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水のコラム

2023.01.30

水回り

凍結防止には水を出しっぱなしにするのが有効!水量や料金を解説

寒い時期、気になるのが配管の凍結です。凍結予防策はたくさんありますが、その中に蛇口から水を出しっぱなしにする方法があります。

簡単な方法ですが「どれくらい水を出しておけば効果があるの?」「一晩出しっぱなしだと料金が気になる……」と考える方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では水を出しっぱなしにする対策の詳しいやり方をまとめました。あわせて、ほかの方法もご紹介します。

水道管は-4℃以下になると凍結する

水道は、-4℃以下になると凍結します。また、温度の条件に合致しなくてもむき出し、または浅い位置に埋められた配管は、風や気温の影響で凍ることがあります。凍結すると水が出ない・流れないなどの事態が起こるため、対策が必要です。

対策は複数の方法があり、それぞれやり方や注意点があります。凍結対策をきちんとするには、対策方法について詳しく知っておくことが大切です。また、凍結したときの対処もあわせて覚えておけば、万が一の事態が発生しても落ち着いて対処できます。

凍結は水を出しっぱなしにすると防げる

凍結対策の中でも簡単な方法に、蛇口の水を出しっぱなしにする方法があります。水は流れがあると凍りにくくなります。これは水道も例外ではありません。この凍結予防方法は、水の特性を利用した対策方法であるといえるでしょう。

夜寝る前などに少しだけ蛇口をひねり、そのままにしておくだけのため、とても簡単です。しかし、凍結に効果のある水量や出しっぱなしにしたときの料金などが気になる方もいるでしょう。この章では、水量や料金について解説します。

どれくらい出しっぱなしにすればいいの?
水量ですが、細い線のように出る程度で十分効果があります。しずくが落ちる程度でも十分効果がありますが、寒さが厳しいとある程度勢いがないと凍ってしまいます。つまようじや、シャープペンシルの芯程度の太さは保っておきましょう。

これ以上水量が増えると、水道代が無駄になります。凍結防止になる水量は、必要最低限で十分効果を発揮しますので、水を無駄にしないようにしましょう。

一晩出しっぱなしにしても50円以下で済む
手を洗うときなどに比べると水量は少ないですが、それでも料金が気になる方も多いかと思います。しかし、実際は40~50円程度で済むところがほとんどです。配管を解凍する手間や、破裂したときの修理代を考えれば、むしろお得な金額といえます。

しかし、水道料金は住んでいる土地により異なるため、気になる方は料金を調べてから対策した方がよいでしょう。

水を出しっぱなしにする以外の凍結防止方法

水を出しっぱなしにする方法は、とても簡単にできます。しかし、蛇口でしか実施できない方法のため、トイレなど水量を調節できない設備には使えません。凍結防止策をよりしっかりするには、複数の方法を組み合わせて行うのが大切です。

凍結防止方法を複数ご紹介します。水を出しっぱなしにする方法と組み合わせて活用してください。

水抜きをしておく
蛇口以外の場所でも使える方法が、水抜きです。水道の元栓を閉め、蛇口を開けておくだけでできます。蛇口以外の場所にもできる方法のため、家の水道を使う設備全般で行っておくとよいでしょう。

トイレを水抜きする場合は、元栓を閉めた後、止水栓を閉めてタンク内の水を流し、その後バケツに溜めた水を便器内に流します。便器の中の水を流す水は、8~11Lほどご用意ください。

タンクの中の水を抜いた状態で水を流すと、便器の中にある水が流れていきます。流し終わったら作業は完了です。朝になったら、元栓とトイレも水抜きした場合は止水栓を開けましょう。これでいつもと同じように使えます。

追い炊き機能を使って保温する
凍結するのは配管だけではありません。給湯器も凍結することがあります。凍結を防ぐには、追い炊き機能をつけっぱなしにすると保温できます。水を出しっぱなしにしたとき同様、ガス代がかかるためご注意ください。

