水のコラム
2023.04.13
トイレ
トイレの水が溢れそう!溢れそうになる原因や自分でできる対処法をご紹介
毎日のように使うトイレですが、ある日突然、使用後に水を流した際に便器内の水位が上がって溢れそうになることがあります。
しばらくすると水位が下がり元の状態に戻ることもあるので「一時的なものかな」と特に対策をせずに放置するかもしれません。
しかし多くの場合はトイレの排水に異常があり、適切に対処しないとやがて水が溢れて家の中が水浸しになる可能性があります。
そうならないよう、水が溢れそうになる原因を知り、適切に対処しましょう。
目次
トイレの水が溢れそうになる原因
トイレの水が溢れそうになる原因について詳しくご紹介します。
排水口がつまりかけている
トイレの水が溢れそうになる原因は、まずトイレの排水口がつまりかけている可能性が高いでしょう。
トイレの排水口は、下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐために常に一定量の水がたまるように曲がりくねった構造をしています。
しかしこの構造はデメリットもあり、汚れがたまりやすかったり固形物が引っかかりやすかったりしてつまりを発生させやすいのです。
排水管に異常がある
排水口の奥には排水管があり、排水枡へと繋がっています。排水溝を通り抜けた固形物が排水管の中に引っかかってつまりの原因になる場合もあるでしょう。
また、長く使用している排水管であれば長年の汚れが少しずつ堆積し、頑固なかたまりができている可能性もあります。
地震や経年劣化で排水管の勾配が変わってスムーズに水が流れなくなり、トイレに水が逆流しているケースもあるようです。
排水枡に異常がある
排水枡とは、トイレから近い屋外に設置され、下水道に流れる前に通る配管の設備のことです。
トイレからの汚れがつまって水が流れなくなる可能性もありますし、屋外から土や砂などが入り込んでつまりが起きることもあります。
また台風やゲリラ豪雨など一時的に大量の大雨が入り込むと、トイレの排水がスムーズに流れなくなることも考えられるでしょう。
トイレの水が溢れそうなときは
トイレの水が溢れそうになったときに、どうすればいいかをご紹介します。
レバーを使わない
「水をさらに流して、つまりを取り除こう」と、水が溢れそうな状態にも関わらずさらにレバーを操作して水を流してしまうかもしれません。
しかし水が溢れそうな時はトイレがつまっているので、便器にさらに水が溜まってしまうでしょう。
ギリギリ溢れずに済んでいたのに、もう一度レバーを操作したせいで溢れてしまうかもしれないので、絶対にレバーを操作しないよう注意が必要です。
コンセントを抜く
水が溢れてトイレの床が水浸しになると、コンセントに水がついて感電や火災の危険があります。
水が溢れてしまった、溢れそうな時はまずトイレ内のコンセントを全て抜いてしまい、差し込み口をガムテープなどで塞ぎましょう。
さらに念の為、トイレのブレーカーをOFFにしておけばより安心です。
止水栓を止める
トイレの部屋の床や壁からトイレタンクに繋がるホースに設置されている止水栓を閉めておけば、間違ってレバー操作を行っても水が流れなくなります。
しかしトイレタンクには一回分の水はたまっているので、止水栓を閉めてもレバーには触らないほうがよいでしょう。
トイレつまりの対処法
トイレがつまって水が溢れそうになったときに、自分でできる対処法をご紹介します。
お湯を流す
トイレつまりの原因がトイレットペーパーや便など、水に溶けるものであればお湯が効果的です。
溢れそうになっている水を汲み出して排水口の水を少なくし、少し高い位置からお湯を排水口に勢いよく流し込みましょう。
溶けきれずに固まった紙や便が一気にほぐれて、つまりが無くなることも多いです。
使うお湯は熱湯ではなく、40度から50度程度のぬるま湯を使用しましょう。熱湯を流し込むと、陶器製の便器が割れてしまう可能性があるので注意が必要です。
ラバーカップを使う
トイレのつまり解消グッズとしてお馴染みの、ラバーカップを使用するのも効果的です。
溢れそうになっている水はあらかじめ汲み出しておき、カップ部分を取り付けた時に少し水位が上になる程度残しておきましょう。
使い方は簡単で、カップ部分を排水口に密着させ他あと、ゆっくりと押し込みます。その後勢いよく引っ張れば、詰まっていたものが圧力で外れて解消されるでしょう。
何度か繰り返すと効果的なので、一度試してつまりが取れなかった場合でも諦めないでくださいね。
重曹とお酢を利用する
ご家庭にある重曹とお酢を利用して、トイレのつまりを解消できる方法を紹介します。
便器内にたまった水を全て汲み出した後、排水口に重曹とお酢をふりかけます。すると炭酸ガスの泡が発生するので、そのまま30分程度放置しましょう。
炭酸ガスの泡と重曹のアルカリ性で、汚れやつまりを除去する効果が期待できます。
炭酸ガスが発生すると二酸化炭素の濃度が上がり、気分が悪くなる場合もありますので、窓や扉を開けて換気をした状態で試すのがおすすめです。
トイレの水が溢れないように気を付ける行動
トイレの水が溢れそうにならないよう、普段から気を付けるべきポイントをご紹介します。
一度に大量の紙を流さない
トイレットペーパーを使う量は人によって様々ですが、明らかに多すぎる量を一度の排水で流そうとすると、水量が足らずに紙が溶け残り、つまりを起こしてしまうでしょう。
お腹の調子が悪くてたくさんの紙を使ったときはこまめに流すようにすればつまり発生のリスクを下げられますよ。
定期的に清掃する
トイレは毎日使う場所で汚水が流れる場所なので、汚れがたまりやすいです。
面倒がって掃除やメンテナンスをしないでいると、頑固な汚れや尿石が堆積してつまりの原因になることもあるでしょう。
素人では解消できず業者に依頼しないと取れないつまりになると、費用と時間が余計にかかってしまいます。
日頃から掃除やメンテナンスをしておけば、大きなトラブルを未然に防げるでしょう。
トイレの水が溢れそうな症状が収まらない場合は業者に依頼しよう
上記のつまり解消法を試しても症状が改善しない場合は、排水口や排水枡に異常が起きていたり、素人では取り除けないつまりが発生している可能性があります。
プロの水道業者に相談すれば原因を特定し、プロの技で問題を解決してくれるでしょう。
まとめ
トイレの水が溢れそうになると慌ててしまい、どうすることもできなくなるケースもあるでしょう。
しかししばらくすれば水位が元に戻ることもあるので、特に対策をすることもなく放置してしまうかもしれませんね。
トイレの水が溢れそうになる原因は様々な理由が考えられ、排水枡に一時的に大雨が流入した場合や、トイレの紙がつまりかけていたけれど、時間と共に水に溶けてつまりが解消することもあります。そういった場合は特に対策をしなくても問題ないかもしれません。
しかし水が溢れそうになる原因の多くは、取り除くまで無くならないつまりが発生していることがほとんどです。
自分でできるつまり解消法を試してつまりを取り除き、快適にトイレを使えるように対処しましょう。