水のコラム
2023.07.24
蛇口のトラブル
自分でもできる!蛇口のハンドル・レバーの交換方法
蛇口のレバーやハンドルは日々使うもので、長年使っていれば老朽化してくることもあるでしょう。蛇口のハンドルやレバーは自分でも交換可能です。では、賃貸の場合はどうなるのでしょうか?
ここでは、蛇口ハンドル・レバーの交換方法について解説します。
蛇口のハンドルを交換する前の事前確認
蛇口のハンドルやレバーにはいろいろな形状があります。蛇口部分をひねるハンドルタイプのみでなく、レバータイプや特別なカギが必要になるタイプのハンドルなど、幅広い種類があります。
蛇口の種類やハンドル・レバーの購入方法をチェックし、あらかじめ用意をして備えておきましょう。
現状の蛇口のタイプや規格を確かめる
はじめに、設置中の蛇口タイプをチェックしましょう。蛇口のタイプによって交換できるハンドル・レバーのタイプが異なってきます。代表的な蛇口タイプは以下のようになっています。
・シングルレバー式
・ツーハンドル式
・プッシュタイプ
・レバーハンドル型
・タッチレスセンサー
また、新品のレバーやハンドルの購入方法は、以下の通りです。
・メーカーから直接購入:メリットは買い間違いがないことですが、デメリットは型番や製品番号を把握しておく必要がある点
・ホームセンターで購入:メリットはスタッフさんが品番を確かめてくれるので間違いがないが、デメリットは労力がかかる点です。
・オンラインショップ:メリットはネット上で決済ができるところ、デメリットは買い間違えるリスクがる点
次に、ケースごとの対処法を下記に紹介します。
根本部分からの水漏れの場合
ハンドルやレバーの根元部分から水漏れしているケースは、パッキンの老朽化が原因であることがほとんどです。
したがって、ハンドルやレバーの根本部分から水漏れしているケースは、ひとまずパッキンを交換します。パッキンを交換しても解消しないときは、ハンドルやレバーが原因であることが多いです。
蛇口の耐用年数は、10年程度と言われています。10以上経過すると、水漏れやぐらつきといった状態が出てきます。
よって、10年以上経過しているときは、ハンドルやレバー、パッキンが原因なのではなく、蛇口自体が原因になっているケースが多いです。使用開始後10年が経っているときは蛇口自体の交換を考えてもいいでしょう。
また、賃貸の場合は、経年の老朽化によるトラブルケースでは管理会社が本体の費用と作業費用をもつこともあるので、管理会社に尋ねてみましょう。
蛇口のレバーやハンドルを交換する方法
蛇口のレバーやハンドルを交換する際に準備する工具は下記の4つです。
・新品のハンドルやレバー
・ピンセット
・プラスドライバー
・モンキーレンチ
作業自体は割と単純ですが、水道関連ということで安心して道具を使用するために以下の2つも準備しておくのがいいでしょう。
・ボロ雑巾
・ゴム手袋(軍手で代用も可能)
まず、ハンドル型からハンドル型への交換法です。作業手順は、以下の通りです。
・止水栓を止める
ピンセットで止水栓を閉めて止水します。
・ハンドルのキャップ部分を取り外す
ピンセットでキャップ部分を取り外します。
・ねじ部分を取り外して旧ハンドルを外す
ハンドル内部にあるねじ部分をプラスのドライバーで取り外します。
・新品のハンドルを設置
旧ハンドルを外して新品のハンドルを設置します。
・止水栓を開ける
マイナスドライバーで止水栓を開け、水の流れをチェックします。
次に、ハンドル型からレバー型への交換法です。作業の手順は以下の通りです。
・止水栓を閉める
ピンセットで止水栓を閉めて止水します。
・ハンドルのキャップ部分を取り外す
ピンセットでキャップ部分を取り外します。
・ねじ部分を取り外して旧ハンドルを外す
ハンドル内部にある、ねじ部分をプラスのドライバーで取り外します。
・新品のレバーを設置
