水のコラム
2022.06.06
水回り
洗濯機の蛇口から水漏れが確認できたら?対処法を解説
洗濯機の蛇口から水漏れしていたら、不安になってしまうものです。蛇口からの水漏れの原因はいくつかに絞れるので、対処法を確認しておきましょう。
水漏れはわずかであっても、放置してはいけません。万が一事態が悪化してしまっては、大きな被害に繋がる恐れがあります。迅速に対処することが重要です。
予防策についても解説しています。未然に防ぐことができれば越したことはありません。ぜひ役立てていただければと思います。
洗濯機の蛇口から水漏れ?具体的な原因は?
まずは蛇口のどの部分から水漏れしているのか特定することが大切です。水漏れの箇所によって対処法も変わってくるので、しっかりと確認しましょう。
ニップルの周辺
ニップルは蛇口と給水ホースを繋ぐための部品です。4本のネジで固定するため4つネジニップルと呼ばれています。
蛇口とニップルの間にはパッキンが嚙み合わせてあり、このパッキンが水漏れを防ぐ働きをしています。
水漏れの原因としては、長年使用することでパッキンが痛み劣化してしまうこと、ニップルはネジで止めてあるだけなのでネジが緩んでしまうことがあげられます。結果として、蛇口とパッキンの間に隙間ができてしまい、水漏れが起きてしまうのです。
蛇口からの水漏れではこのニップルからの水漏れが一番多いといえるかもしれません。
ナット部分
ナットは結合部品のひとつで、固定したり締め付けに使われるものです。蛇口にも2箇所のナットが確認できるはずです。
ナット部分からの水漏れが確認できたら、ナットの経年劣化、老朽化が考えられます。ニップルと同様に内部のパッキンの劣化や、ナットの緩みが水漏れの原因です。
蛇口と給水ホースの接続部分
まず考えられる原因は、接続部分の緩みです。または内部のパッキンが劣化したことによって緩みが生じることも考えられます。
給水ホース自体もチェックしましょう。傷や破損が原因かもしれません。
パッキンや給水ホースを交換する時の注意点
水漏れ箇所の特定ができたら、適切な対処が必要です。パッキンなどの劣化した部品を自分で取り替えることで対処できる場合も多くあります。その際の注意点もあるので確認していきましょう。
ニップルを交換するとき
ニップルがかなり古くなっている場合は、ネジがサビついているかもしません。ネジ山が潰れていることもあり得ます。サビが酷くどうにもならない場合は、無理をせずに業者に依頼することも検討しましょう。
また、給水ホースが何らかの理由により外れてしまった場合に、自動で給水が止まる自動止水機能が付いたニップルが最近の主流です。交換を機会に、自動止水機能付きのニップルにするとさらに安心でしょう。
パッキンを交換するとき
パッキンを交換する際は、蛇口本体だけでなく給水ホースとの接続部分のパッキンも合わせて交換しましょう。経年劣化は避けられないので、水漏れを起こしていない箇所も劣化は進んでいるはずです。一緒に交換してしまう方が安心です。
ナットを回すためのレンチなどの工具も用意してください。洗濯水栓は壁との距離が制限されているので、きちんとした工具があるかないかで作業のしやすさが変わります。
給水ホースを交換するとき
給水ホースを交換するときは、新しいホースの長さに注意しましょう。ホームセンターや家電量販店で購入は可能なので、古いホースを持参して購入するのが確実です。
接続ジョイントに問題がある場合には、ジョイント部分だけを交換することもできますが、嚙み合わせがよくなかった場合には、またすぐに水漏れを起こす可能性があります。できれば、ジョイントとホースはセットで交換することをおすすめします。
洗濯機の蛇口からの水漏れを予防するには?
