水のコラム
2022.10.05
トイレ
ウォシュレットの交換時期・費用・注意点まとめ
自宅のトイレのウォシュレットの調子は問題ないでしょうか。長年使用しているとウォシュレットの経年劣化などによって様々なトラブルが生じてきます。
そこで今回はウォシュレット交換に適切なタイミング、ウォシュレット交換の費用相場、ウォシュレットを交換する際の注意点、ウォシュレットが故障するパターンとそれぞれの対処法について詳しく解説します。
ウォシュレットの交換時期
ウォシュレットはどのようなタイミングで交換すべきなのでしょうか。ここではウォシュレットのおすすめの交換時期について解説します。
ウォシュレットの寿命は一般的に7~10年ほどだと言われています。長年使用を続けていると、「温水が出ない」「水漏れ」「ノズルが動かない・水が出ない」「便座がガタつく」などの問題が生じてくるでしょう。こうなった場合には寿命の可能性がありますので交換を検討することをおすすめします。
また、ウォシュレットにはメーカーからの保証期間が定められています。購入から数年間は保証期間内のため無償での交換や修理を依頼できます。保証期間内であれば、躊躇することなくメーカーに問い合わせてみましょう。
保証期間を過ぎている場合には交換することがおすすめです。たとえ保証期間が過ぎていたとしても修理が可能な場合もあります。しかしながら、そのような場合には修理後すぐに別の場所が故障してしまうことが予想されます。
数回の修理代金を合計すると結局のところ高くついてしまうことが多いため、交換をおすすめします。
さらにウォシュレットも数年間のうちに新しい機能が搭載され、購入当時に比べてだいぶ快適に利用できるような製品となっています。省エネ機能搭載の最新型へ交換することで電気代の節約も期待でき一石二鳥といえます。
ウォシュレットの交換費用
ではウォシュレットを交換するとなった場合にはどのくらいの費用が必要となるのでしょうか。ここではウォシュレットの交換に必要となる費用相場について解説します。
費用としてはウォシュレットのような温水洗浄便座の本体価格、そのほかに必要となる部品代、作業代、出張代などです。業者や依頼する時期によって価格は変動します。
以下でご紹介する金額はあくまでも目安ですので依頼前にはしっかりと業者に確認するようにしましょう。
温水洗浄便座の交換・取り付けには16,500円程度、調整作業やパッキンの交換費用は11,000円程度、フレキ交換は11,000円程度となっています。また取り外し部品の処分代については場合によって大きく変化するため別途で見積もりをしてもらうようにしましょう。これらに加えて作業員の出張費用、祝日料金など追加で請求される場合があります。
ウォシュレットなどの温水洗浄便座の価格は製品の搭載性能によって大きく変化します。
洗浄用のお湯をあらかじめ生成して貯めておくタイプの「貯湯式」とその都度使用する分だけを生成する「瞬間式」の2種類があり、一般的に前者の方がリーズナブルです。
また、近年では省エネ機能や温風乾燥機能、フタ自動開閉機能搭載など高性能な製品が誕生してきています。高性能な替わりに値段は高くなりますので、必要な機能と見積金額を総合的に判断するようにしましょう。
ウォシュレットの交換時の注意点
ウォシュレットの交換は順序に従って丁寧に行えば自分で交換することも可能です。しかし、自分で交換する際には業者に依頼する場合とは異なり注意点があります。ここではウォシュレット交換時の注意点について解説します。
賃貸は貸主の許可を取ること
アパートのような賃貸物件の場合にはトイレの便座なども借りているものとなるため勝手に交換することはできません。
交換したい場合には大家さんや管理会社からの許可を事前にもらってからにしましょう。また、退去時に元の状態に戻さないといけない場合があるため、取り外した便座はしっかりと保管しておきましょう。
賃貸の便座が壊れて交換する場合
賃貸物件の場合、便座の故障や破損が原因で交換する場合は、借主が故意に壊した場合でなければ貸主負担となる場合があります。細かくは物件ごとに異なりますが、お得に交換できる可能性があるため、必ず大家さんや管理会社に確認を取るようにしましょう。
