水のコラム
2021.12.15
水回りのメンテナンス
水漏れ時におこなうテープ補修とは?自分でできる応急処置
水漏れのトラブルが起きたとき、どうすればいいかわからなくて焦ってしまう方は多いでしょう。しかし、自分でできる応急処置の方法を知っておけば、万が一水漏れした時でも迅速に対応できます。
そこで今回は水漏れ時に自分でできる応急処置の方法をご紹介します。いざという時のために知っておいて損はありませんので、ぜひチェックしてみてください。
水漏れが起きてしまう原因とは?
まずは水漏れが起きる原因から見ていきましょう。
トイレではフロートバブルやボールタップの劣化による便器内の水漏れ、ナットの緩みが原因による給水管・レバー接続部分からの水漏れ、電気のひび割れや接続パッキンの劣化によるトイレの床の水漏れの3つが考えられます。
キッチンではシンクやナットなどの部品や排水パイプの劣化によるシンク下からの水漏れ、内部部品の劣化による蛇口からの水漏れの2つが考えられます。
洗面所では排水パイプや給水管の劣化による洗面台下からの水漏れと内部部品や排水ホースの劣化による洗濯機周辺からの水漏れの2つが考えられるでしょう。
水漏れ時に出来るテープを使った応急処置
万が一水漏れが起きたとき、自分で迅速に対処することで応急処置ができます。水漏れをそのまま放置すると床がびしょびしょになりますし、水回りの使用ができないのでとても不便です。
今回は水漏れ時にできるテープを使った応急処置をご紹介します。素人の方でも手軽にできる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
テープを使った応急処置では給水管、排水管、便器のひび割れ、シンクの亀裂からの水漏れに対応できます。給水管・排水管から水漏れしている場合は、蛇口をひねっていないのに水が溢れ出てきます。補修する前には家の水道の元栓を閉めてくださいね。キッチンのシンク下や洗面台の下などに水漏れが起きた場合は、各給水管に付いている止水栓を止めてから応急処置を行いましょう。
ちなみに、後ほど詳しくご紹介しますが、補修テープにはいろいろな種類があります。濡らして使うタイプやそのまま使うタイプもあるので、自分が使いやすいものを選んでください。補修テープを使った応急処置の方法はいたって簡単です。水が漏れている部分にきつく何回も巻きつけるだけ。補修テープ自体が水漏れに対応しているので、破損部分にきつく巻きつけるだけで充分な応急処置になりますよ。
ただし、補修テープで止められるのは軽い水漏れのみです。勢い良く水が飛び出してくる場合や見えない配管・内部部品の劣化による水漏れの場合は補修テープでは応急処置ができないので、素早く業者に相談することが大切。
水漏れ時の応急処置に使用するテープの種類
水漏れ時の応急処置として活躍してくれる補修テープですが、いろいろな種類があります。
1つ目は自己融着テープです。自己融着テープは接着剤や法を使用していないのが特徴で、石油が原料の合成ゴムのことです。伸縮性があり水漏れしている部分をきつく巻きつけることができます。
防水性が高いので、水漏れ修理などに使用されることが多いですね。ただし、湾曲した部分には貼れないので注意してください。
2つ目は防水補修テープです。テープに防水加工がしてあり、水回りのトラブルにもってこいのアイテムだと言えるでしょう。粘着成分を使用してくっつくタイプで、使用前に剥離紙を剥がして利用します。細かい部分や曲がった場所でも使用可能なのが嬉しいポイント。
3つ目は水道用ラップテープです。テープ同士がくっつく仕組みとなっており、接着剤などは使用されていません。剥がしてもべたつかないので、軽い水漏れに向いているテープです。
4つ目はアルミテープです。アルミテープは他のテープよりもリーズナブルで、手軽に購入しやすいのがポイント。ただ、水漏れ専用ではないのですぐに剥がれてしまう可能性がありますし、耐熱温度が低いので注意が必要です。
それぞれのテープによってメリットやデメリットが違うので、使い勝手の良いものや水漏れの症状の度合いに合わせて選んでみてください。ホームセンターやドラッグストアなどでも補修テープは販売されているので、手軽に購入できますよ。水漏れしたときに慌てないためにも、事前に手に入れておくと良いでしょう。
まとめ
今回は水漏れしたときの応急処置として使えるテープをご紹介しました。しかし、補修テープで水漏れが止まったからといって、完全に解決したわけではありません。あくまでも応急処置なので、そのまま放置しないようご注意ください。
小さなひび割れでも時間が経つごとに大きな傷となり、より大きな水漏れトラブルを引き起こす可能性もあります。応急処置でとりあえず水漏れが止まったら、速やかに業者に相談することが大切。業者に依頼して修理や交換の対応をしてもらいましょう。
とはいえ、万が一水漏れトラブルが起きたときに補修テープは活躍してくれるので、事前に購入しておくと良いですよ。補修テープにもいろいろな種類があるので、特徴をしっかり理解してから自分が使いやすいものを選んでみてください。