水のコラム
2023.02.24
水回り
排水溝に水がたまっているときは要注意!水がたまる原因と解消法をご紹介
1日の体の汚れを落とし、疲れを癒してくれる場所であるお風呂は、いつでも快適に使いたいものです。
体を洗ったり浴槽のお湯を抜いたりすると排水溝に水がたまるのは正常ですが「いつもより水がたまって抜けにくくなっているなあ」と感じる場合があります。そのような現象が起きた時は排水に異常が起きはじめている可能性があるので、早めの対応が必要です。
そこで今回は、排水溝に水がたまる原因とその解消法について紹介します。
お風呂の排水溝に水がたまる原因は
お風呂の排水溝に水がたまるのはいくつか原因が考えられます。どのような原因かをご紹介します。
排水溝がつまっている・つまりかけている
お風呂の排水溝は家の中のさまざまな水まわり設備の中でも特につまりやすく、また一度つまってしまうと水の流れがどんどん悪化します。
排水溝にある排水トラップは下水からの悪臭や害虫が室内に入ってくるのを防ぐために複雑な構造をしているので汚れがたまりやすいです。
少し掃除をしなかっただけで汚れがたまって、つまりの原因に成長していることも多いでしょう。
排水管や排水枡でつまりが発生している
排水溝に問題がなくても、その奥にある排水管や排水枡の中でつまりが起きているとスムーズに排水できずに、お風呂場の排水溝に水たまりができてしまうこともあります。
排水溝から流れてきたさまざまなつまり発生の原因物質がどこかで堆積すると発生します。
排水枡は屋外にあり自分で掃除しつまりを解消させることもできますが、地中にある排水管の途中でつまりが発生している場合は自分では対処できないこともあるでしょう。
浴槽にためたお湯を一気に流した
近年多くの家庭で採用されているユニットバスは浴槽と洗い場の配管が排水溝で合流し、一つの排水管を通って下水へと流れていきます。
洗い場でシャワーを浴びながら浴槽にたまったお湯を抜くなど一度に大量のお湯が排水溝に流れこむと、排水溝の許容量をオーバーして水がたまってしまう場合も考えられるでしょう。
この現象は排水溝や配管に問題がなくても起こるので、特に対策は必要ないです。
排水溝の水たまりを放置するとどうなるか
水たまりが発生する原因のほとんどは、排水溝や排水管・排水枡のつまりです。
「しばらくすれば水たまりがなくなるからいいや」と、水たまりが発生しやすくなった状態を放置してしまうと、つまりがどんどんひどくなってやがて完全にふさいでしまいます。
行き場を失った排水が逆流して排水口からあふれ、脱衣所や室内を濡らしてしまうかもしれません。
床を浸水させてしまうと傷みの原因になりますし、アパートやマンションなど集合住宅の場合は階下の部屋や共有スペースの天井から水が漏れるといったトラブルに発展することもあるでしょう。
賠償責任を負う可能性が高く、高額な費用が必要になるかもしれません。排水溝の水たまりは決して放置せず、早急に対策しましょう。
排水溝がつまる原因物質
お風呂の排水溝がつまる原因はどのようなものがあるのかをご紹介します。
髪の毛
お風呂の排水溝つまりの原因はほとんどが髪の毛です。髪の毛は年齢や性別を問わず、1日で50本から100本ほどが抜けています。
抜けた髪の毛は頭に残っているものも多く、お風呂で頭を洗うときにシャンプーと一緒に洗い流されているでしょう。
髪の毛が排水溝で集まるとかたまりになり、つまりの原因になります。
皮脂
体を洗ったり浴槽につかれば、皮脂や垢が排水溝に流れていきます。
皮脂や垢は排水溝や排水管の中にこびりついて蓄積し、どんどん大きなかたまりになってつまりを発生させます。
体を洗う場所だからこそ多くの汚れが流れていき、つまりの原因になるでしょう。
シャンプーやリンスなどの洗いカス
シャンプーやリンス、石鹸やボディーソープなどの洗いカスは粘度が高く、髪の毛や皮脂などの固形物に絡まってヌメヌメとしたヘドロになりつまりを発生させます。
排水トラップは複数の部品が使われていますが、部品の間にヘドロがついて動きが悪くなりつまりが悪化することもあるでしょう。
固形物
お風呂に入るときにヘアピンやカミソリの刃、シャンプーの詰め替えパックの切れはしなどをうっかり流してしまう場合も考えられます。
排水溝や排水管の中で引っかかり、固形物に洗剤カスや髪の毛が絡まって大きなつまり原因物質になる可能性が高いです。
固形物を流してしまったときは、必ず回収するようにしましょう。
排水溝つまりの解消法
お風呂の排水溝がつまったときは自分で解消できる場合があります。その方法についていくつかご紹介します。
パイプクリーナー
市販のパイプクリーナーは髪の毛やヘドロを溶かす効果があるので、お風呂のつまりが解消される可能性が高いでしょう。
使い方はメーカーや製品によって異なる場合がありますが、基本的には排水溝に液体を流し込み、30分から40分程度放置した後お湯や水で流すだけと簡単です。
使用の際は使用上の注意や使用法をよく確認し、適切な量や放置時間を守りましょう。
パイプクリーナーはホームセンターやドラッグストアなどで手軽に購入できるので、定期的に使えばつまりの予防にもなります。
重曹とお酢を使う
皮脂や垢がつまりを起こしている場合は、重曹とお酢を使った方法が効果的です。重曹は家の中のさまざまな場所の掃除に使えるので、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
つまりを解消させるために何か特別に購入する必要がないので、気軽に試せます。手順はまず、排水溝に重曹をふりかけてからお酢を注ぎましょう。
重曹とお酢は3:1で混ぜてください。その後に水やぬるま湯を流すと泡が発生しますので、そのまま30分ほど放置します。最後にシャワーなどで洗い流せば完了です。
ラバーカップ
トイレの詰まり解消の際にお馴染みのラバーカップ(スッポン)はお風呂の排水溝つまりにも有効です。
ラバーカップもホームセンターや100円ショップなど身近な場所で購入できるので備えておくとよいでしょう。
使い方は簡単で、排水溝にラバーカップを被せて隙間がないようにゆっくりと押し込み、勢いよく引っ張るだけです。
一度ではつまりが取れなくても何度か試すと改善する場合も多いので、諦めずに試してみましょう。
排水溝に水がたまっているときはつまり解消法を試してみよう
お風呂の排水溝は日常的に水が流れ込む場所ですが、水たまりができてなかなか無くならない場合は排水溝にトラブルが起きている可能性があります。
原因のほとんどは排水溝や排水管につまりができて水が流れにくくなっているためです。
「時間がたてば流れていっているから大丈夫だろう」と放置していると、排水が逆流し室内に溢れてくることもあるので早急に対策しないと大きなトラブルになるかもしれません。
つまり解消は業者に依頼すれば確実ですが、費用がかかります。自分でできるつまり解消法はたくさんあり費用も抑えられるので、今回ご紹介した自分でつまり解消法を試してみましょう。