旧ハンドルを外した場所に新品のレバーを設置します。
・レバーのねじ部分を閉める
レバーの真正面、もしくはキャップ部分の下のところにあるレバー部分を閉めます。
・止水栓を開ける
マイナスドライバーで止水栓を開け、水の流れをチェックします。
ちなみに、レバーの方がねじ部分の場所がわかりずらかったり、デザイン性重視だと作りが入り組んでいることがあり、設置作業が困難なようです。
蛇口レバーやハンドルのタイプと特性
蛇口レバーやハンドルは多様なタイプと特性を持っています。自宅にフィットするタイプを選んで、利便性やおしゃれさを楽しんでみましょう。
オーソドックスなハンドルタイプは低価格
オーソドックスなハンドルタイプは、通常よくみられるひねる種類のハンドルです。このタイプのメリットは、コストがかからず設置がスムーズにできることです。蛇口交換初心者であっても手軽に設置可能です。
その一方、おしゃれさはあまりありません。よって、なるべくコストと時間をかけたくない方に最適なハンドルです。
おしゃれ度の高いレバー
レバー型はデザインのバリエーションがハンドル型よりも豊かなので、内装とのバランスを考えている方にうってつけです。
また、レバーを軽く上下動作させるだけなので、ひねるよりも楽です。なので、幼いお子さんや高齢者と同居している家庭にはピッタリです。
デメリットは、ハンドル型と比較して設置の際のハードルが高いことです。多少費用や労力が必要でも、利便性がありおしゃれなハンドルを使用したい方に適しています。
水盗難を防ぐなら鍵型ハンドル
外にある蛇口で勝手に水を使用されてしまうことを心配している方には、鍵型ハンドルへの交換が最適です。
鍵がないと蛇口部分が開かないので、水盗難を防止できます。設置作業も難しくないので自力交換も可能でしょう。
より厳しく対策を立てたい方は専門の鍵を作ることをおすすめします。安い型の鍵型ハンドルはスクウェア型になっており、鍵を持っていれば自分の蛇口以外の多くの鍵型でも開け閉めできてしまいます。
したがって、日常水が知らぬ間に使用されているケースは、あまり効果がなく、その場合1つ以上は作れない特注の鍵付きハンドルへの交換が最適です。
賃貸でもハンドルは交換可能?ポイントを解説
とりわけ年数の経つ賃貸のケースでは、蛇口のハンドルやレバーを新品に交換したくなるかと思います。以下、賃貸で蛇口のハンドルを交換したいときのポイントを解説します。
オーナーや管理会社に問い合わせると間違いがない
賃貸のケースだと、管理会社に報告なく自分勝手に交換することはやめましょう。例え蛇口のハンドルだけでも、貸主が所有する物なので、自分勝手に交換すると原状回復や弁償責任を負う場合があります。
交換したいときは、オーナーや管理会社に尋ねるようにしましょう。
経年老朽化のケースは管理会社が負担する場合が多い
経年老朽化によってハンドルが回らない、回りづらいなどの問題から交換を要望するとき、本体価格や交換料金は貸主負担になることが多いです。
この際も自分勝手に交換してしまうと、入居者の負担になることがあるので、あらかじめ尋ねておきましょう。
パッキン類の消耗品については入居者の交換義務がある
ハンドルではなく、蛇口のパッキン・フィルター類の消耗品については、経年老朽化ケースの貸主負担ではなく、小修繕費用として住居者が負担する必要が出てきます。
ハンドルと同じタイミングで交換したいときは管理会社に問い合わせると、同時対処してくれるかもしれません。なので、気軽に尋ねてみましょう。
まとめ
この記事では、自分でもできる蛇口のハンドル・レバーの交換方法について解説してきました。自分で交換する際の具体的な手順も紹介しましたので、具体的な作業のイメージを持っていただけたのではないでしょうか。
蛇口交換を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。