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水のコラム

2023.06.28

水回り

止水栓からの水漏れ対処法を解説!自分でできる予防と対策も紹介します

普段の生活の中で、水回りの設備にトラブルがあると焦ってしまい、どのように対処したらいいのかわからないという方は多いと思います。

「水を止めるためには止水栓を閉める」という知識を持っている方はいるかもしれません。しかし、水を止めるための止水栓から水が漏れている場合はいったいどうしたらいいのでしょうか。

そこで、いざというときのために対処法を解説します。

止水栓ってなに?

止水栓は、住宅やマンションなどの建物内の水回りに必ず設置されている器具です。キッチンやお風呂などの給水を止める役割と、水量や水圧を調節する2つの役割があります。

給水管の先にある設備から水が出ないようにするには、止水栓を閉めます。一方、家全体の水が出ないようにするには、元栓を閉めます。

いつもの生活と変わらないのに水の使用量が増えていると感じたら、どこかから水が漏れているかもしれません。しかし、どこなのかわからない場合は、一度元栓を閉めてから家の中の水回りを確認しましょう。

床が濡れていないか、給水管にヒビが入っていないか、古くなっていると思われる部分から水がしみ出ていないか確認してみてください。

止水栓はどこにあるの?
確実に水漏れを止めるために、止水栓がどこにあるか知っておくことは大切です。いざというとき、すぐに対応できるようにあらかじめどこにあるのか確認をしておきましょう。

設備 止水栓の場所
トイレ タンクの横から伸びている給水管に設置されている
タンクがないタイプは便器の背面や床に給水管がある
お風呂 蛇口そのものに止水栓があるか、蛇口の給水管に設置されている
キッチン シンク下のスペースにある蛇口の給水管に設置されている
収納スペースになっていると、パネルで給水管が見えない場合がある
洗面所 洗面ボウルの下にある蛇口の給水管に設置されている
壁から蛇口が出ている場合は、蛇口そのものに止水栓がついている

水が漏れているところを見つけて、水を止めたいけれど止水栓が見当たらない場合は、水道の元栓を閉める必要があります。元栓の設置されているところは建物のタイプによって違いますが、玄関のすぐそばか、敷地内の水道メーターボックスの中にあるので確認してみてください。

水量の調整方法
ほとんどの調整はマイナスドライバーがあれば可能です。

新築や引越しで水が出なかったり、水の勢いを強くしたいと思ったりしたときは、止水栓を「開」(反時計回り)の方へゆっくり回すと水量と水圧は強くなります。

逆に、水の勢いが強すぎる場合や、水を止めたいときは、止水栓を「閉」(時計回り)の方へゆっくり回すと水量と水圧は弱くなります。

また、止水栓を回して調節しても水量や水圧が弱いままのときは、止水栓のストレーナーと呼ばれるフィルター部分に汚れが溜まっているかもしれません。水量や水圧を弱くする原因になっている場合もありますので、歯ブラシなどを使って汚れを取り除いてください。

どうして止水栓から水が漏れるの?

止水栓で水が漏れるほとんどの原因は、三角パッキンが古くなっていることだと考えられます。三角パッキンとは、ハンドルやレバーと蛇口本体を接続する部分に使われるゴムの部品です。

古くなるとゴムの弾力がなくなり、接続部分にすき間ができて水が漏れてしまいます。また、硬くなってひび割れができてしまう場合もあるでしょう。

では、水漏れを予防するためにどのようなことに気をつけるといいのでしょうか。

予防
三角パッキンの素材はゴムで、寿命はだいたい10年くらいと言われています。ですので、古くなって水漏れが起こる前に交換することをおすすめします。大掃除のときなど、定期的に確認するのがいいのではないでしょうか。

水栓そのものの耐用年数も、10年前後だと言われています。家族構成や使用頻度により寿命は異なりますが、10年を過ぎると部品だけでなく本体も古くなっています。もし、家のリフォームなどの機会があれば、水栓ごとの交換を検討してみてください。

対策
古くなったパッキンが原因で水が漏れている場合は、自分で交換することが可能です。しかし、原因がはっきりと確定できない場合や、止水栓自体を取り替える必要がある場合は、修理業者に依頼してください。

水漏れの修理業者に依頼するときは、焦らず落ち着いて止水栓か元栓をしっかり閉めたあとに連絡しましょう。

水漏れ応急処置の手順

ここからは、止水栓からの水漏れしているときの応急処置の手順をお伝えしていきます。

水漏れ箇所を確認する
まず、どの部分から水が漏れているのかを確認します。修理業者を呼んでから到着するまでは時間がかかる場合もありますので、止水栓を閉めて水が出ないようにしておきましょう。

止水栓が見つからない場合、また、閉めても水が止まらない場合は元栓を閉めて全ての水流を止めておきます。

止水栓を閉める
止水栓には、手で回す「ハンドル式」とマイナスドライバーを使用して回す「ドライバー式」があります。

ハンドル式はキッチンや洗面所に多く、給水管に蛇口のハンドルのようなものが付いています。ハンドルを右に回せば止水栓は閉まり、水は出てきません。

ドライバー式はお風呂の壁つけタイプの蛇口などに使われています。給水管に突起があり、中を見るとマイナスの溝が確認できます。手では回せないのでマイナスドライバーを用意しましょう。ハンドル式と同じく、水を止めるには右に回して止水栓を閉めます。

水道の構造によっては、給水管に止水栓の取り付けがないものがあります。その場合は元栓を閉めるしかありません。

止水栓が回らない場合
普通は、手やマイナスドライバーで止水栓を回すと水は止まります。しかし、何年も掃除せず放置していたら、ホコリが溜まったりサビ付いてしまったりして回らないこともあります。

止水栓が回らずどうしようもないときは、ウォーターポンププライヤーを使ってみましょう。ただし、プライヤーで止水栓の突起部分をつかむ作業を無理に行うと、変形してしまう場合があります。布をはさむなどしてネジを傷つけないように注意してください。

マイナスの溝がある止水栓は、ハンマーなどで衝撃を与えると回りやすくなるかもしれません。なぜなら、たたくことで内側のサビがはがれやすくなるからです。ただし、強くたたき過ぎると破損する恐れがあるので加減して試してください。

タイプに限らず有効なのは、液状潤滑油の役割があるシリコングリスなどを使用することです。使い方は、まずはホコリや水アカを拭き取り、止水栓を回す部分に綿棒などを使ってグリスを塗ります。しっかりなじませたあと回してください。

シリコングリスは、水回りの配管全般に使えるので、持っておくと便利なアイテムです。

止水テープを巻く
先ほど述べたように、水漏れの原因が三角パッキンの劣化であれば交換することで解決できます。しかし、ほかの原因であれば、水が出ないようにしてから止水テープで応急処置をはじめます。

まず、水漏れ部分の汚れや水分をきれいに拭き取ってから止水テープを接着します。止水テープの接着力は強いですが、十分な効果を得るために汚れや水分は取り除いてください。

巻く時は、テープが緩まないように引っ張りながら巻いていきます。

止水テープで水漏れ部分をふさぐのは、あくまで応急処置です。根本的な修理ではありませんので、できるだけ早く修理業者に依頼してください。

まとめ

水回りの設備トラブルで焦らず対処するには、止水栓の設置場所を把握し水漏れを防ぐ知識があると安心です。

修理業者に依頼しても、到着までに時間はかかるものです。その間に自分でできる応急処置についてもお伝えしましたので、ぜひ参考にしてください。

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