水のコラム
2023.02.16
水回り
蛇口からの水漏れ原因は三角パッキン?交換方法や交換時期を解説
ハンドルの付け根から水漏れを起こしていたら、三角パッキンが原因かもしれません。三角パッキンとは、蛇口の部品で重要な役割をもっているパーツなのです。
この記事では、三角パッキンの役割などを解説していきます。
三角パッキンの役割とは?
三角パッキンは、水を出したり止めたりするハンドル部分に使用されています。水漏れを防ぐ大切な役割を持っているパーツなのです。ハンドルの下には、膨らみを持っているナットがあり、その内部に入っています。
接続するためのアダプター部分
本体とハンドルやレバーを接続するアダプターの役割もあります。形状の見た目は丸型ですが、断面が三角になっている特殊な形状です。
素材はゴム製のものがほとんど
素材はゴムでできています。そのため使用頻度が高い場合や、経年劣化により消耗してくるのです。隙間や亀裂が入ることで、トラブルに繋がります。ゴム素材は摩擦が起きやすく、切れてしまう場合があるため注意してください。
三角パッキンには種類がある
呼び径13mmのものと、呼び径20mmの2種類があります。家庭用でよく使用されているのは13mmですが、まれに20mmが採用されているケースもあるのです。安易に家庭用だからと選ぶのではなく、サイズをしっかり測ってから購入しましょう。
三角パッキンの寿命はおよそ10年
10年が寿命だと言われていますが、普段の使い方によっては4年〜6年で劣化する場合があるのです。蛇口を設置してから10年以上経っていて、トラブルが発生した場合には交換のタイミングだと考えましょう。
三角パッキンのほかにも種類がある
蛇口に使用されているパッキンは、三角タイプのほかにも種類があります。平型やUタイプ、溝付きパッキンやコマパッキンなどです。
単水栓の三角パッキン交換方法
ここからは、単水栓での交換方法を解説していきます。
三角パッキンの交換で必要なものを揃えよう
まずは、交換で必要なものを準備していきましょう。必要な工具は、レンチやスパナ、ドライバー類です。レンチは各サイズに対応できるものを準備しておくと慌てずに済みます。スパナも代用品として準備しておくと便利です。
工具に加えて、バケツや雑巾も揃えておきましょう。作業中に残留水が垂れてくることがあります。床が濡れてしまいそうなときは、下にバケツを置いて対処することが可能です。新品のパッキンは、使用しているものと同サイズを準備してください。
吐水口接続部の三角パッキンを交換
水道の元栓を閉めたあとに、モンキーレンチを使いナットを取り外します。取り外せたら、接続部の中に入っているものを取り外し、新品に交換してください。入れるときは、パッキンの向きに注意しましょう。元に戻し、漏れていなければ完了です。
吐水口部分の三角パッキンを交換
この場所で必要になってくるものは、モンキーレンチと交換用のケレップと呼ばれる部品です。初めに元栓を止めたあとに、カラービスを外してハンドルを引き抜きます。その後上部にあるナットをとスピンドルを反時計回りで外しましょう。
外したら内部にあるケレップを交換して、元に戻せば完了です。水漏れしないかも確かめましょう。
ハンドル部分の三角パッキンを交換
交換に必要なものは、交換用の三角パッキンとモンキーレンチです。元栓を止めたらカラービスを外し、ハンドルを引き抜きます。そのあとに固定ナットをレンチで外し、中にあるパッキンを交換してください。元に戻したら完了です。
ハンドル混合栓の三角パッキン交換方法
湯水のハンドルが別々に取り付けられているタイプです。水漏れを起こしやすい箇所は全部で4箇所になります。ここから、主に漏れやすい場所の交換方法を紹介していきます。確認しておきましょう。
クランク部分の三角パッキンを交換
ここで必要になってくるものは、モンキーレンチとタオル、新品の交換用部品です。タオルは、残留水が漏れ出してきたときの対策として準備してください。元栓を閉めたらクランクナットをレンチで緩めます。
そのあとから、水栓本体を取り外してください。クランク内部にある古いものを取り出し、新品と交換する手順です。交換できたら元に戻し、水が漏れ出さなければ作業は完了になります。
ハンドル部分の三角パッキンを交換
ハンドル部では、ケレップの交換をおこないます。元栓を止めてから、キャップをマイナスドライバーで外してください。次に固定されているネジとスピンドルを外していきます。
外れたら、ケレップを新品に交換して元に戻します。最後に最終確認をおこない、水漏れがなければ作業は完了です。
吐水口接続部の三角パッキンを交換
元栓を止めてから根元のナットを外しましょう。ナットを外すときに、吐水口も一緒に外れるため注意してください。しっかり外れたら、新品に変えて元に戻したら完了です。最後に漏れていないか確認しましょう。
吐水口部分の三角パッキンを交換
まずは元栓を止めてから、ハンドルキャップをドライバーで外していきます。次に固定してあるネジと、スピンドルを外しましょう。ケレップを交換したら元に戻してください。元通りになったら、水を出して漏れていないかを確認して完了です。
三角パッキンを交換するときの注意点
最後に交換するときの注意点を紹介します。正しい方法で作業をおこなわないと、二次被害を起こすこともあります。
三角パッキンのサイズに気を付けて購入する
ます1つ目は、サイズに気を付けて購入することです。2種類のサイズがあるため、サイズを間違えた場合は交換ができなくなります。細かい部品であるため、返品不可商品になっていることもあるのです。よく確認しましょう。
工具の使い方を間違えない
2つ目は、工具の使い方を間違えないことです。使い慣れている人は安心ですが、初めて使用する方は使い方を確認しておきましょう。間違えた使い方をしていると、本体や工具を壊してしまう可能性が高くなります。
パッキンの向きに注意する
3つ目は、新品と交換する際の注意です。分かりにくいですが、入れる向きがあります。そのため、逆向きに入れてしまった場合は、水漏れが解消されない可能性が考えられますので、注意してください。
交換に自信がない人は写真を撮っておく
交換に自信がない人は、写真に収めておくことが大切です。外したのは良いけれど、元に戻せなくなったという事例がたくさんあります。外しながら写真を撮って戻せるようにしておきましょう。
順を追って写真を撮っておくと、のちに作業をするときにも思い出せるため便利です。不安な方はしっかり撮っておきましょう。
まとめ
蛇口からの水漏れは、パッキンの劣化が原因のひとつかもしれません。劣化したり破損した場合は、正規の役割が果たせなくなるため交換を検討してください。原因になっている箇所を特定して、交換することがおすすめです。
サイズは2種類あるため、現品を測るかメーカーの取扱説明書を確認してから購入してください。間違えると取り付けができなくなります。小さな部品は返品ができないことも多いです。しっかりサイズを確認しておきましょう。