水漏れはできれば起こってほしくはないものです。日頃から気をつけることで、水漏れ予防に役立つことがあります。ぜひ参考にしてください。
自動止水機能付きニップルを取り付ける
自動止水機能が付いたニップルにしておくと、万が一給水ホースが外れたときも、自動で給水を止めてくれるので、非常に安心です。
何らかの理由でホースが外れてしまったときに、給水の状態のままだと大量の水が溢れることになり兼ねません。後片付けももちろん大変ですが、被害に繋がることも考えられます。水漏れ予防の対策として検討すべきといえるでしょう。
こまめに蛇口を閉める
洗濯機を使用していないときも、蛇口を開けたままにしていませんか?蛇口が開いたままだと、洗濯機に常に水圧がかかり負荷をかけている状態になります。それによって、漏水を防ぐための部品などの劣化も早めてしまいます。
この負荷を軽減させることで、寿命を延ばす効果も期待できます。
洗濯機の使用後は、蛇口を閉める習慣をつけましょう。部品の劣化を早めれば、水漏れを起こす可能性も高くなります。こまめに蛇口を閉める習慣が、水漏れ予防にも繋がります。
定期的にメンテナンスをする
定期的に洗濯機本体を始め、付随している部品のチェックやメンテナンスをしましょう。部品の劣化や傷・破損を早い段階で見つけることは非常に重要です。
給水ホースやニップルは消耗品であることを覚えておかなければなりません。使用年数とともに劣化も進むので、異変を感じたらすぐに交換するようにしましょう。
定期的にチェックすることは、各所の緩みを進行させないことにも役立ちます。早めに不具合に気が付き対処できれば、大がかりな修理となることを防げるかもしれません。
わずかな水漏れも見逃さないようにしましょう。
水漏れ修理を業者へ依頼するときの注意点
自分で対処を試みても水漏れが改善されない場合は、専門業者に依頼しましょう。
ただし、依頼する前にはできる限りきちんと確認することが大切です。専門業者に依頼したものの「簡単なことが原因だった!」というのは案外多いケースです。
ナットや接続部分に緩みはないか・劣化した部品が確認できないか
自分で試してみることで改善できることも多くあります。ナットの緩みが原因ではないか、今一度確認してみましょう。締め直すことはできませんか?緩みが原因であれば、ナットをきつく締め直すだけで、水漏れは改善できます。
ゴムパッキンなどに劣化は見られないでしょうか?使用年数が長ければ、経年劣化は避けられません。
目に見える損傷個所や傷がないかも、よく確認してみましょう。
使用期間はどのくらいか
使用期間は必ず確認しておきましょう。使用から10年以上経過している蛇口からの水漏れは、部品を取り替えても、繰り返してしまう可能性があります。本体の交換を検討するべきといえるでしょう。
複数の業者から見積もりを取る
修理を依頼するときは、事前に見積もりを取りましょう。また適切な金額かどうかを比較するためにも、最低2,3社からは見積もりを取ることをおすすめします。
業者によって修理の費用や時間外料金の設定、見積もりの有料・無料など全てさまざまです。安さだけに惑わされず、見積もりに含まれているもの・いないもの、総額いくらになるのかなど、面倒がらずにきちんと確認することが大切です。
曖昧なままの修理依頼は後々トラブルの元にもなり兼ねません。疑問があれば遠慮せずに確認してください。しっかりと信頼できる業者を見極めましょう。
まとめ
洗濯機の蛇口からの水漏れは、自分で対処することが可能です。注意すべきは対処の先延ばしです。緊急でなければついつい後回しになりがちです。
特にわずかな水漏れであれば、そのまま使用を続けてしまう方もいるのではないでしょうか。しかしながら放置していても改善されることはなく、悪化するだけということを心しておきましょう。被害が出てからでは手遅れです。迅速な対処が何よりも大切です。
日頃からできる予防策もぜひ実践してみてください。メンテンスも続けることがポイントです。経年劣化はどうしても進んでいくものです。避けることはできないので、いち早く異変に気が付ければ、大きな被害を起こすことなく対処できることでしょう。