水のコラム
2022.09.01
キッチン
システムキッチンは修理と交換どっちがいい?
長い間システムキッチンを使っていると、汚れが落ちにくくなってきたり不便に感じてきたりすることがあります。
システムキッチンを部分的に修理した方がよいのか、丸ごと交換した方がよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、システムキッチンを修理するのか交換するのか決めるポイントを解説します。
目次
システムキッチンを修理した方がよい例
システムキッチンは、シンクとコンロ、食洗機などがすべて一体化されています。そのため、購入して年月が経っていないときに修理する場合は、コストを抑えられるでしょう。
具体的には2〜3年程度です。反対に、7年過ぎてしまうとパーツが製造されていないことも多いため、部品が見つからず修理できないケースもあります。
また、できるだけ時間をかけずシステムキッチンの不備を直したいという人には、修理がおすすめです。
専門業者はポイントを押さえて修理していきます。全体的に入れ替えるわけではないはないので、比較的スピーディーに終わります。
システムキッチンを交換した方がよい例
では、システムキッチンを交換した方がよいのはどんな場合でしょうか。判断基準になる3つのポイントを紹介します。
寿命
システムキッチンの寿命は、約15〜20年といわれています。ある程度使用していると、頑固な汚れやカビなどは取れにくくなるものです。
使っていくうちに不具合が生じることもあり得ます。ずっと使い続けてきたキッチンは、徐々に劣化症状が現れてきます。
たとえば、ガスコンロの異臭やシンク下の水漏れなどがあるかもしれません。このようなトラブルが発生するようになったら、早めに交換することをおすすめします。
使いにくさを感じた時
キッチンを使っていて「腰が痛い」「狭くて料理しにくい」と感じることが多くなることがあるかもしれません。そのような場合は使い勝手のよいキッチンに交換すれば、ストレスを減らすことが可能です。
家族構成の変化
子どもが生まれて家族が増えたり、二世帯住宅になって生活スタイルが変わったりするときに、キッチンの交換を検討すべきタイミングです。
家族みんなが使いやすいキッチンになれば、生活しやすくなること間違いありません。気になる部分を含め、丸ごと交換できるでしょう。
システムキッチンの交換費用の目安
システムキッチンの交換費用は、グレードや形によっても違いがありますが、約60〜150万円かかります。費用の内訳としては、システムキッチン本体の商品代と施工費といった基本費用と、オプション費用などです。
本体価格はどれだけ大きいキッチンにするのか、グレードはどれにするのかといったことでも左右され、高級なものでは200万円以上するものも。
オプション費用は、本体とは別にIHクッキングヒーターや食洗機などをつける際にかかる費用です。この場合も何をどれだけ付けるかで費用は変わってきます。
たとえば、IHクッキングヒーターをつけたい場合は15〜20万円ほど、食洗機をつけたい場合は10万円ほどです。
もし、これらのオプションを付けたいけれど、少しでも費用を抑えたいのであれば、メーカーやブランドにこだわらずに選ぶことをおすすめします。
実際にどのくらい費用を削減できるかは、リフォーム会社によっても変わってきます。同じ条件やグレードでいくつかのリフォーム会社に見積もり依頼することで、比較検討できるはずです。
失敗しないシステムキッチンの選び方
システムキッチンを新しいものに交換するとき、どんな点に注意して選べばよいのでしょうか。2つのポイントを紹介します。
予算がない人はシンプルグレードを選ぶ
グレードの違いは、デザインや高級感の違いと比例していて使い勝手とは関係ありません。予算に限りがある人は、価格が安いシンプルグレードを選んでください。
シンプルグレードのキッチンにオプションを追加することも可能です。食器洗い乾燥機を追加するだけでも、機能がグッとアップします。
洗う時間や手間も省きながら、衛生面もよい状態で保てるでしょう。さらに使い勝手を重視したい人は、システムキッチンの基本費用を抑えつつ充実させ、使い勝手がよいキッチンにすることがポイントです。
デザインにこだわる人はハイグレードを選ぶ
シンプルグレードとミドルグレードのキッチンは、デザイン状の違いはほとんどありません。
デザインにこだわってキッチンを選びたい人には、ハイグレードのキッチンを選ぶことをおすすめします。
ハイグレードのキッチンは、デザイン上に際立った特徴が見られます。木目調や石調など高級感のあるものや、熱や傷、汚れに強いセラミックのものまで揃っています。
それぞれのメーカーのこだわりを見比べてみてください。
システムキッチンのお手入れ方法
システムキッチンを長く使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。
排水溝のお手入れ
週に1回は必ず、カバーやゴミ受けを掃除するようにしてください。食器洗い洗剤を使って、歯ブラシで磨きましょう。
排水溝のヌメリが気になる場合には重曹を振りかけ、その上からクエン酸をかけて発泡させてください。30分ほど時間を置いた後に、水で洗い流すとスッキリするはずです。
レンジフードのお手入れ
レンジフードの油汚れは、放っておくと固まってしまい簡単に落とせなくなります。油が固まる前に、お手入れするようにしてください。
掃除する際は必ず換気扇を切り、コンロを汚さないように新聞紙をひきます。取扱説明書を読みながら、換気扇フィルターやファンを取り外してください。
取り外した部品は大きめの袋に入れて、30分ほどぬるま湯に浸します。汚れが浮いてくるので、台所用洗剤を使ってスポンジでこすり洗いしてください。
もし、それでも汚れが落ちないときは、歯ブラシにクリームクレンザーをつけて丁寧にこすり洗いします。
ガスコンロのお手入れ
料理中に使う油や焦げ付きなど、コンロ周辺は非常に汚れやすい部分です。アルカリ性の重曹を使えば、酸性の油汚れを落とすことが可能です。
ガスの元栓を締めて掃除を始めてください。ガスコンロの取り外せるパーツをすべて取り、お湯を入れたゴミ袋に重曹を6杯ほど入れ、つけ置きします。30分ほどすると汚れが浮いてくるので、歯ブラシを使ってこすり洗いしてください。
その後、水分を拭き取り乾かします。コンロ本体は、汚れが気になる部分に重曹水を吹きかけていきます。
重曹スプレーは、ぬるま湯100mlと重曹小さじ1杯を混ぜたものをスプレーボトルに入れるだけで作れます。使用時にはよく振って使ってください。
重曹スプレーを吹きかけた場所に、キッチンペーパーを貼り付け15分ほど置きます。最後に、水拭きして完了です。
まとめ
システムキッチンの寿命は、約15〜20年です。購入して年月が経っていないときは、修理する方が安く済みますが、7年をすぎると部品自体を手に入れることも難しくなります。
また、一部を交換しても他の部分に劣化症状が現れるかもしれません。そのため、システムキッチンの寿命が近づいている場合は、修理よりも交換することをおすすめします。
予算が限られている人は、価格が安いシンプルグレードでも充分です。オプションを追加すれば、基本費用を抑えつつ満足いくキッチンにすることも可能です。
システムキッチンを交換したら、長持ちさせるためにもしっかりお手入れしてください。定期的にお手入れして、キレイなキッチンを保ちましょう。