水のコラム
2023.07.21
お風呂のトラブル
お風呂の排水口詰まりはラバーカップで直せる!適切な使用方法も解説!
毎日のお風呂掃除は、浴槽の洗浄だけでもなかなかの重労働で、しつこい汚れの潜む排水口のお手入れなどはついつい先送りしがちになります。
お風呂の排水口詰まりに使えるものはいろいろありますが、中でもラバーカップは手軽に使える詰まり解消アイテムです。
当記事では、ラバーカップを用いてお風呂の排水口詰まりを適切に直す方法や、ラバーカップを使っても詰まりが直らなかった場合の対応手段を紹介していきます。
ラバーカップでお風呂の排水口詰まりを解消しよう
すっぽんという別名でも知られるラバーカップは、量販店などで購入できる便利な詰まり解消アイテムです。
比較的どんなタイプの詰まりにも対応できるラバーカップですが、特に有効なケースや、商品の適切な選び方、使い方のコツなどがあるので、それぞれ詳しく紹介していきます。
ラバーカップが最も有効なのは固形物の詰まり
ラバーカップが最も効果を発揮するのは、子どもの落としたおもちゃや、詰替シャンプーの袋の切れ端など、固形物が詰まってしまうケースです。
他に詰まりの原因となりやすい髪の毛や石けんカスなどの汚れも、強力に吸い出すことでこびりつきが解消され、結果として掃除が楽になる可能性は高いでしょう。
ラバーカップの適切な選び方
ラバーカップには一般的に2種類の形状があり、お風呂で使用するものはお椀を逆さまにした形のものです。
底面に出っ張った部分があるものはトイレ用なので、購入する際は間違えないようにしましょう。
ラバーカップには、ゴム部分の直径が違うものもあるため、お店で選ぶときは排水口をすっぽりと覆うことのできるサイズのものを選びます。事前に排水口のサイズを測っておくと、不安なく購入できるでしょう。
ラバーカップの適切な使用方法とコツ
ラバーカップを用いてお風呂の排水口詰まりを取る方法は、以下の通りです。
・排水口のふたとヘアキャッチャーを外す
・排水口を完全に覆い隠すようにラバーカップを置く
・ラバーカップのゴムの部分が浸かるくらい水を溜める
・ゆっくりと柄の部分を押し込んだら一気に引き抜く
・詰まりが解消されるまで4を繰り返す
固形物が取れたときは、はっきりと何かが外れる感触があります。異物を引き抜いたあと、ゴボゴボと水が流れていく音がすれば、詰まりが解消された合図です。
時折ラバーカップのゴムの部分が固くて押し込みにくいことがあります。このような場合には、斜めに押したあと垂直に戻してから引き抜いてみましょう。
ユニットバスの場合、浴槽と洗い場の排水口がつながった構造になっています。洗い場にラバーカップを使用しても改善が見られなかった場合は、浴槽側にも使ってみましょう。
また、ユニットバスの洗い場側でラバーカップを使用する場合は、浴槽側の排水口に栓をしておくと、空気が抜けにくくなり効果が出やすくなります。
詰まりが取れたあとは、排水口内の掃除も行うと良いでしょう。清潔な状態を長く保つことができれば、詰まり防止策にもなります。
ラバーカップで詰まりが直せなかった場合の対応手段
固形物を取り除くことに長けたラバーカップですが、吸引力が足りず異物を取りきれないこともあります。
また、固形物以外の髪の毛や石けんカスなどの詰まりが取れないときは、別の手段を試す方がおすすめです。
次は、ラバーカップで詰まりが直せなかった場合に有効なアイテムを紹介していきます。
真空式パイプクリーナーを使う
固形物が詰まったとき、ラバーカップを使ってもうまく異物を取り除けなかった場合は真空式パイプクリーナーを使うと良いでしょう。
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップの吸引力をさらに高めたもので、基本的な使い方はラバーカップと同じです。
