水のコラム
2021.12.05
蛇口のトラブル
水道管を凍結させやすい条件とは?万が一の対処法を知っておこう!
寒冷地にお住いの方以外は水道管の凍結を意識したり、対策することはあまりないかもしれません。
しかし、冬になると蛇口を開いても水の出が悪くなったり、蛇口自体が開きにくい場合は凍結の一歩手前です。そして水道管が凍結してしまうと水が出なくなり、大変不便です。
このような場合でもきちんと対処すれば、すぐに凍結を解除できます。この記事では、水道管を凍結させやすい条件と凍結したときの対処法をご紹介します。
水道管を凍結させやすい条件とは?
水道管は気温がマイナス4度を下回ると凍結すると言われています。冬になると夜は気温が下がり、水道管に溜まった水が凍ることで水が流れなくなります。そして、凍結して水が出ないだけでなく、氷が膨張して水道管が破裂してしまうこともあります。
凍結してしまうのは、元々の設置条件とその時の環境の両方が影響します。水道管が凍結しやすい条件には以下のようなものがあります。
・水道管が屋外にあり、外にむき出しになっている
・日陰に蛇口や水道管がある
・北風があたる場所にある
・フレキシブル管や止水栓がむき出しになっている
・風が強い日
・雪が降り続いた後
・日中の気温も低い日
・家を留守にしてしばらく水を使っていないとき
・標高が高い場所にある
水道管が凍結してしまった際の対処法
次に、水道管が凍結してしまった際の対処法について解説していきます。
■ぬるま湯をかける
凍結部分にタオルや布を巻き付けて、その上から40度~50度程度のぬるま湯をかけます。熱湯をかけると水道管が破裂してしまう可能性があるため、必ずぬるま湯で行ってください。
また、ぬるま湯の水分がすぐに凍ってしまいますので、かけた後は水分をふき取ります。すぐには凍結が解消されないかもしれませんが、しばらく時間をおいて溶けるのを待ちます。
■ドライヤーをあてる
延長コードを使ってドライヤーを水道管周辺に継続的にあてて温めます。
■カイロをあてる
ドライヤーが届かない場所では、カイロを複数用意して水道管を温めます。
■水道管が破裂してしまったとき
水道管が破裂してしまった場合は、まずメーターボックスにある水の元栓を閉めます。そして破裂部分に布やテープを巻き付けて水が飛び散るのを防ぎます。
水道メーターが破損していたり、元栓を閉めても水の勢いが止まらない場合は、水道局に連絡しましょう。水道メーターの破損であれば水道局が無料で交換してくれます。
水道メーターから蛇口間の漏水などは基本的に水道局の管轄外のため、水道局指定業者に有料で依頼します。
水道管の凍結を予防する方法
水道管の凍結を事前に予防する方法について説明します。
■少量の水を出し続ける
冷え込みが予想される夜などに、糸を引くほどの少量の水を出し続けることで、水道管内の水の凍結を防ぎます。
■蛇口や水道管を保護しておく
蛇口やむき出しになっている水道管部分にタオルや布などの保温材を巻き付け、その上からビニールテープを巻き付け水道管の凍結を防ぎます。
■メーターボックスを保護する
蛇口や水道管だけではなく、メーターボックス内の凍結にも注意が必要です。布やタオルをメーターボックスに入れて保温し凍結を防止します。
■トイレの水抜きをする
トイレは毎日何度を使用するため、あまり凍結することはありません、しかし、頻繁に使用しないトイレや数日間留守でトイレを使用しない場合には、凍結する可能性があります。
トイレが凍結するとウォシュレットの故障や給水管、ゴムパッキンが破損する場合もあります。これを防ぐためには止水栓を閉めた状態でトイレの水を流し、水抜きを行います。
■お風呂の水抜きをする
お風呂は北側にあることは多く、使用していないときの室内温度が低くなり、蛇口や水道管が凍結しやすい場所です。止水栓を閉めて水抜きをします。
■水抜きができる蛇口は行う
水道管の水を抜くことで、水道管の凍結を防ぐことができます。止水栓が付いている場所では止水栓を閉めて、残りの水を出し切ることで水抜きが行えます。
寒冷地や新しい設備では蛇口に水抜きが設置されている場合もありますので、その場合は事前に水抜きを行いましょう。
まとめ
今回は水道管を凍結させやすい条件や、凍結したときの対処法について解説しました。一般的に気温がマイナス4度を下回ると水道管が凍結すると言われます。気温以外にも水道管が日陰や北風が当たる場所にある場合も凍結が起こりやすいです。
凍結してしまうと水道管にぬるま湯をかけたり、ドライヤーなどで温めて凍結を解除します。水道管が破裂してしまった場合は、メーターボックスの元栓を閉めて、破裂部分に布やテープを巻き付けて水が飛び散るのを防ぎ、水道業者や水道局に連絡します。
このような水道管の凍結や破裂を防ぐために事前に予防しましょう。水道を少量流し続けたり、水抜きを行うことで予防になります。また水道管や蛇口、水道メーターをタオルや布で保護することで凍結を予防することも可能です。