取り付けが可能かどうかを確認する
まず、温水洗浄便座の取り付け自体ができないトイレもあります。
具体的には隅付タンク型トイレ(壁に三角のタンクがついているタイプ)は、狭いトイレに多く使われており、自力での取り付けは難しいことがほとんどです。そして便器と便座が一体となっている一体型トイレの場合には取り付け自体ができないことがあります。
とくに10年以上前の製品は取り付けできないと思っておきましょう。さらにトイレに電源がない場合には電源の増設工事の必要があります。
以上のパターンに当てはまっている場合には自力で交換することが難しいもしくは不可能なため、専門業者に交換を依頼するようにしましょう。
サイズを確認する
便器にはレギュラーサイズとエロンゲートサイズの2種類があります。エロンゲートサイズはレギュラーサイズよりも一回り大きく、国内ではメジャータイプとなっています。
サイズを間違って取り付けてしまうと正常に作動しなかったり故障してしまったりするため、交換前に便器の大きさを確認しておくようにしましょう。
分岐金具などの部品を確認する
温水洗浄便座の取り付けにおいて多くの分岐金具が必要となります。自宅のトイレの取扱説明書には取り付け手順と共に、必要となる分岐金具の種類と型番やサイズが記載されています。
これらが適切でないと取り付け後に作動しなくなる恐れがあるため、一つひとつの部品をしっかりと確認しておくようにしましょう。
ウォシュレットが故障するパターンと対処法
ここではおぉシュレットの故障パターンとそれぞれに対応する対処法をご紹介します。
作動しない
まずボタンを押してもウォシュレットが作動しない場合には電源に刺さっているかを確認してください。プラグが電源に刺さっていれば「切表示」ランプが点灯している確認し、転倒している場合には切表示ランプを消灯しましょう。それでも点灯している場合には漏電の可能性があります。
「運転ランプ」が点灯していない場合には点灯させてください。ボタンを押しても点灯しなければ便座が適切にはまっていない可能性があります。
以上の確認をしても解消しない場合には業者に修理依頼しましょう。
温水が出ない
温かいお湯が出ない場合には内部で何かしらの一時的なエラーが発生していることが考えられます。一度プラグを電源から抜いてリセットしてみましょう。これで解消しない場合にはお湯を作る部分で断線している可能性があります。
専門業者への修理依頼をしましょう。
ノズルが出ない
ノズルが出ない多くの原因は、ゴミが溜まっているか駆動部分が故障しているかです。ノズルを直接引き出してみて、パイプやフィルターの部分を古歯ブラシなどで掃除してゴミを落としてあげましょう。つまりが原因の場合にはこれで解消します。
解消しない場合にはノズルが故障している可能性があるため専門業者に修理依頼をしましょう。
水漏れが起こっている
ウォシュレットから水漏れしている場合には水漏れ発生か所を特定してください。ウォシュレット外側の金具が緩んでいれば、そこを締め直すと解消します。また、内部のパッキンやボルトが経年劣化している場合があります。
その場合に無理に自分で直そうとすると悪化させてしまうことがあります。難しい作業となるため専門業者に修理依頼することをおすすめします。
まとめ
今回はウォシュレットの交換におすすめのタイミング、ウォシュレット交換に必要となる費用相場、ウォシュレット交換の注意点、ウォシュレットの故障パターンとそれぞれの対処法について解説しました。
ウォシュレットは耐用年数が7~10年と言われており、その程度使用している場合の不具合は交換の目安でしょう。近年では様々な機能を搭載したウォシュレットが登場してきています。見積もりをしてもらい自分に必要な機能を持つ製品を選びましょう。
自力交換も可能ですが、いくつか注意点がありました。心配な方は専門業者に依頼して交換してもらうことをおすすめします。快適にトイレを利用できる環境にしてください!