水のコラム
2023.07.27
水道管の凍結
水道が凍結する温度は?凍結したときの対処、溶ける温度についても解説
冬季の朝に顔を洗おうとしても水が出ないといった経験をしている方はいるかもしれません。しかし、対処の方法がわからなければどうしようもないですよね。
そこで今回は、水道が凍結する温度や凍結した場合の対処方法について解説します。
水道が凍結する温度
水道は凍結すると水が出てこなくなります。そうするとトイレの水を流せませんし、洗顔することもできません。
冬の寒期の朝に凍結して水が出てこなくて、急いで水道修理工事業者に連絡した経験のある方もいるのではないでしょうか。
いつも寒い地域なら凍結対策をとっているでしょう。ただし、寒くない地域であっても、季節によっては突如気温が低下し水道が凍結してしまうこともあり得ますので、冬はいつも気を付ける必要があります。
それでは、水道の凍結を防止するために知っておくべきことのポイントとして、外温が何度まで下がれば水道管が凍るのか把握しておく必要があるでしょう。
水道管が凍結してしまう気温を理解しておけば、事前に予防対策をして急遽な凍結問題にも
柔軟に対応できます。
水が凍る外温は、零下3〜4度以下からと考えられています。つまり水道管付近の温度が零下3〜4度以下になると凍りつく状態になったり、破裂したりする危険があります。
冬の時期は、事前に天気予報で気温を確かめて0度より下がる場合は、予防対策しておくと安心できるでしょう。
ただ零下4度というのは、あくまでも基準になります。外部の厳しく冷えるところに給湯器が取り付けされている場合、気温が基準まで低下していない場合でも、冷風などで水道管が温度低下してしまい、凍結する危険があるので注意がしてください。
水道の凍結を防ぐ方法
凍結を防止する方法はすぐに可能なものから、ややむずかしいものまであるので、ひとまず直ちに実行できる対策をするのがいいでしょう。
すぐに実践可能な対策は、水道からちょっとだけ水を出したままにしておくことです。台所や洗面所にある水栓をひねってちょっとだけ水を出しつづけることで、気温が低下し凍結防止できます。
一晩中水を出しておくことに気が引ける場合、容器を水栓の下のところに置き、洗濯専用として再生利用するのもいい策でしょう。水のみでなく、お湯も出しておくことにより、給湯器を問題なく使い続けられます。
ただしトイレや洗濯機に通じる水道管は、この方法だと完全な凍結防止にはなりません。このように水を出し続けるのが厳しいケースは、部屋を暖めておくことをおすすめします。
最も気温が低下する早朝に暖房器具によって部屋を暖めた場合、凍りつきを避けられるでしょう。早朝に起きて暖房器具を入れるのが厳しい場合、タイマーを設定するといいでしょう。
水道の凍結予防策としてきちんと効果が見込めるのは水抜き対策ですが、実施するためには大掛かりな作業が必要です。また、再使用する際も作業が必要になるので、労力が必要になります。
水をちょっとだけ流しておく方法は、効果的かつシンプルな対策なので、凍結が考えられる前日の夜に実践してみてください。
水抜き
水道の凍結事故はとても面倒ですが、解決する方法や予防方法もあります。事前に予防しておけば冬に発生する凍結問題に困ることが減ります。
水道の凍結予防対策としてよく知られているのが、水抜き作業です。
水抜き作業とは、水道管の水を全部抜くことによって、水道管凍結を根本的に防止する対策法です。水道管に水さえなければ凍結を心配する必要はありません。
とくに夜間から早朝にかけては、気温が低いので凍結しやすいです。寝る前に行いましょう。
水抜き作業に使うのが、不凍栓です。不凍栓とは、水道管の凍結を防ぐために、水道管内の水を地中に流す排水の役目をする器具のことを指します。
これを閉めて、水栓を開くことにより水道管内部に空気が入り込み、配管内部の水が地面が凍らない深度の地表に排出されていきます。
水抜き作業手順は下記の通りです。
・不凍栓を閉める
・水栓を開けて、水抜きする
・約5~10分で水が抜け出るので、水栓部を閉める
水抜きをする場合に注意すべき点があります。不凍栓のレバーについては正しい操作方法をしないと、突如レバーが戻って水が止まらない場合があります。
取り扱い説明書で確かめる、集合住宅に住む場合はオーナーさんに問い合わせてみるなどして、正確な操作をしましょう。
加えて、住宅によっては構造上、全箇所で水抜き作業をするのが困難なこともあります。そのケースは水道修理業者に依頼して対処してもらいましょう。
水道が凍結して出てこないときの対処
一回凍結した水道は、気温が上がらないとひとりでに解けはじめることはありません。
凍るほど外気温が下がる場合は、日中の気温が上がってもすぐに解けだすことはあまり考えられず、最悪のケースで自然解凍するのに時間がかかる場合も多いです。ひとまず、自分でも対応できる方法を実践してすぐに対処しましょう。
対処方法として比較的やさしいのは、凍ったところにぬる湯を注ぐことです。凍っている水道管に外側からお湯を注ぎかけることによって、内側で凍結した水を溶かして使用できるようにします。
この対処方法を実践するときは、水道管にタオルを巻きつけ、使用するお湯は体温くらいのぬる湯にしてください。そのまま熱湯を注ぎかけると水道管箇所が破裂する危険があるので、凍ったところにタオルを巻きつけて慎重にぬる湯をかけましょう。
他にも部屋で凍結している水道管箇所であれば、暖房機器を用いて室内温度を上げたり、貼るカイロを凍ったところに巻きつけて温めたり、ドライヤーで温かい風を当てて溶かしたりするのも効果的な手段です。
以上の方法を用いれば、自分で凍りつきを溶かして問題を解消できますが、最も確実な方法は水道修理専門業者に依頼することです。
その場で連絡しても即日対処してくれるとは限りません。しかし、安全に凍りつきを溶かして再び水を利用できるようにしたい場合は、直ちに水道修理専門業者に依頼しましょう。
水道管が破裂したときの対処
もしも水道管部分が凍って破裂してしまった場合、いち早く元栓を閉めましょう。
閉めないと水が噴き出したままになるので、1番最初にする対処は元栓をきちんと閉めることです。元栓は量水器のボックス内部にあり、指定の向きに回すだけで閉められます。
もしも雪に埋もれてボックスの場所が不明で元栓を閉められないとき、壊れたところに雑巾かガムテープなどを巻きつけましょう。壊れたところを雑巾やガムテープなどでグルグル巻きにすることで、応急として水の噴出を止められます。
自力でもできる応急処置が終わったら、直ちに専門業者へ問い合わせましょう。水道が凍るくらい気温が低下しているときは、方々で破損や凍りつきといった問題が起こっていることが多いです。
したがって、水道修理専門業者も多忙で、問い合わせしてもすぐ対処してもらえない、電話がつながらないなどのケースもあります。
時間が経てば経つほど、即日での修理作業は困難で、後回しにされることがあります。なので、低気温の可能性が高い日はあらかじめ起床して水道の状態を確認して、不具合があればすぐに対処し水道修理専門業者に問い合わせしてください。
前倒しで問い合わせして対処しておけば、最悪の状態になっても被害を最小に抑えることができて、水を自由に使える生活がすぐにやってくるでしょう。
まとめ
この記事では、水道が凍結する温度は?凍結したときの対処、溶ける温度についても解説してきました。冬場になると確実にやってくる凍結トラブルですが、備えをきちんとしていれば、トラブル時に慌てることなくなるでしょう。
寒冷地域に住んでいない方は、特に油断せずに対処しておくことをおすすめします。