水のコラム
2023.04.05
お風呂
シャワーホースが外れた場合の取り替え手順
ホースが付属しているシャワーは、身体の全てにシャワーを当てやすく体を洗う時に大変便利です。ただし、シャワーホースやシャワーヘッド部分が突如外れてしまうケースもあります。
この記事では、シャワーホースが外れてしまった場合にチェックすべき点や取り替え方法を紹介します。
シャワーホースが外れた場合はここを確認
シャワーホースが外れた理由としてまず考えられるのが、パーツの摩耗です。その際は、シャワーホースの取り替え作業が必要になります。
シャワーホースの取り替えを自分で行うとき、取り組む前にいくつかチェックすべきことがあります。以下、チェックしてみてください。
ねじ切り箇所
シャワーヘッドとシャワーホースのつなぎ目がヒビ割れていないか確かめる必要があります。水圧によりその箇所がヒビ割れていたら、シャワーホースの取り替えだけでなく、使用中の混合水栓を確かめる必要があります。混合水栓については後述します。
混合水栓、シャワーヘッドのメーカー
新品のシャワーホースを購入する場合、事前にシャワーヘッドと混合水栓のメーカーや品番を調べておきましょう。シャワーホースを取り替える際、確認する情報になります。
混合水栓とはお湯と水量を調整したり、シャワーとカランをスイッチしたりする機器です。シャワーホースの外れや、水漏れの原因は混合水栓の場合もあります。
カランに逆止弁が設置されているか
シャワーの水を止める際、水圧がかかることでシャワーの首となる箇所の負荷が大きくなります。結果として、シャワーホースの外れや水漏れの原因となります。とりわけ、ボタンタイプのシャワーヘッドは水圧による負荷が大きくかかります。
カラン(混合水栓)に逆止弁が設置されているものだと、水圧の負荷が減ります。逆止弁とは、シャワーヘッドやカランで水を止める際、逆流を防ぐ弁のことです。
仮に逆止弁が設置されていないものを使用中の場合は、トラブルの原因になるので逆止弁の設置をおすすめします。
シャワーホースの取り替え手順
シャワーホースの取り替えのタイミングは5年ほどです。時間が経過すると、つなぎ用のパーツが老朽化してくる上、古びたホース部分は水漏れしやすいです。
シャワーホース部分から水漏れしていたり、設置しても何回も外れてしまうケースは、取り替えることをおすすめします。
本項目では自分でも可能なシャワーホースの取り替え手順を紹介します。コツさえつかめば、必要な道具を準備して、誰でもスムーズにシャワーホースを取り替えられます。
モンキーレンチだけでも取り替え可能
シャワーホースの取り替えに必要なものは、モンキーレンチと新品のシャワーホースです。取り替えパーツ以外に必要となる工具はモンキーレンチだけです。モンキーレンチは、つかみ部分が自由に調節できる役立つ工具です。
シャワーホースのつなぎ目に設置するアダプターがシャワーホースに付属されていないケースは、カランのメーカーに適したアダプターも用意しましょう。もしくは、どのメーカーにも適したアダプターがつくシャワーホースを購入するのもおすすめです。
シャワーホースの取り替え手順
はじめに、止水栓を閉めてから作業スタートしてください。シャワーホースとカランを接続する金具をモンキーレンチでまわしながら外します。つづいて、シャワーヘッドを素手でまわしながら外します。
その後、新品のホースを設置していきます。カランにそのまま接続できない場合は、アダプターをカラン側に設置してからシャワーホースを設置するとよいです。シャワーホースを設置したら、シャワーヘッドをつけて、最終的に水が出るか確かめたら終了です。
シャワーホースが外れるのは、混合水栓が原因のケースもあります。混合水栓に逆止弁が設置されていなかったり、混合水栓そのものが壊れていたりすると、シャワーホースが外れたり、水漏れが起きたりする危険があります。
混合水栓を取り替えることにより、水漏れ問題に対処できるかもしれません。
シャワーホース・ヘッドそれぞれの寿命は5年程度です。シャワーホースが外れてしまったら、シャワーホースの取り替えだけでなく、カラン周辺のメンテナンスが必要なタイミングかもしれません。
取り替え用シャワーホースの選び方
本項目では、取り替えるシャワーホースの選び方について紹介していきます。いくつか種類があるシャワーホースの中でも、どんなものを選ぶべきか解説します。
シャワーヘッドとのバランスを考える
シャワーヘッドとデザイン性が適したものを選ぶとバランスが取れるでしょう。シャワーホースの色はシルバー、ホワイト、ブラックなどいろいろです。せっかく取り替えするのなら、デザインのバランスも考えて見るといいでしょう。
シャワーヘッドも一緒に取り替える
シャワーホースと同様に、シャワーヘッド部分にも寿命があります。シャワーヘッドとシャワーホースがセットで購入できる製品もありますので、バランスや接続の安定感を考えると、同じタイミングで取り替えするといいでしょう。
水漏れする場合は、混合水栓メーカーの製品を検討
カランメーカーのシャワーホースを選べば、接続が安定し水漏れの危険性も低くなります。また、金属製アダプターの製品を選べば、丈夫なので傷みにくいところが魅力です。
水漏れが解消しない場合は専門業者に依頼
シャワーホースが外れる前に、水漏れしていませんでしたか。浴室の水漏れは見落としがちなので修理対応が後回しになってしまう傾向があります。水漏れ原因はシャワーホースだけでなく、カランの方にあるかもしれません。
カランの取り替え作業は自分では難しいこともあるので、専門業者に依頼するのがよいでしょう。
取り替え作業の際のポイント
シャワーホースはつなぎ目の形式があわないと、スムーズに設置できない場合があります。シャワーホース購入のときは、メーカーや形式を必ず確かめましょう。
ちなみに、取り外しの際につなぎ目が錆びているなどの原因でスムーズに外れない場合があるかもしれません。その場合は、ゴム手袋をつけたり、潤滑オイルを塗布してはずしましょう。
手入れのポイント
シャワーを綺麗に維持するには、日頃の手入れが大事になってきます。以下、項目を分けて紹介していきます。
・シャワーの洗い方の手順
シャワーヘッドに付いた水垢や固形石鹸のカスを、バス用中性洗剤で洗い落とします。ホース箇所は歯磨きペーストを十分に付けたスポンジなどで包み込むような状態で洗います。水ですすぎ流し、乾燥したタオルで拭きとってください。
・清掃を放置してホース部分に黒カビが付着した場合の対処法
作業開始前に洗剤に浸したペーパーのタオルが床面や風呂につかないように、床面にビニールシートをしいておきましょう。
バス用中性洗剤に浸したペーパーのタオルでホース箇所をくるみ、20〜30分くらいそのままにしておきます。ペーパーのタオルで汚れを軽くこすり落とし、きちんと洗剤をすすぎ流したあと、乾いたタオルで拭き取ってください。
・シャワーの水の出が弱いときの処置法
シャワーヘッドの散水板の穴に汚れが溜まっていることが原因です。ネジ止め式のシャワーの場合、散水板の穴部分を楊枝などで汚れを掻き出します。
回転式のシャワーの場合は、シャワーフェイス箇所を外し、シャワーフェイスの穴部分を用済み歯ブラシなどで水洗いします。
まとめ
ここまで、シャワーホースが外れた場合の取り替え手順について解説してきました。
自分で取り替え作業を行う場合は、本コラムも参考にしながら実践してみて下さい。もし水漏れが解消しない場合は、無理せず専門の業者の力を借りて対処しましょう。