水のコラム
2022.04.08
水まわり
汚水枡がつまってしまった?原因や対処法、修理の費用を解説します!
汚水桝をご存知でしょうか。トイレやキッチンの流れが悪く悩んでいる方もいるかもしれませんが、その原因は汚水桝の詰まりかもしれません。
今回は汚水桝の説明と、汚水桝のつまりの原因、詰まってしまったときの解消方法、詰まらないための予防策、業者へ依頼する際のポイントについて詳しく解説します!
汚水枡とは何か?
汚水枡は、敷地内にある比較的小さなマンホールのことを指しています。
枡には「汚水桝」と「雨水枡」の2種類がありますが、丸いマンホールが汚水桝、四角いマンホールが雨水枡となっています。
汚水桝は別名として「排水桝」「下水枡」と呼ばれることもあります。さまざまな呼び方が存在していますが、基本的にそれらの役割に違いはありません。
主な役割としては、敷地内に埋設されている排水管の点検口や掃除口となっています。一般的に汚水枡は、排水管が合流している地点に設置されています。
さらに、下水の詰まりを防ぐために、不純物の分離が必要となる場所にも設置されていることがあります。
そして、マンホールのフタ部分は防臭効果のある材質が使用されており、材質としてはプラスチック(ポリプロピレン製、塩化ビニル製)、鉄製、コンクリート製などがあります。
汚水枡が詰まる原因
ではなぜ汚水桝が詰まってしまうのでしょうか。
ここではつまりの原因について3つご紹介します。
■トイレの汚水管の詰まり
汚水桝のトラブルで頻繁に発生しているのがトイレの汚水管つまりのトラブルです。
汚水桝にあふれた汚水にトイレットペーパーの破片のようなものが確認できれば、原因をトイレの汚水管と特定することができます。
また、厄介なことにトイレは正常に使用できるケースがあります。トイレが正常なため、気づかないうちに下水道に排出されずに汚水を敷地内にばらまいてしまっています。
しかし、状況によってはトイレの流れが悪くなったり、台所やお風呂の排水口の水の引きが悪くなったりします。
そのような症状が確認されたときには一度汚水桝の確認をしましょう。
■キッチンからの廃油
料理で残った廃油は冷えて固まりつまりの原因となります。
キッチンの排水不良の原因は廃油によってつまりを起こした汚水桝という可能性もあります。
硬化した油がつまりの原因となっている場合、トイレのつまりよりもつまりが硬いという特徴があります。日ごろから油の処理には注意をしましょう。
■土砂
汚水桝のつまりの原因が土砂というケースもあります。
しかし、排せつ物や油、髪の毛、洗剤カスなどが含まれていることはありますが、基本的に土砂が汚水桝に流れ込むことはありません。
つまり、土砂が存在している場合には汚水桝自体が破損している状態です。土砂が原因となっているときには、土砂の取り除きとあわせて汚水桝の修理も必要です。
汚水枡のつまりを解消法
汚水桝が詰まってしまった場合の解消方法について解説します。
つまり解消に際しては、マイナスドライバー、散水用ホース、古いスポンジが必要です。
最初に汚水桝を探しましょう。つまりが発生して溢れている枡ではなくさらに下流にある汚水桝を見つける必要があります。
自宅の敷地と道路の境界線を探してみてください。円筒状のマンホールで「おすい」「汚」と表示があれば、マイナスドライバーで開けてみましょう。配管の位置を見て汚水の流れる方向を確認してください。
続いて、汚水桝を掃除しましょう。長期間掃除がされていない汚水桝であれば、油がしみこみ固まっていることが想定されます。硬いものでそぎ落としてください。掃除の際には配管を傷つけてしまわないよう注意しながら行いましょう。
作業の順序としては、トイレや浴室の配管の「水上」から浄化槽の役割である「水下」の順がよいでしょう。
最後に水を流してみましょう。水は「水上」から「水下」へと流してみましょう。腐敗しており強烈な臭いが発生しますので、万が一汚水が跳ねても問題ないような服装で行うとよいでしょう。
汚水枡のつまり対策
汚水桝が詰まりを起こしてしまった場合、対処が非常に面倒です。
先ほどの解消方法を半年に1回ほど実施すればつまりを起こすことは減りますが、他にも日常的に簡単にできる予防策をご紹介します。
予防において最も重要なことは、正しく使用することです。
トイレに流すものは、トイレに流すと想定されたものだけにしましょう。具体的には排せつ物やトイレットペーパーなどです。カップラーメンの汁やその他の異物を流すことは汚水桝でつまりにつながります。
また、トイレットペーパーに関しても一度に大量に流すことはせず、少量を大洗浄で流すように心がけましょう。そして、日ごろからラバーカップやパイプクリーナーを使用したトイレ掃除を行うとよいでしょう。
一方キッチンでの油の取り扱いについては、なるべく油を流さないことを心がけてください。大量の廃油が発生した場合にはフライパンを新聞紙で拭いてから洗う、固める薬品で凝固させて適切に捨てるなどの手段を取りましょう。
そして、汚水桝の状況が気になるようであれば、定期的に業者にメンテナンスを依頼することも非常に効果的でしょう。
汚水枡のつまり修理を業者に依頼する時のポイント解説します
排水桝でつまりが発生してしまったときの解消方法については先ほどご紹介しました。
しかし、慣れない方には難易度が高く失敗する恐れがあります。自信がない場合には速やかに専門業者に依頼することをおすすめします。
では、汚水桝の修理を専門業者に依頼するときにポイントをご紹介します。業者に依頼する際には、どのくらいの費用が発生するのか見積もりをしてもらいましょう。
実際に現場を見てもらい見積もりをしてもらうのがおすすめです。しかし水回りの修理は、実際に作業を開始してみて「想像以上に状況が悪かった」ということもあります。
場合によっては追加で料金が発生してしまうこともあると把握しておきましょう。
ではここで、少しでも費用を抑えたい方のためにコツをご紹介します。
それは、専門業者に直接依頼することです。
ポータルサイトや営業会社に依頼すると、中間マージンが上乗せされることになり、その分費用がかさみます。
対応してもらえる専門業者を直接探すと少し割安で作業を行ってもらえる可能性があります。
まとめ
今回は汚水桝の詰まる原因、つまってしまったときの解消方法、つまらないための対策、業者に依頼する際のポイントについてご紹介してきました。
汚水桝が詰まるとトイレやキッチン、お風呂の排水口の流れが悪くなるなどトラブルに発展してしまいます。
そして汚水桝のつまりの原因は、トイレ、キッチンなどの不適切な使用方法にあります。
詰まってしまった場合の解消方法は非常に面倒です。
また、自力修理が難しいと感じたときには速やかに業者に依頼するようにしましょう。そうならないためにも日ごろから適切な使用方法を守ってつまりを起こさない環境づくりを心掛けてください。