水のコラム
2022.04.29
シャワーのトラブル
シャワー周りの水漏れを防ぐには?普段の予防法も併せて解説
水回りのトラブルが起こると、何かとストレスが溜まるもの。
シャワーの水漏れがあった場合に、どのように対処したら良いのでしょうか。
この記事では、シャワーの水漏れの原因や自分で対処する方法や予防法を徹底解説します。トラブルが起きたときに、役立てて下さいね。
シャワーの水漏れを自分で修理する方法
シャワーの水漏れが起こった際には、「なるべくお金をかけずに自分で修理したい」と考える人も多いでしょう。
ここでは、シャワーから水漏れが起きた時に自分で対処する方法を紹介します。まず、シャワーヘッドを下に向けることから始めて下さい。ヘッド内部は、水がある程度溜まる構造になっています。
そのため、水漏れだと思っていたものが、シャワーヘッド内に残っている残留水ということもあり得るのです。残留水を抜くためにヘッドを下に向けて、しばらく時間を置いて下さい。
しばらく経って、ポタポタと水が出なくなれば水抜き完了です。もし、水抜きしてもシャワーの水漏れは解消しなければ、シャワーヘッドを分解してみて下さい。
一番簡単な分解方法は、ホースからヘッドを取り出すことです。シャワーヘッドはホースとの境目部分を回すことで簡単に分解できます。シャワーヘッドの残留水もしっかり抜けるでしょう。
分解した後は、ホースとの接続部分に使用しているパッキン部分をチェックして下さい。パッキンがひび割れていたり、固かったりした場合は、早めの交換がおすすめです。
パッキンを変えることで、水漏れが解消することも。パッキンは、ホームセンターで購入可能です。サイズを間違えないように注意して下さい。また、ホース部分から水が漏れることもあります。
この際も自分で交換可能です。まずシャワー水栓本体にある止水栓を、マイナスドライバーを使って閉めて下さい。次に、シャワーヘッドを取り出します。
その後、シャワー水栓本体のナットをレンチで緩めて取り出し、新しいホースを水栓本体に繋ぎナットを締めます。最後に、シャワーヘッドを取り付けて完了です。
止水栓を開けて、水漏れがないかたしかめて下さい。パッキン同様、ホームセンターで手に入ります。ただし、シャワー水栓本体から水漏れが発生している場合、自分で修理するには限界があるでしょう。
シールを巻き付けるなどの応急処置をした後は、すぐに業者を呼ぶようにして下さい。
水漏れの原因は?原因を突き止める方法
シャワーから水漏れが起きた場合、「どの部分から水漏れしているか」をたしかめることが、水漏れ原因を突き止める近道です。
■シャワーヘッドからの水漏れ
シャワーヘッドから水漏れしている場合、シャワーヘッド内に水が残っている・パッキンの劣化や損傷・バルブカートリッジの損傷などが考えられます。
■シャワーヘッドとホース付け根からの水漏れ
水漏れ原因として考えられるのは、Oリングの劣化もしくは、Uパッキンの劣化。
Oリングとは、ヘッド側に付いているパッキンで Uパッキンとは、ホース側の先端部品に付いているパッキンです。
これらを触ってみて、弾力がない、ヒビ割れてしている場合には、交換が必要です。
■シャワー水栓の吐水口からの水漏れ
吐水口から水漏れした場合は、コマパッキンの劣化・損傷・バルブカートリッジの損傷・サーモスタットハンドル内の切り替え弁の損傷などが原因として考えられます。
吐水口の水漏れ原因は、シャワーヘッドからの水漏れと同じです。
■シャワーと壁の隙間からの水漏れ
クランク部分が水漏れした場合は、クランクのシールテープの劣化やクランクパッキンが原因です。テープやパッキンを交換することで解決するでしょう。
シャワーの水漏れの対処法
シャワーの水漏れは、原因によって対処法が異なります。
シャワーヘッドから水漏れしている場合は、シャワーヘッドの中に水が残っていないかチェックして下さい。それでもシャワーヘッドから水漏れがする時は、交換が必要です。新しいシャワーヘッドを購入して取り付けて下さい。
シャワーヘッドを購入する際は、自分の目で見てたしかめることがおすすめです。
ホームセンターや家電量販店には、様々なタイプのシャワーヘッドを取り扱っています。
購入の際は、シャワーホースと接続できるものを選びましょう。シャワーヘッド接続部分から水漏れしている場合は、内部のパッキンの故障や不具合が考えられます。
すぐにパッキン交換して水漏れを防ぎましょう。交換する時には、シャワーヘッドに合わせた種類やサイズを選んで下さい。シャワーヘッドに合わないサイズを使用すると、故障の原因に繋がるので注意が必要です。また、シャワーホースから水漏れすることもあるかもしれません。
ホースから水漏れしている場合は、新しいシャワーホースに交換する必要があります。使用しているシャワーホースと同じ直径のものを選ぶようにして下さい。自分でホースを交換する際には「ウォーターポンププライヤー」と「モンキーレンチ」が必要です。
前もって準備しておくことをおすすめします。水栓から水漏れしている場合は、新しい水栓に交換する必要があります。この作業には、水回りの知識と技術が必要です。自分で交換しようとするならば、水漏れが酷くなる恐れも。水道業者に依頼して修理することをおすすめします。
シャワー周りの水漏れを予防するには?
シャワー周りの水漏れを予防するために普段からできることはあるでしょうか。
ここで、4つの予防策を紹介します。
■残留水を抜く
シャワー使用後には、シャワーヘッド内に水が幾らか残っています。
溜まった残留水は、ヘッド内部の劣化原因にもつながります。
シャワー使用後には、シャワーヘッドを下に向けて水を抜く習慣を付けるようにして下さい。
■こまめな掃除
お風呂掃除する際に、シャワー部分まで掃除する人は少ないのではないでしょうか。
しかし、シャワー部分も他の部分と同様に、汚れや垢が付着しています。
汚れを放置しておくならば、シャワーの劣化を早める要因に。お風呂掃除する際には、シャワーヘッドやホース、水栓部分なども丁寧に洗うようにして下さい。
「1週間に1回はする」など決め、定期的に掃除することをお勧めします。
■定期的にメンテナンスする
設備をチェックするメンテナンスは必要不可欠です。
パッキンや部品の不具合がないか、たしかめて下さい。劣化部分を早めにチャックして交換しておけば、シャワーの水漏れを未然に防げます。
■元栓を締める
旅行など長期間シャワーを使用しない際には、水道の元栓を締めて下さい。水道内部に水圧をかけることがないため、劣化を防ぐことにもつながります。意識して予防するようにしましょう。
まとめ
水漏れが起こった際は、慌てずに「どの部分から水漏れしているか」をたしかめて下さい。
まずは、シャワーヘッドを下に向けてヘッド内部に水が溜まっていないかをチェックします。
それでも水漏れする場合は、パッキンや部品の不具合があって水漏れが生じているのかもしれません。シャワーヘッドを分解してたしかめて下さい。
シャワー周りの水漏れを予防するためには、毎日の掃除やメンテナンスが欠かせません。お風呂掃除の際は、シャワー部分までしっかり掃除して劣化を防ぎましょう。