水のコラム
2022.05.01
トイレのトラブル
自分でもできるトイレの水漏れ対応方法!修理費用の相場も
突然のトイレの水漏れは、急に生じるとパニックになることもあるのではないでしょうか。
そんな時、自分で対処する方法を知っていれば、落ち着いて対応できます。
この記事では、トイレの水漏れ時にどのように対応すればよいのか具体的な方法を紹介します。
急なトラブルに備えて知っておきましょう。
自分でもできるトイレの水漏れ修理は?
トイレの水漏れに自分で対処することは可能なのでしょうか。
もちろんで可能です。しかし、その際は道具を準備しておきましょう。少なくとも、マイナスドライバー・モンキーレンチ・バケツ・タオル・ゴム手袋があれば安心です。
修理する際には、必ず止水栓を閉めてトイレの水をストップさせてください。
その後、どこから水漏れしているのかを調べていきましょう。
トイレから水漏れが起きてしまう原因を解説
修理に入る前に、トイレのどの部分がどんな原因で水漏れが生じているのかを把握することは重要です。
まず、トイレの給水管・排水管の接続部わからの水漏れがありますが、この部分の水漏れ原因は、主に接続部分のパッキンの劣化やナットの緩みです。
トイレタンクと便器の間から水漏れすることもあります。
タンクと便器の間にはゴム製の密接パッキンが入っているのですが、このパッキンが劣化することで水漏れが生じてしまうことも。
トイレタンクの中で生じる水漏れは、タンク内にある浮き球やボールタップの故障である可能性が考えられます。
どちらか一方が不具合を起こすだけで、水漏れを生じさせるので、タンク内をよくチェックしてください。
便器本体の水漏れは、便器のひび割れという直接的ダメージが原因になります。
便器と床の間からの水漏れは、トイレの設置不良・フランジパテの劣化・結露のうちどれかが原因です。
フランジパテとは、トイレと床下の排水管の間にあって水漏れを防ぐ部品のことです。この部品が劣化すると水が漏れてしまいます。
トイレと便器内の水温に差がある場合、結露が起きてしまうことも。とくに、梅雨時期や冬場は結露が起こりやすいといわれています。
温水洗浄便座のノズルや部品からの水漏れは、ナット部分の緩みや内部パッキンの劣化が原因として考えられます。
ノズルや操作パネルの故障で水漏れすることも。また、給水フィルターの詰まりが原因になることもあります。
トイレの水漏れの具体的な修理方法を解説
トイレの水漏れ箇所と原因を特定できれば、修理することが可能です。
ここでは、自分でできるトイレの修理方法を解説します。
給水管の接続部分・止水栓からの水漏れの場合、ナットの緩みやパッキンの劣化が原因です。ナットの緩みが原因だったときには、モンキーレンチを使ってネットを締めてください。
この時、ナットを締め直しても水漏れする、あるいは空回りするという場合は、ナットかパイプの故障の可能性が考えられます。新品のナットに交換するか、業者に相談してみましょう。
パッキンが劣化している場合は、新しいものと交換することで修理可能です。
交換方法はまず、給水管とタンクのつなぎ目にあるナットをモンキーレンチで外します。
その後、中に入っているパッキンを交換してください。
ナットを締めた後に、止水栓を開けて水漏れが直ったか確かめて完了です。新しいパッキンを交換する際には、使用しているパッキンと同じものを選んでください。
メーカーで製造が終了しているパッキンの場合は、パイプ類そのものを交換しなければなりません。
パッキンを購入する時には、トイレの型番をメモして店員さんに尋ねてみましょう。
タンクと便器の間から水漏れする場合は、密接パッキンが原因でした。そのため、密接パッキンを交換する必要があります。
まず、止水栓を閉めた状態でトイレを流してタンクを空の状態にしてください。
続いて、タンクと便器を接続しているナットをモンキーレンチを使って外します。その後、タンクを上げて横倒しにしてください。
横倒しにした状態で、密接パッキンを取り外して新しいものと交換します。タンクを元に戻し、止水栓を開けてください。
水を流し、水漏れがないことを確かめたら完了です。タンクを横倒しにする際には、残った水が流れてくる可能性も。
養生シートを敷くなどしてカバーしておきましょう。温水洗浄便座からの水漏れ箇所で多いのは、ノズルからの水漏れ。
ノズル部分の水漏れを修理する際は、まず止水栓を閉めてノズルを引き出してください。ノズルの掃除モードがある場合は、選択すると自動にノズルが出てくるはずです。
大抵、ノズルは反時計回りに回すことで取り外せます。ただし、製品によっては取り外しが異なるものも。
取り外し前に、説明書等でチェックしておきましょう。古いノズルを取り外して、新しいものに交換してください。
その後、止水栓を開いて水漏れがしていないかをチェックして完了となります。
便器本体から水漏れしている場合には、基本的に新しいトイレに交換する必要があります。ただし、応急処置としてヒビ割れ部分をパテ埋めすることが可能です。
パテ埋めする方法としては、まず便器に溜まった水を、バケツを使って汲み出します。
水を汲み出すことで、ヒビ割れ部分に水がない状態を保ってください。
最後に、防水パテを使ってヒビ割れ部分を埋めていきます。
ただし、この方法はあくまでも応急処置です。なるべく早いうちに、新しいトイレと交換してください。
トイレの水漏れ修理を業者に依頼した場合の費用相場
トイレの水漏れ修理を業者に依頼すると、20,000円ほどの金額がかかります。
水漏れ原因や作業内容によってはこの値段より高くなることもありますし、反対に安く済むこともあるでしょう。
ナットの調整や簡単な部品の交換であれば自分でも交換できます。
しかし、トイレタンクと便器の間の水漏れや便器本体の水漏れ、便器と床の間からの水漏れには、業者に対応してもらうことがおすすめです。これらの水漏れ修理はいずれもトイレ本体を動かす必要があるからです。
トイレタンクと便器の間からの水漏れの場合、密接パッキンを交換する必要があります。上記に説明したように、自分でも交換自体はできますが、重いトイレタンクを持ち上げて作業しなければなりません。
便器本体の水漏れの場合も、応急処置はできますが根本的な解決はプロでなければできないでしょう。
さらに、便器と床の間からの水漏れの修理は、トイレ本体を取り外す必要があります。フランジパテの取り付けも関わってくるので、専門業者に依頼するようにしてください。
加えて、トイレの水漏れをしていた時に、途中でわからなくなってしまうということも生じます。慣れない作業が多く含まれるので、初心者が修理するのは大変です。
このような理由から、トイレの水漏れ修理はプロの業者に依頼するのがおすすめだといえます。
まとめ
トイレから水漏れしていることに気付いた場合、まずどこから水漏れしたか、何が原因なのかを確かめてください。
給水管の接続部分・止水栓からの水漏れの場合、ナットの緩みやパッキンの劣化が原因と考えられます。
ナットの緩みが原因だったときには、モンキーレンチを使ってネットを締めてください。
ナットを締めるなどの簡単な作業は、自分でも対処可能です。
しかし、水漏れ原因を特定できない、自分で修理する自信がないときには迷わず業者に依頼してください。水漏れ原因をすぐに特定し、速やかに修理してくれるでしょう。