水のコラム
2022.12.01
水回り
浄水器から水漏れが起きた場合の原因と対処法を解説
浄水器から水漏れが発生すると、その音や水道代が気になってしまうもの。では、どのような原因から浄水器の水漏れが発生してしまうのでしょうか。主な理由としては、浄水器の部品がゆるんでいる、または長期使用によって破損している可能性があります。水漏れに気付いたときにチェックすべき項目を把握し、トラブルを最小限に抑えましょう。
浄水器から水漏れが起きた場合の原因
浄水器には3つの種類があります。自宅に設置される浄水器のタイプからそれぞれの確認を進めましょう。
蛇口直結型浄水器の場合
蛇口直結型浄水器の場合は以下の項目を確認してください。
浄水器取り付け用の部品のゆるみ
長期使用によるパッキンの破損
カートリッジ部分の消耗
後付けした部品による影響
新品に交換した場合の不具合
直近で新品に交換した場合などは、うまく設置されていないなどの理由から水漏れが起きる場合があります。浄水器の使い方によっても部品が劣化しやすい場合もあるため、細かく見ていきましょう。
・浄水器取り付け用の部品のゆるみ
蛇口直結型浄水器の場合は、仕組みがシンプルであるため、どなたでも確認しやすい浄水器です。まずは浄水器取り付け用の部品のゆるみを確認してみましょう。長期使用や日常的な使い方によっては部品がゆるみやすいため、工具などを使ってきつく締め直すとよいでしょう。
・長期使用によるパッキンの破損
部品のゆるみが直接的な原因ではない場合は、経年劣化によるパッキンの破損を疑いましょう。浄水器の接合部に取り付けられており、破損すると水漏れの原因になります。割れやゆがみがある場合は新しい物へと交換しましょう。
・カートリッジ部分の消耗
カートリッジとは、水に含まれる不純物や細かなゴミなどを除去する部品のことです。そのため、日常的な使用によってゴミなどが蓄積し、目詰まりしやすい部分です。目詰まりを起こすと蛇口から流れる水がカートリッジ内部に通りにくくなり、水漏れが発生します。これまでにカートリッジの交換を行ったことがないのであれば、カートリッジが寿命を迎えたと考えてよいでしょう。
・後付けした部品による影響
もともとある浄水器に、分岐止水栓を後から取り付けた場合も水漏れしやすいと考えられます。これは後付けしたことによって蛇口周りの部品が消耗したため、水漏れにつながったと考えられます。また、後から部品を取り付けてしまうと「浄水器の改造」と見なされ、メーカー保証が受けられない可能性もあります。浄水器の設置について悩みや不安がある場合は、速やかに水道業者に相談することが大切です。
・新品に交換した場合の不具合(163)
新品の蛇口直結型浄水器に交換した場合も水漏れしやすいです。その理由は、新品だからこそカートリッジに水が浸透しにくいためです。浸透しにくいカートリッジによって抵抗力が生まれ、その結果水があふれてしまうのです。使用を続けることでカートリッジが水になじむため、設置方法や交換方法に問題がなければ、そのまま経過を見るのが望ましいです。
ビルトイン型浄水器の場合
ビルトイン型浄水器の場合、確認する項目は以下の3つです。
カートリッジ部分の消耗
スピンドルの劣化
ほかの原因が関係している
・カートリッジ部分の消耗
カートリッジ部分の消耗や交換によって水漏れしやすいビルトイン型浄水器。直近でカートリッジの交換を行った場合はまずは経過を見るとよいでしょう。交換前であれば使用によって内部に細かなゴミや汚れが蓄積し、目詰まりを起こしている可能性があります。使用年数などから目詰まりが原因と考えられる場合はカートリッジの交換を行いましょう。
・スピンドルの劣化
ビルトイン型浄水器でも、メーカーによってはスピンドルと呼ばれる部品が故障している可能性があります。場所は蛇口本体の下部分にあるので、一度確認してみるとよいでしょう。同じ部品を長期間使用していれば、当然劣化しやすいです。一度も交換したことがない場合は、劣化やゆるみがないかを確認しましょう。