空気入れのようなポンプ構造になっており、レバーの上下を繰り返すだけで簡単に詰まりを解消できます。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは、パイプの奥の汚れを絡めとるためのアイテムです。
長いワイヤーの先端を取り囲むように細かい毛のブラシが付いており、石けんカスなど、こびり付く汚れによって詰まりが発生した場合は特に有効です。
ワイヤーブラシの長さや形状はさまざまで、手元のハンドルで先端を回転させられるものや、先がブラシではなくバネになっていて、側壁から汚れをこそげ落とせるものなどがあります。
ワイヤーが短すぎると届かないことがあるため、詰まっている場所がわからないときは、できるだけ長いものを購入しましょう。
使い方はシンプルで、ワイヤーをゆっくりと押し込んでいき、詰まりの発生箇所にたどり着いたらブラシをひねり、絡めとりながら汚れを取り除いていきます。
パイプ洗浄剤で溶かす
詰まったものが固形物でない場合は、市販のパイプ洗浄剤を使うのも良いでしょう。
パイプ洗浄剤がよく効くのは髪の毛の詰まりで、水酸化ナトリウムが多く含まれている洗浄剤は髪の毛をしっかり溶かしてくれます。
洗浄剤には液状・ジェル状・粉状などさまざまな種類がありますが、基本的な使い方は、ボトルのラベルに書かれた量の洗剤を排水口へ直接流し、放置するだけです。
他の洗剤などと混ざると危険なものもあるため、放置後はシャワーなどでしっかり流すようにしましょう。
詰まりを予防するための対策
詰まりの解消後、排水口を掃除したら、再び詰まりが発生しないよう日ごろからお手入れを心がけましょう。
この項目では、日常的に行いたいお手入れ方法や、少し工夫するだけでお手入れが楽になる方法などを紹介していきます。
排水口のゴミをこまめに取り除く
排水口のヘアキャッチャーに付いた髪の毛をこまめに取り除いておくと、詰まりの発生する確率がグンと下がります。
絡みついた髪を取る作業は手間ですが、キッチンで使用する水切りネットをヘアキャッチャーに被せておけば、ネットを外すだけで髪の毛を取り除けるようになります。
排水口奥の汚れを洗浄する
排水口奥の汚れを防ぐのに有効なのが、重曹とクエン酸を撒くことです。
アルカリ性の汚れである石けんカスにはクエン酸、酸性の汚れである皮脂には重曹をそれぞれ用いることで、楽に落とせます。
手順は簡単で、重曹とクエン酸を1:2の割合で混ぜて排水口の周辺に撒き、そのまま一時間ほど置いたらシャワーのお湯で流すだけです。
排水トラップの清掃
お風呂の排水口には、排水トラップと呼ばれる悪臭などを防ぐための機構があります。
排水トラップに一定量の水を溜めておくことで、下水から上がってくる臭いや害虫の侵入を防止しているのです。
ここを清潔にできていないと、溜まった水がだんだん汚れてしまい、排水トラップそのものが悪臭の発生源となることがあります。月に一度など、定期的な清掃を心がけましょう。
排水トラップは、排水口のふたを開ければ簡単に取り外せます。使用済みの歯ブラシなどで磨き、ヌメリを落としましょう。
磨いても落ちない汚れは、排水口奥の洗浄の項目で紹介した重曹とクエン酸を使うときれいに落とせます。
どうしても詰まりが直らない場合は水道業者へ依頼
この記事で紹介した方法を試しても詰まりが直らなかった場合は、なるべく早く業者へ修理を依頼しましょう。
詰まりの度合いによって作業料金が変わるため、放置して詰まりが酷くなると、修理費用が高額になることがあります。
まとめ
ラバーカップは、使い方とコツさえわかれば、簡単にお風呂の排水口詰まりを直してくれます。
ただし、詰まりの発生原因によっては別のアイテムを使うか、併用するなどした方が効率よく直せる場合もあります。
こまめな清掃を心がければ詰まりが起きにくくなるため、日々のお手入れの積み重ねがとても大切です。