水のコラム
2024.04.23
洗面所のトラブル
洗面台のつまりをラバーカップで直す方法は?種類や注意点も解説!
洗面台は、トイレやお風呂の排水溝と同じくつまりが発生するものです。
つまりが発生した場合には早急な対処が求められますが、どのように直したら良いのか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、ラバーカップで洗面台のつまりを直す方法を解説します。
洗面台のつまりでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ラバーカップとは
ラバーカップとは、一般的にトイレのつまりを改善するために使用する道具です。
キッチンや浴室、洗面台、洗濯機などトイレ以外でもさまざまな排水口のつまりに使用でき、「スッポン」「通水カップ」「ギュッポン」など、ラバーカップ以外にも複数の名称で呼ばれています。
ホームセンターやドラッグストアで手軽に入手でき、おおよそ1,000~2,000円で販売されています。
100円ショップでも販売されていますが、長く使用することを考慮してホームセンターやドラッグストアで販売されているものを選ぶのがおすすめです。
ここでは、ラバーカップの仕組みや種類、選び方について解説します。
ラバーカップの仕組み
ラバーカップは、水の中で便器とゴム部分を密着させて真空状態を作り、引っ張りあげた水圧でつまりの原因を動かすという仕組みです。
水圧を利用するため、ラバーカップを使用するにはゴム部分が浸るほどの水位がないと、効果はありません。
また、押すのではなく、引くのを意識して使用しないと、つまりの原因が奥の方で詰まってしまう恐れがあります。
どこの排水口に使う場合でも仕組みは同じであるため、引くことを意識して使用しましょう。
ラバーカップの種類
ラバーカップの先端のゴム部分の形状やサイズはさまざまです。
排水口の形やサイズに合ったものを選ばないと、効果は期待できません。
ラバーカップは洗面台やキッチンなどさまざまな排水口に使用できますが、基本的にはトイレがメインとして作られており、トイレの種類ごとに分かれている傾向にあります。
ラバーカップの種類と特徴は、以下のとおりです。
和式トイレ・そのほかの排水口 | ・カップ部分が平ら ・おわん型 |
洋式トイレ | ・カップの先に突起がある ・キノコ型 |
節水トイレ | ・カップの先に大きなつばが付いている ・帽子のような形状 |
和式トイレ・そのほかの排水口用のラバーカップは、カップ部分が平らでおわん型をしているのが特徴で、もっとも一般的なタイプです。
メーカーによっては、トイレ以外にも使いやすいように、柄が短いものも販売されています。
洋式トイレ用のラバーカップは、カップの先に突起があり、排水口の奥まで届くようになっているのが特徴です。
横から見ると、キノコ型をしています。
節水トイレ用のラバーカップは、一般的なトイレよりも便器にたまっている封水と呼ばれる水が少ないため、水の少ないトイレの排水口にフィットするように、大きなつばがついた帽子のような形をしています。
節水トイレの排水口と一般的な洋式トイレの排水口は異なるため、節水トイレに洋式トイレ用のラバーカップを使用してもサイズが合わず、効果は期待できません。
ラバーカップの選び方
ラバーカップの種類はさまざまであるため、洗面台のつまりにはどのラバーカップを使用するべきか迷ってしまう方もいるでしょう。
洗面台のつまりに適しているのは、洋式トイレ・そのほかの排水口用のラバーカップで、カップの目安が直径10㎝程度の小さめかつ柄の短いものを選ぶのがおすすめです。
また、ラバーカップの中には、カップ部分だけ付け替えられるものもあります。
洗面台のためだけに小さめのラバーカップを購入するのがもったいないと思う場合には、カップ部分の付け替えができるラバーカップを選びましょう。
ラバーカップで洗面台のつまりを直す方法
ここでは、ラバーカップで洗面台のつまりを直す方法や注意点などについて解説します。
ラバーカップを使用すると、つまりが悪化してしまうケースもあるため、正しく使用しましょう。
ラバーカップの使用方法
ラバーカップは以下の手順で使用します。
- 1.止水栓を閉める
- 2.排水口の部分を外にして排水管をむき出しにする
- 3.ラバーカップのゴム部分が浸る程度まで水をためる
- 4.ラバーカップで排水口をふさぐ
- 5.ラバーカップ内の空気を押し出すように排水口にゆっくり押し付ける
- 6.密閉状態になったら、ラバーカップを思い切り引っ張る
- 7.5.6を何度か繰り返す
5.6を何度か繰り返し行い、排水口からラバーカップを離してみて、つまりが直っているか確認しましょう。
つまりが改善された場合には、水が引いていきます。
ラバーカップを使用して洗面台のつまりを改善するコツは、ゆっくりとラバーカップを押し付けて、素早く引っ張ることです。
