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水のコラム

2023.06.04

その他

排水溝の汚れは重曹とクエン酸できれいにしよう!排水溝汚れごとの使い分け方

厄介な排水溝の汚れは、重曹やクエン酸を使うときれいにできます。同時に使う方法でも効果はありますが、それぞれの特性を理解し、排水溝ごとに使い分けすれば、より便利に活用できます。

そこで、重曹とクエン酸の得意とする汚れと排水溝ごとの主な汚れをまとめました。併せて、排水溝の掃除方法をご紹介します。水周りの掃除にお役立てください。

重曹とクエン酸が得意とする汚れ

重曹とクエン酸は、それぞれ得意とする汚れが違います。使いこなすのは、重曹とクエン酸の性質や、得意な汚れについて知らなくてはなりません。まずは重曹とクエン酸について学びましょう。

重曹
重曹は弱アルカリ性の物質で、タンパク質を溶かす効果があります。油汚れやぬめりは酸性の汚れのため、重曹が加わると中和されます。キッチンからお風呂まで、水回り全般で使える掃除道具です。

クエン酸
クエン酸は酸性の物質で、かんきつ類などの食べ物にも含まれています。水垢やせっけんカス・尿石などのアルカリ性の汚れに強く、どちらかというとお風呂場やトイレで使われている掃除道具です。

場所別排水溝の主な汚れ

それぞれの性質や得意な汚れを押さえたところで、水周り別の排水溝で発生する汚れについて解説します。

キッチン
キッチンの排水溝によくある汚れは、食べ物のカスや油汚れが多いです。食べ物のカスはタンパク質や糖分などさまざまな成分を含んでおり、雑菌のエサになります。食べかす自体が中に詰まるだけでなく、雑菌によるぬめりを生み出す原因にもなるのです。

油汚れは、温度の高いうちは液状ですが、時間が経つと固まります。油汚れが増えれば、配管内を塞いでしまいます。また、ぬめりの原因にもなるため、放置すると配管の機能にも影響を与えるようになります。

お風呂・洗面台
お風呂場や洗面台に多いのが、髪の毛やせっけんカス・水垢です。髪の毛はタンパク質の汚れで、せっけんカス・水垢はアルカリ性の汚れとなります。髪の毛はこまめに取り除けば問題ありませんが、せっけんカスや水垢は完全に防ぐのは難しいです。

また、お風呂場では皮脂汚れも発生します。せっけんカスや水垢のように、完全に取り除くのが難しい汚れです。また、皮脂汚れは酸性のため、せっけんカス・水垢とは別の性質をもった洗剤が必要なのも、厄介だといえます。

洗濯機の排水溝
キッチンやお風呂に比べれば詰まりにくいですが、まれに異臭などが発生するのが洗濯機の排水溝です。せっけんカスや糸くずなどが発生しがちなのが特徴といえます。また、異臭や詰まりは排水溝だけでなく、洗濯機のホースでも発生するため、そちらの掃除も必要です。

排水溝掃除のやり方

次は掃除のやり方を身に付けましょう。どの配管でも活用できる、共通の掃除方法を解説します。

まず、掃除に必要な道具を用意しましょう。

・ゴム手袋
・重曹
・クエン酸
・ゴミ袋
・スポンジ
・古歯ブラシ
・ごみ取り用ネット・シート

排水溝は不衛生な状態であることが多いです。作業中はゴム手袋をしましょう。重曹とクエン酸だけでなく、スポンジや古歯ブラシも用意してください。排水溝のパーツを磨くのに使います。ごみ受けやヘアキャッチャーにつけるごみ取り用ネットやシートもあると、また掃除するときに便利です。道具を用意したら、掃除に取りかかりましょう。

排水溝のふたとごみ受けを外す
排水溝は主に、以下のパーツにより構成されています。

・ふた
・ごみ受けまたはヘアキャッチャー
・排水溝トラップ

これらのパーツを外しましょう。排水溝トラップの中には、排水筒と呼ばれるパーツが入っていることがあります。

お風呂の排水溝に多いパーツです。排水筒を外すときは、反時計回りに回して上に持ち上げてください。このとき、外側にあるフランジと呼ばれるパーツは回さないようにしましょう。一度外したパーツは排水溝掃除の邪魔にならないところに置いておきましょう。