寒冷地用の給湯器だと、凍結防止機能が搭載されているものもあります。すでに搭載されている機能を使うのもよい方法です。追い炊き機能や凍結防止機能を使うときは、コンセントが外れないようご注意ください。

配管や蛇口を保温する
むき出しの配管があるときは、専用の保護テープやタオルで保温しましょう。直接冷気や水分が当たらないようにすれば、水温が下がりません。結果、凍結を避けるのに役立ちます。配管の保護テープはホームセンターなどで販売されています。

また、室内でも蛇口をタオルで保温すれば、凍結防止に役立ちます。凍結対策をしっかりしたいなら、屋外はもちろん室内でもしっかり保温しましょう。

凍結したときは慌てず対処しよう

きちんと対策をしていても、まれに凍結することがあります。凍結したときは慌てず対処しましょう。配管を解凍する方法を解説します。

凍結しても気温が上がれば溶ける
配管は凍結しても気温が上がれば解凍されます。時間があれば、配管が溶けきるまで待ちましょう。その日の気温によりますが、遅くともお昼までには解凍されます。

配管は誤った方法で解凍すると破裂やひび割れなどができます。自然に解けるのを待てば、これらのトラブルに遭遇する心配もありません。急いで水道を使う用事がないなら、気温で解凍されるまで待ちましょう。

急いでいるならぬるま湯やドライヤーを使おう
急いでいるならタオルを配管に巻き、ぬるま湯やドライヤーをかける方法が有効です。使い捨てカイロをあてるのもよいでしょう。しばらくタオル越しに温め続ければ、水道が使えるようになります。

配管を温める際は、直接お湯やカイロをくっつけてはなりません。急激な温度変化は配管の破損を招きます。ドライヤーを使うときも、配管から離れた位置からあてるようにしてください。

ちなみに、ドライヤーだけでなく、部屋の温度を上げるのも有効です。使いたい設備の配管がある部屋に、ヒーターを置き、部屋の気温が上がるのを待ちましょう。ドライヤー同様、ヒーターも直接配管にあてると故障につながります。ある程度話した位置に設置して温めるようにしてください。

凍結したときも水の出しっぱなしは有効
水を出しっぱなしにするのは、凍結したときにも使える方法です。すぐに改善できるわけではありませんが、徐々に蛇口に水が向かうため、何もせず放置するときよりも早く解凍できます。水量は凍結予防のときと同じ量で問題ありません。

水が出るようになったらすぐに分かります。水が出るようになったら蛇口を閉めてください。

解凍できないときや配管の破裂が起きたら業者へ連絡しよう

まれに、配管を解凍してもうまくいかないことがあります。このような場合は、業者の力を借りましょう。適切な方法で配管を保護しつつ解凍してもらえるほか、別の異常が発生している場合、すぐに対処してもらえます。

また、凍結予防策をし忘れたときや、誤った解凍方法を取ったとき、配管はひび割れ・破裂することがあります。配管が壊れると修理しない限り水道が使えません。別のトラブルが発生したときも業者に連絡しましょう。

破損した配管を使うと、水漏れや別箇所の故障など、新しいトラブルを招きかねません。業者が来るまで水栓を閉め、ほかに被害が発生しないようにしましょう。

まとめ

凍結防止策のひとつである水を出しっぱなしにする方法は、蛇口の凍結予防に有効です。水量は少量で済むうえに、水道代もあまりかかりません。配管の解凍にも役立つため、凍結が心配されるときは積極的に活用しましょう。

また、凍結予防策はこれだけではありません。ほかにもさまざまな方法があります。家の状態や気になる設備に合わせて対策をしましょう。万が一凍結したときは、正しい方法で解凍するようにしてください。

凍結した配管が解凍できないときや破損したときは、業者に連絡しましょう。異常をそのままにしておくと悪化する可能性があるため、できるだけ早めに呼ぶようにしてください。

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