること。そして排水口・トラップの掃除、最後が水で洗い流すことです。
洗濯機を移動させる排水口部分を見やすくし、作業をしやすくするために洗濯機を移動させます。洗濯機を移動しなくても排水口がしっかり見えている場合は、そのまま作業を進めてもよいでしょう。洗濯機を移動させるのは一人では難しいため、無理をせずに二人以上で行うことをおすすめします。
排水口部分が見やすくなったら、排水口やトラップの掃除をしていきます。まず洗濯機の蛇口を閉め、電源をオフにします。洗濯機のホースの先端についているエルボという部分を取り外し、排水口の蓋やトラップを取り外していきます。
排水口付近の取り外せるパーツ部分は歯ブラシを使うと簡単に汚れが取れます。排水口の中の手が届きにくい場所には、パイプユニッシュが効果的です。パイプユニッシュを規定の量とり排水口に注ぎ入れ、30分程度放置するだけで、溜まった汚れが簡単に溶け落ちてキレイになります。
この時に放置時間を長く取り過ぎると、反対につまりの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。放置後は充分な水を排水口に流し、パイプユニッシュをすすぎましょう。
パイプユニッシュの代用品としては、重曹とクエン酸があります。使い方としては、排水口に重曹を多めに入れて、次にクエン酸をふりかけます。少し待つと泡が出てくるので、パイプユニッシュ同様に30分ほど放置をすると汚れが溶け落ちてきます。
その後は水を排水口に流してすすげば排水がスムーズになります。この工程が終われば、始めの手順と逆になるようにパーツを装着し、元の状態に戻しましょう。
ここで気をつけたいのが排水トラップの戻し方です。カップの中に充分に水を入れておかなければ、下水の嫌な匂いが逆流する場合があるので要注意です。すべてのパーツを戻し終わったら、排水がスムーズになったかを脱水モードで確認してみましょう。問題がなければ、これで排水口の掃除が完了となります。
こんな場合は水回り修理業者に頼るのがおすすめ
洗濯機の排水口つまりで業者に依頼した方がいいケースについて解説します。洗濯機の不具合において、状況によっては無闇に自分で対処するのではなく修理業者に依頼した方がよいケースもあります。
まず、使用している洗濯機がドラム式の場合、縦型に比べて重量があるため、無理に動かそうとすると思わぬ事故や故障の原因となってしまいます。
また、排水口のパーツが複雑に構成されている場合もあるので注意しましょう。闇雲にパーツを外してしまい、後から元通りにできなくなってしまっては本末転倒です。
他にも、自分では対処できないくらいの重度のつまりがあった場合も、プロに依頼するべきです。基本的には自力で対処する前に修理業者に依頼した方がよいのですが、もしも作業を始めてしまってから、不可能だと判断した場合は直ちに作業を中断しましょう。
このように、明らかに軽度なつまりで簡単な作業で済む場合以外は、プロへお任せをするのがおすすめです。
洗濯機の排水口つまりを防止する方法
洗濯機の排水口は、普段からこまめに手入れをすることはもちろん、正しい使い方をすれば予防することが可能です。
予防法の一つとしてお風呂の残り湯を使用しないことが挙げられます。洗濯機を使用する時にお風呂の残り湯を使うと水道代の節約になることは多くの人が知っているのではないでしょうか。
なぜお風呂の残り湯を使わない方がよいのかというと、お風呂の残り湯には垢や皮脂、髪の毛などさまざまな汚れが潜んでいるためです。それらがつまりの原因となることが多いため、使用しない方がよいのです。
また、洗濯槽の掃除を定期的に行うによって、汚れを溜め過ぎずに済みます。洗濯槽の掃除は、市販の洗濯機用のクリーニング洗剤を使用し、洗濯槽洗浄ボタンを押すだけで簡単に完了します。
最近ではオキシクリーンという粉末の洗剤を使い「オキシ漬け」をするとカビや汚れが浮いてくると話題となっています。どちらも使い方は簡単なので試してみるとよいでしょう。
そして排水ホースの交換を定期的に行うことも対策の一つとなります。排水ホースは短期間の使用でも汚れが溜まりやすいため、交換するだけで効果抜群です。
まとめ
洗濯機の排水口のつまりは家庭の使用状況によって起きる頻度は異なりますが、日常の中で珍しくないことです。軽度のつまりだと自分で対処することが可能ですが、中には頑固でびくともしない重度なつまりに遭遇してしまうこともあります。
このような時は修理業者に依頼するのが無難ですが、やはりそれ相応の料金がかかってしまいます。これらを回避するためには、日頃からこまめに排水口の掃除をしてキレイに保つことが大切です。
そうすると汚れの蓄積は必然的に少なくなり、つまりを起こす頻度を減らすことができます。少し手間がかかるイメージの洗濯機の排水口の掃除。一度やり方を覚えてしまえば案外簡単な作業です。つまりの防止・解消のためにも定期的な掃除を心がけましょう。