水のコラム
2022.07.28
お風呂
お風呂が臭うときの原因とそれぞれの対処法を解説
「カビ臭い」「生乾きの臭いがする」このような異臭を感じたことがある方は多いかもしれません。
しかし、お風呂は1日の疲れをいやす大切な場所です。
ここでは、お風呂が臭うときの原因とそれぞれの対処法について解説していきます。
お風呂から下水のような臭いの原因は?
お風呂から下水のような臭いを嗅いだ経験があるかもしれません。その原因は、主に以下3つです。
排水トラップの故障
通常、お風呂の排水口には排水トラップという部品が装着されています。
排水トラップのなかに水を貯めることで、排水管から立ち上ってくる汚水の臭いや害虫などの侵入を防止しているのです。その排水トラップが破損したり封水がなくなってしまったりすると、お風呂場内に汚水の臭いが蔓延してしまいます。
排水口の覆いやゴミ受け皿を取り外し、トラップに破損がないか、封水にしっかりと水がたまっているかを確認します。排水トラップに不具合がなければ 、グラス一杯ぐらいの水を排水口内に流し込んでみましょう。 封水がなくなっていることが原因なら、しばらくすれば改善するはずです。
排水トラップが壊れている場合はパーツ交換しなければなりません。
排水口の汚れによる
排水口に流れ着く身体の脂汚れや石鹸カスなどの汚れは雑菌の住み家になります。
ゴミ受け皿の裏面や排水口の中側が不衛生でないかをチェック。
また排水トラップも取り外して確認しましょう。 ゴミ受け皿に汚れが堆積していたり排水口内部に「ヘドロ」のようなものがあり、不衛生だったりするとき、清掃が必須です。
取り出せるゴミクズや汚れは取り出し、排水トラップなど取り外せるパーツは取り外します。使用済み歯ブラシや台所スポンジでこすり洗いをしていきましょう。
お風呂自体の臭いだけでなく排水の水はけの悪さも気になるときは、 排水管内部に汚れがたまり、つまりが発生している可能性もあります。
専門業者に依頼して、つまり改善や排水管内の掃除をするのがいいかもしれません。
風呂ガマの汚れなど
追いだきシステムのあるお風呂のケースでは、悪臭のもとが風呂ガマや追いだき配管にある可能性も。追いだきをする時はバスタブのお湯を配管から風呂ガマ内部に流し込むことになります。
そこには体の脂汚れやアカ、雑菌や石けんカスの成分などが混ざり合います。結果として、それが積み重なると嫌な臭いを発生させるのです。
お湯張り・追いだきをしたとき、しばしば湯アカがお湯に入ったり、臭くなったりしませんか?
そういうとき、きれいではない風呂ガマや追いだき配管が原因ということも考えられます。
風呂ガマ専用洗剤を使って、習慣的に清掃をしましょう。 加えて、お風呂のお湯内の雑菌は、湯に人が浸かれば浸かるほど増え続け、それを翌日までそのままにすると、おおよそ1000倍にまで増え続けると言われています。
そのため冷めたお湯を何度も追いだきして使うのはやめたほうがいいでしょう。
お風呂からカビのような臭いがしたときは?
お風呂場からカビ臭がしきたら、間違いなくお風呂場内にカビが生えています。 ただし「つねに掃除をしているのに臭いが残る」「カビは見当たらないのにお風呂場でカビ臭がする」などのケースでは、確認が必要になります。
お風呂場は水分・汚れ・温かい温度が大好きなカビにとって格好の環境です。 入浴時に知らぬ間にカビが繁殖してしまっているケースが多くあります。サッシ内にカビが生えていませんか?お風呂場の椅子や桶の裏側、ボディソープ容器の裏面などもチェックしましょう。
換気扇は湿り気のあるホコリが集まりやすい場所です。1度ホコリが溜まってしまうと、換気機能が落ちてお風呂内にカビが発生しやすくなります。
その上、換気扇本体にもカビが生えているケースがあります。壁を見つけられない時は、ユニットバスの浴槽エプロン内にカビが発生していることも考えられます。もし長い間エプロンを掃除していないなら、一度取り外してチェックしてみるといいでしょう。
もう生えてしまっているカビは取り除かなければなりません。そのために塩素系洗剤を使います。もし換気扇が臭いのもとであれば、習慣的にフィルター清掃をしましょう。
また、ピンク色の汚れを発見したら、すぐに取り除きましょう。そのままにするとカビの土壌となってしまいます。カビが嫌がるお風呂場の環境にするためには、湿気の多い時間帯をできるかぎりなくすことが大切です。 環境決定するだけでなく、暖房機能や洗濯乾燥機能も備えているお風呂場乾燥機を使うのもいいでしょう。
使用中の換気扇の換気口を利用して使えるかどうかは、専門業者に問い合わせをして、チェックしてもらいましょう。
お風呂から汗のような臭いの原因と対処法
お風呂場の中に入った途端、「汗くさい」と思ったら、日頃の汚れがたまっているせいかもしれません。以下、原因と対処方法も解説していきます。
体の脂汚れ・アカなど
お風呂の扉を開けた途端に汗のような匂いを感じ取ったら、壁面や床に脂汚れやアカが付着していないか確認してください。それが原因として考えられます。
入浴中には体の脂と石鹸と混じり合い飛散しています。その泡が壁面や床についたままになっていると酸化し、お風呂独特の汗臭になっていくのです。
脂汚れは酸性なので、アルカリ性洗剤を使うと効果的です。もはや、臭いがついてしまっているお風呂の脂汚れは、アルカリ性洗剤を使って洗い落としましょう。ただし、アルカリ性洗剤は汚れがよく落ちますが、人体への悪影響があるというデメリットもあります。
定期的に掃除をするなら、人体に無刺激の中性洗剤がおすすめです。
お風呂から卵が腐ったような臭い!原因と対処法
「卵の腐敗臭がする!」その臭いの原因は、風呂ガマです。
風呂ガマは浴そうで使った水をくみ込んで温める追いだき機能があり、脂汚れやアカも風呂ガマに吸い込まれ、雑菌だらけのお風呂になる始末に。
人によっては「お風呂のお湯がくさい」と感じることもあるようです。解決法として、風呂がまを掃除するようにしましょう。風呂ガマの掃除は洗浄剤があればすぐにできます。
まず、ご自宅の風呂ガマが「一つ穴」か「二つ穴」かを確認し、それぞれに合う掃除方法で臭いの元を壊滅させましょう。
まとめ
ここまでお風呂が臭うときの原因とそれぞれの対処法を解説してきました。いくつかの原因が重なって、臭いが発生していることがわかっていただけたのではないでしょうか。
お風呂場には、入り組んだ配管や高温・高湿度など、カビ汚れやニオイの元になる色々な要因があります。もし臭いを察知したら、最初に原因を特定し確実な対処方法を行なっていきましょう。
先の項目でもお伝えしましたが、「下水からの臭い」であれば、排水口と排水トラップ内の汚れをチェックしましょう。また 「臭いにとどまらず湯アカがある」ときには、風呂ガマの点検清掃を行いましょう。
そして、目に見えないカビの臭いがする場合、換気扇や浴槽エプロンのチェックも必須。
ぜひ、これらの点も踏まえて今後のお風呂臭い対策の参考にしてみてください。