重曹とクエン酸を排水溝に入れる
排水口パーツを外したら、重曹とクエン酸で排水溝をきれいにします。重曹を100gほど排水口とその周りに振りかけてください。その後、クエン酸を50gほど重曹と同じところにかけます。かけ終わったら、ぬるま湯をコップ一杯程度注いでください。

ぬるま湯を注ぐと、重曹とクエン酸が反応して泡が出ます。そのまま5~10分程度放置しましょう。終わったら、ざっと水で洗い流してください。

外したパーツを重曹またはクエン酸で洗う
次に、外したパーツを重曹またはクエン酸で洗います。重曹またはクエン酸大さじ3杯に、水5mlまたは中性洗剤を加えて練り、ペーストを作りましょう。

排水溝ごとに効果のあるものは異なるため、先ほど解説した重曹・クエン酸・排水溝ごとの汚れを確認しながら作成してください。

ペーストを作ったら、それをスポンジに付けて洗います。細かい部分は古歯ブラシを使いましょう。きれいになるまで洗ってください。

水で洗い流す
洗い終わったら、水ですすぎます。ペーストが残らないようにしましょう。すべて洗い落とし終わったら、パーツを外したときとは逆の手順ではめ直して完了です。

戻すときは、ごみ受けやヘアキャッチャーにネットやシートをかぶせておきましょう。食べかすや髪の毛などのごみが配管の中に入るのを防いでくれます。せっけんカスや皮脂などもある程度受け止めてくれるので、詰まり予防にも効果的です。

汚れてきたら、ゴミと一緒に捨てましょう。捨てた後は新しいネットやシートをかぶせるのを忘れないようにしてください。

洗濯機はホースも洗った方がよい

洗濯機の排水溝は、上記の掃除方法に加え、洗濯機のホースも洗っておきましょう。洗濯機のホースを洗う際は、これまで解説した掃除道具に加え、以下のものもご用意ください。

・ゴム手袋
・バケツ
・ラップ
・輪ゴム
・塩素系漂白剤

塩素系漂白剤を使うため、ゴム手袋を忘れないようにしましょう。素手のままで作業すると、手が荒れます。バケツは洗浄液を捨てるために使う道具です。ラップと輪ゴムはホース内に洗浄液を留めるのに使います。塩素系漂白剤は洗濯機用の製品などが使えますが、衣類用の漂白剤でも代用できます。

道具を用意したら、蛇口を閉め、コンセントを抜いてからホースを外してください。外したホースの方側を、ラップと輪ゴムで塞ぎます。中に塩素系漂白剤を注いでください。その後、もう片方も同じように塞ぎ、中に漂白剤を行き渡らせます。そのまま10分程度放置しましょう。

時間が経ったら、塞いでいるものを片方だけ取り、漂白剤をバケツに捨てます。あとはもう片方も外して洗濯機をもとの状態に戻したら完了です。

掃除の効果を得られないときはプロの力を借りよう

重曹とクエン酸を使えば、家の中の水周りはすべてきれいにできます。軽度の詰まりを取ることも可能です。しかし、まれにこちらで解説した方法ではきれいにできない場合もあります。

このようなときは、業者に掃除を依頼しましょう。水周り業者は、専用の道具や薬剤を使った掃除ができます。家庭ではきれいにできなかったものでも、新品同様にきれいにすることも可能です。どうしても掃除の効果を得られないときは、プロの力を借りることもご検討ください。

まとめ

排水溝の汚れは、重曹とクエン酸を使えばきれいにできます。重曹やクエン酸の性質と、汚れの特徴を覚えておきましょう。うまく使えば、洗剤などがなくてもきれいな水周りを維持できます。

重曹とクエン酸はとても便利な道具ですが、どうしても限界があります。汚れや詰まりが取れないときは、業者の力を頼りましょう。家庭ではできない方法できれいにしてくれます。本格的にきれいにしたいときは、プロの力を借りてください。

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