水のコラム
2022.04.27
台所のトラブル
キッチンシンクの価格はどのくらい?交換にかかる費用や時間も解説
毎日使うキッチンシンクは、いつも清潔に保っておきたいもの。
しかし長いこと同じシンクを使い続けていると、徐々に汚れや傷みが目立つようになってきてしまい、清潔感を保つのが難しくなってくるでしょう。
今回はそんなキッチンシンクの価格はどのくらいなのかということから、交換にかかる費用・時間なども紹介するので、交換する際は参考にしてみてください。
キッチンシンクはいくらから?相場を紹介
自宅のキッチンをリフォームしようと考えた時、一部の箇所だけを新しくするのか・キッチン全体を新しくするのかという2つの選択肢が存在します。
この時、全体を新しくするのには高額な費用がかかってしまいますが、一部のみの交換であればかなり費用を抑えることが可能です。
キッチンシンクのみを交換しようと思った場合、ステンレス素材で幅が100㎝以内のものであれば3〜5万円ほど、幅が100㎝を超えるものであってもほとんどの製品は10万円以内での購入ができ、これらの本体価格に加えて2〜3万円ほどの施工費が必要になってきます。
全体の交換に比べれば費用をかなり安く抑えられるため、キッチンシンクが汚れや傷みで清潔感がない・見栄えが良くないといった場合には、キッチンシンクのみを交換するのも一つの手です。
ただ、キッチンの形状(一枚の天板でカウンターとシンクが構成されているもの・シンクと収納部分が一体となっているものなど)によってはシンクのみを交換することが不可能な場合もあるため、交換を行う前にしっかりとキッチンの構造を把握しておかなければなりません。
シンクは水場であることからカビなども繁殖しやすく、長年使っているとどうしても汚れが目立ってきてしまうので、掃除を行ってもなんともならない場合は、清潔感を保って快適に暮らすためにも交換を考えてみてはいかがでしょうか。
キッチンシンクの素材ごとの特徴
シンクに使用される素材はさまざまで、その素材ごとに優れている点や、交換前に把握しておかなければならない点がいくつか存在します。
ここではシンクの素材についてそれぞれ特徴を紹介していくので、交換を検討する際の参考にしてみてください。
■ステンレス
最も一般的で、昔から多くの家庭でよく使われている素材が「ステンレス」です。
ステンレスは、耐熱性に優れている・サビなどの汚れに強い・錆びづらいことから掃除がしやすい、手入れがラクといったメリットがありますが、その反面で傷つきやすい・水垢が目立ってしまうなどのデメリットもあります。
また、多くの家庭で使われていることから、人によっては少し味気のないデザインだと感じてしまうかもしれません。加工の仕方によっては個性を出すことも可能なので、そういった面で工夫を凝らしてみるのもいいのではないでしょうか。
■人工大理石
こだわりのあるオシャレな家でよく使われているイメージの「人工大理石」は、デザインや色の選択肢が多く、高級感・重厚感を演出できる、耐熱性や耐久性に優れている、汚れが落ちやすいなどのメリットがあります。
一方デメリットとしては、経年劣化により黄ばみやすい、細かい傷に汚れが入り込むと掃除をしても落ちなくなるなどが挙げられるため、日々の掃除やメンテナンスが大切となります。
■ホーロー
他の素材に比べて「ホーロー」は、シンクの素材としてあまり聞き馴染みがないでしょう。
ガラスと金属を混合させたホーローは、肌触りの良さやその美しさから人気のある素材です。
耐熱性に優れている、臭いうつりが少ないなどのメリットがあります。逆にデメリットとしては、衝撃で欠けてしまうことがある・長く使い続けることで表面の釉薬が剥がれ、錆びる原因になってしまうなどが挙げられます。
■陶器
普段はあまり見かけませんが「陶器」もシンクの素材として使用されることがあります。
酸やアルカリに強いことから衛生面に優れているうえ錆びにくく、陶器と聞けば脆いイメージがありますが、厚みがあるためそこまで脆くもありません。
ただ、長年使用していると経年劣化で小さなヒビが発生する、硬いもの・重いものを落とした場合は割れてしまう可能性があり、注意が必要です。
キッチンシンクのリフォーム費用を抑えるには
リフォームする際、費用を抑えるコツとして「シンクと一緒に別の箇所の工事も依頼する」「素材のグレードを下げる」「工事の際の見積もりを複数の業者にとってもらう」といった3つの点がポイントです。
まず、別の箇所の工事も依頼することについては「セット割り」のようなもので、気になる部分が他にあればまとめて工事を依頼することでお得にリフォームを行うことが可能です。
セット割りを最初から用意してくれている業者もありますが、用意されていない業者もあるので、その場合は交渉次第で値下げをしてくれる可能性があります。
2つ目の素材のグレードを下げるというのは、理想の素材よりも安い素材を選んで費用を抑える方法ですが、これに関しては少なくとも妥協する必要があるため、どうしても理想を叶えたいという人には向いていない方法です。
そして3つ目の見積もりを複数の業者にとってもらうというのは非常に大切なことで、最低でも3社には見積もりをとってもらい、どこに依頼すればいいのか検討するようにしましょう。当たり前のことですが業者によってリフォームにかかる金額は変わってくるので、費用を抑えるためにはしっかり料金を比較し、業者を選ぶことが大切になってきます。
また、施工期間も作業内容や業者によって異なり、おおよその目安としては、シンクの入れ替えが1〜2日ほど・修理や壁の張り替えも行うのであれば1週間ほど・レイアウトから変更する場合は2週間〜1ヶ月ほどの期間をそれぞれ要するため、見積りの際に料金と合わせて施工期間もチェックしておきましょう。
キッチンシンク選びで抑えておきたいポイント
シンク選びで大切になってくる主なポイントは、耐久性・機能性・手入れのしやすさ・カウンターとの相性・デザイン・価格という6つの点で、これらの項目において満足のできる製品を選ぶことが大切になってきます。ただ、シンクには熱湯や洗剤を流すことが多いため、この中でも特に重要なのは耐久性であり、長く使い続けるためにはこの点を重視して考えるのがよいでしょう。
また、どれくらいの金額までなら出せるかで選択肢の幅も変わってくるため、そういった場合には自分が一番譲れないポイントは何なのかを考え、そのポイントに沿ったシンク選びをオススメします。
まとめ
日々の生活のなかで普段は料理をしないという人でも、手洗いうがいなど水を必要とする場面ではキッチンシンクを使用する人が多いでしょう。長年にわたってシンクに付着した汚れやキズは誰しも気になってしまうもので、清潔感を保つためや生活のモチベーションを上げるためにも、使い古したシンクは交換することをオススメします。
ただ、交換を行う際にどういったシンクを選ぶべきなのかをしっかりと理解したうえで、自宅や自分の好みに合ったものを選ぶことが大切です。