1回や2回で解消できることもあれば、何十回と繰り返し行ってようやくつまりが改善されるケースもあるため、根気強く行いましょう。
ポンプクリーナーとの違い
ポンプクリーナーと呼ばれる、ラバーカップと類似した商品があります。
ラバーカップと同様に、サイズが合っていればどの排水口のつまりにも使用できるアイテムです。
ラバーカップと比較すると、料金とハンドルの有無に違いがあります。
ポンプクリーナーはラバーカップよりも値段が高いため、安く済ませたい場合にはラバーカップを使用するのがおすすめです。
また、ポンプクリーナーにはハンドルが付いており、押し引きして使用します。
ラバーカップよりも水が飛び散りにくく、手ごわいつまりにも効果が期待できるのがメリットです。
ペットボトルでも代用可能
ラバーカップが家にない場合には、ペットボトルでも代用可能です。
ペットボトルを使用して洗面台のつまりを改善する手順は、以下のとおりです。
- 1.ペットボトルの下側を4㎝程度ハサミで切り取る
- 2.洗面台にある程度の水をためる
- 3.ペットボトルの飲み口が上になるように洗面所の排水口に差し込む
- 4.手のひらや指でペットボトルの飲み口を完全にふさぐ
- 5.ペットボトルを上下に動かす
繰り返しているうちに、ゴボゴボという音がしてつまりが改善されます。
ペットボトルの大きさは、500ml程度がおすすめです。
ラバーカップ使用時の注意点
ラバーカップを使用する際の注意点は、以下のとおりです。
- ●止水栓または元栓を閉めてから行う
- ●排水口まわりの床にビニールや新聞紙などを敷いておく
- ●ゴム手袋を使用する
止水栓は洗面台の洗面ボールの下にあるのが一般的です。
給水を止めておかないと、給水口から水が出てきてしまう恐れがあります。
詰まっているところに水が流れると、洗面台から水が溢れてしまう恐れがあるため、必ず止水栓または元栓を閉めてから作業するようにしましょう。
また、ラバーカップを使用すると、汚水が飛び散る危険性があります。
周辺が濡れないようにビニールや新聞紙を敷いたり、エプロンを身につけ自分の服にも水が付かないようにしたりと、気をつけてください。
衛生的にも、ゴム手袋を使用して作業を行うことがおすすめです。
ラバーカップを使ってはいけないケース
ラバーカップはつまりを改善するのに便利なアイテムですが、どんなつまりにも使用できるわけではありません。
ラバーカップは溶けない物質が原因のつまりや、固形物が原因で詰まっている場合には、使用不可です。
たとえば、ライターやアクセサリーなどの固形物が洗面台に落ちてしまった場合は、ラバーカップを使用するとさらに奥に行ってしまう恐れがあります。
洗面台に落ちる可能性は低いですが、固形物ではなくともおむつや生理用品などの水に溶けない物質もラバーカップでは取り除けません。
固形物の場合には排水口を傷つけてしまうリスクもあるため、自分で無理につまりを改善しようとせず、業者に依頼しましょう。
洗面台のつまりを予防する方法
ここでは、洗面台のつまりを予防する方法について解説します。
水以外を流さない
排水口や排水管に髪の毛やごみなどがたまると、ぬめりが発生し、放置しておくと排水管のつまりへと発展していきます。
排水口の異物が排水管につまらないようにするためには、水以外は流さないようにすることが大事です。
目の細かい髪の毛キャッチャーを利用したり、髪の毛やごみなどが排水口にある場合には、すみやかに取り除いたりして、排水管の中に水以外の異物が流れないように心がけましょう。
定期的な清掃
排水管が詰まる原因になりやすい排水口は、定期的に清掃することが大切です。
排水口への髪の毛やごみ、異物がたまるのを軽減できれば、排水管のつまりが発生するリスクも減らせます。
定期的な清掃をすることで、排水管だけではなく、洗面台自体も清潔に保てるため、清掃はできるだけ毎日行うように心がけましょう。
まとめ
洗面台が詰まってしまった場合には、ラバーカップを使用してつまりを改善できる可能性があります。
ラバーカップの種類は豊富にありますが、サイズのあったラバーカップを使用しなければ効果は期待できません。
洗面台のつまりを直すには、ラバーカップの先端についているカップが小さめで柄の短い、和式トイレ・そのほかの排水口用のラバーカップを使用しましょう。
ただし、洗面台のつまりの原因が固形物や水に溶けない物質である場合には、つまりを悪化させたり、排水口を傷つけたりしてしまう恐れがあるため、使用してはいけません。
このような場合には、無理に自分で改善しようとせず、業者に依頼しましょう。
ひょうご水道職人では、兵庫県内全域で水回りに関するトラブルに対応しています。
地域密着型サービスのため、経験豊富なスタッフが素早くご指定の場所に駆けつけることが可能です。
24時間365日受け付けているので、水回りに関することでお困りの方は、ひょうご水道職人にお問い合わせくださいませ。