水のコラム
2023.06.03
水まわり
水道蛇口の部品名称は?トラブルで交換が必要な部品名称もご紹介!
水道は、長期に渡り使うことで劣化してしまいます。そのため修理や交換が必要になるのですが、部品名を知っていなければ購入時に困ったことになります。そのほか、ガタつきやサビなどのトラブルも生じるため、製品の名前を覚えておきましょう。
この記事では製品別の水が流れる仕組みや、必要な製品名を紹介していきます。どのようなものが使われているのかを、しっかり確認しておくことが大切です。
蛇口から水が流れる仕組みを解説
水栓には大きく分けて2種類に分かれます。
単水栓から水が出る仕組み
水が止まっているときは、コマパッキンという製品が穴を塞いでいます。逆にハンドルを緩めることで、水圧でコマが上がり隙間から水がでるのです。この動きによって出したり止めたりする仕組みになっています。
混合栓から水が出る仕組み
浴槽に多いサーモ式などの混合栓では、内部にあるカートリッジで湯水を調整します。またスピンドルの代わりにカートリッジの軸棒が動くため、その動きによって、隙間から湯水がでる仕組みになっているのです。
単水栓水道の水漏れで交換が必要な部品名称
水回りのトラブルで、いちばん多いのが水漏れです。この症状を改善させるには、交換することが必要になります。
そのほか漏れている場所によって交換する部品が違うため、覚えておくことが大切です。ここからは、種類別に水漏れしやすい箇所と交換する製品名を紹介していきます。
吐水口からの水漏れはコマパッキンを交換
吐水口付近から漏れている場合は、コマパッキンを交換していきます。水が流れるのをせき止めたり、出したりする役割を担っているため劣化により破損しているとトラブルが発生してしまいます。
素材もゴムで作られているため、劣化しやすいものになっているのです。ハンドルを閉めても水が止まらない場合は、交換時期だと考えておきましょう。また固くなって回らない状態でも交換が必要になります。
スパウトの根元の水漏れはUパッキンを交換
蛇口先端の吐水口へつながるパイプをスパウトと呼びます。この付け根や途中から水が漏れ出すことも非常に多いのです。この症状がでたときは、Uパッキンを交換してください。本体の下側についている製品です。
下側を外していくとUパッキン、パイプリング、袋ナットの順で設置されています。長年使っていると、すり減ったりゴムが固くなってヒビ割れを起こすことも考えられるのです。この部分から漏れていたら早急に交換してください。
ハンドル下からの水漏れは三角パッキンを交換
ハンドル下から漏れているときは、三角パッキンを交換します。キャップナットの下側に設置されているものです。形状はナットと同じものになっています。サイズや形状に種類があるため、購入時には注意してください。
見た目では丸いものに見えますが、断面が三角になっているためそのような名前になっています。ホームセンターでも購入できる製品なので、外すことが可能であれば現物を持参していくことがおすすめです。
混合水栓水道の水漏れで交換が必要な部品名称
次は混合栓で交換が必要な部品を紹介します。このタイプは、お湯と水のどちらもでるものです。水の出る仕組みは、ほぼ同じですが内部に使用されている製品が若干異なります。
吐水口からの水漏れはコマパッキンを交換
吐水口からの水漏れはコマパッキンを交換する必要があります。コマ状の形をしていて、素材はゴムでできているものです。蛇口内の水をせき止める役割があります。これが経年劣化により、亀裂や破損をしているとトラブルが発生します。
温調ハンドル
湯水を出したり止めたりするハンドルから漏れているときは、開閉バルブという製品の劣化が原因です。こちらも経年劣化により、すり減ったり故障することがあります。内部の製品は修理が難しいため、業者に依頼することが大切です。
サーモスタットカートリッジ
混合水栓の湯水切替を、すべておこなっているのがカートリッジです。蛇口を止めても水が垂れてくる症状では、カートリッジの不具合が原因であることが考えられます。対策は、カートリッジ交換をすることで直ります。
ハンドル下からの水漏れは三角パッキンを交換
下側からじわりじわり漏れ出しているときは、三角パッキンを交換してください。ナットの下側に設置されています。ナットの形状と同じサイズを選び、交換することでトラブルは解消されることが多いです。
スパウトの根元からの水漏れはUパッキンを交換
パイプの根元から漏れているときは、Uパッキンを交換します。パイプ側に設置されているので、交換する際はパイプごと外していきましょう。またサイズが2種類あり、呼び13と20に分かれているので注意してください。
クランクと本体からの水漏れはクランクパッキンを交換
本体とクランクとの接合部から不具合を起こしているときは、クランクパッキンの劣化が原因です。古いものを取り外し、新品に交換していきましょう。また寿命は10年といわれています。これを過ぎていたら交換のタイミングです。
水道蛇口部品の名称を覚えて購入する方法
ここからは、蛇口の部品をどのように購入していくかを紹介します。
メーカーや品番から確認する
メーカーや品番から確認することが大切です。蛇口メーカーの取扱説明書に記載されています。品番やサイズが書いてある可能性もあるため、説明書を読み直してみることが重要です。取り付け方法も記載されています。
もし古すぎて説明書が無かったときは、本体を確認してみましょう。メーカーの刻印やシールが貼りつけられているハズです。蛇口の根元から裏側に刻印されていることが多いので、チェックしてください。そこから品番が特定できます。
蛇口を分解して種類やサイズを確認
蛇口を分解して現品を取り出す方法もあります。取り出したあとに、サイズや形状を確認しましょう。メモに書いたり写真に撮ったりして、同じものを購入してください。可能であれば、販売店に現品を持参しましょう。
ホームセンターなどに持っていくと、担当者が調べてくれることもあります。またメーカー本体を取り扱っている販売店でも可能です。詳しい方に調べてもらうことが間違いを防ぐ方法です。専門の担当者にみて貰いましょう。
蛇口を分解するときの注意点
蛇口を分解するときは、力任せに作業をしないことが大切です。余計に状態が悪化してしまうことがあります。そのほか分解した順番も覚えておきましょう。交換して組み立てたときに、残っているものがあるとやり直しです。
分解した順を写真に収めるか、メモをとっておきましょう。また自信がない人は初めから業者に依頼することも大切です。
まとめ
交換するときに品名を覚えておくと、とても便利です。トラブルが起きている場所によって、使用されているものが異なるため名前をよく覚えておきましょう。水栓には大きく分けて2種類存在しています。
種類によって使っている部品が異なるため、自宅にあるものがどちらであるかも確認しておきましょう。また購入するときのポイントは、説明書を確認したり現品を販売点に持ち込むことです。合っているかを確認することで、安心して作業できます。
分解するときは、順番を覚えておくことも重要です。組み立てられなくなったら、業者に依頼することになってしまいます。この場合は、通常料金より高くなる可能性もあるので注意してください。