・ほかの原因が関係している
水漏れの場所によってほかの原因が考えられることもあります。たとえば蛇口の根元から水漏れがある場合は蛇口のノズルが原因の可能性があります。メーカーによっても形状が異なり、また自分で直すには大がかりになりやすいため、蛇口部分からの水漏れに気付いたときは水道業者に相談するのがよいでしょう。
据え置き型の場合
据え置き型浄水器から水漏れが確認できた場合は以下の2つが原因と考えられます。
取り付けに問題がある
切り替えコック部分が劣化
・取り付けに問題がある
据え置き型浄水器の水漏れでは設置場所や取り付け方法の中に問題がある可能性が高いです。設置場所が傾斜になっていたり、蛇口と本体がしっかり接合していなかったりする場合は水漏れの原因につながります。ご自分で据え置き型浄水器を取り付けた場合は、再度取扱説明書を読み、取り付けそのものに問題がないかを確認してください。
・切り替えコック部分が劣化
浄水器の設置や取り付けに問題がない場合は、切り替えコック部分の状態について確認しましょう。切り替えコックとは蛇口先端に取り付ける部品のことです。切り替えコックを新しい物に交換したり、長期使用によって劣化したりしている場合は水漏れが発生します。ごく最近切り替えコックを新品に交換した場合は今一度取り付けに問題がないかを確認してください。長期間同じ物を使用している場合は、新しい物へと交換することで水漏れが解消するでしょう。なお、不安がある方は水道業者に相談することが望ましいです。
浄水器の水漏れ!修理を依頼するべき3つの理由
浄水器から水漏れが発生した場合に「自分で修理をやってみようかな」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、浄水器の修理は簡単そうに見えても、実は専門業者だからこそ解決する問題も少なくありません。たとえば長期間同じ部品を使っていた場合です。部品には型番などが記載されていることが多いですが、長期使用によっては消えて見えなくなっている場合もあります。このように、簡単そうに見える浄水器の修理には、専門業者に依頼すべき理由があることを押さえておきましょう。具体的には以下の3つが考えられます。
部品の型番が不明
交換しても改善しない
修理したことがない、または不安がある
部品の型番が不明
長期的に同じ浄水器を使用していると、部品交換をしたくても部品の型番が見つけられない場合があります。劣化によっては型番が読みにくくなっているケースも珍しくないため、交換時にこのような部品を見かけてしまえば不安になる方も少なくありません。型番がわからない、または修理に不安がある方は水道業者に相談し、無料見積もりを行うとよいでしょう。
交換しても改善しない
新しい部品やカートリッジに交換したにもかかわらず、水漏れが改善されない場合は、部品の型番が正しいかどうかや、修理・設置方法を今一度見直しましょう。原因が突き止められない場合は、水道業者に自分で部品交換した旨を伝えることで、部品交換などのヒントにつながりやすく、現状を改善しやすくなります。
修理したことがない、または不安がある
浄水器を取り付けていたものの、自分で交換したり修理したりしたことがない方も多いでしょう。修理や交換に不安がある方も、まずは最寄りの水道業者に相談してください。専門業者だからこその経験と知識によって、原因や解決策がスムーズに見つけられるでしょう。
まとめ
浄水器の水漏れに気付いた場合は、まずご自宅の浄水器のタイプについて調べることが大切です。異なる浄水器の対策を取り入れても、原因が解明できない可能性があります。まずはご自宅の浄水器のタイプを調べ、そのうえでどのような原因が考えられるのかをチェックしていきましょう。
なお、自分で交換・修理した場合であっても、水漏れが改善されないケースも少なくありません。水漏れに気付いた場合はできるだけ早い段階で最寄りの水道業者に相談し、点検・無料見積もりを実施するのが望ましいでしょう。