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水のコラム

2023.07.02

シャワーのトラブル

シャワーの温度調節機能が故障したら交換しよう!故障の症状と交換方法を解説

シャワーやカランによくある故障に、温度調節レバーを操作しても変化しない・レバーが空回りするなどの症状があります。これは、レバーの中にあるパーツが破損して起きています。修理には破損パーツの交換が必要です。

この記事では、お風呂場の温度調節機能に関する知識を解説します。

お風呂場によくある蛇口の種類

お風呂場によくある蛇口は、大きく分けてふたつあります。それぞれの特徴をまずは押さえましょう。

ハンドル混合栓
お湯と水がそれぞれハンドルで分かれており、これを操作してお湯の量や温度を調節するタイプの蛇口です。温度調節機能がついていないため、手動で操作します。この記事では詳しく解説しませんが、蛇口の見分け方のためにご紹介しています。

サーモスタット混合栓
サーモスタット、つまり温度調節レバーがついたタイプです。お湯と水を自動で混ぜて調節する機能がついており、浴室によく採用されています。

便利なタイプですが、レバーが故障してしまうと、温度調節機能が使えなくなってしまいます。

機能が複雑な分、修理も大変なタイプです。この記事では主に、このサーモスタット混合栓の修理方法を解説します。

混合栓によくある故障の症状

混合栓が故障すると、レバーやその動きに故障が発生します。温度調節機能に起きがちな故障の症状を押さえておきましょう。

レバーが動かない
レバーを操作していると、一定の温度以上まで回そうとしても動かないことがあります。これは、ロックがかかっているためです。温度調節レバーは、誤って熱湯を浴びないようにするため、メモリに安全ボタンがあります。

この安全ボタンが入っていると、一定の温度以上には上がりません。温度を上げたい場合は、安全ボタンを押してロックを解除しましょう。この場合、故障ではないため、修理は必要ありません。

温度が変わらない
レバーを調節しても温度が変わらない場合、レバーの動きを蛇口に伝えるバルブが破損しているかもしれません。レバーを動かしてもその動きが中に伝わらないため、温度が変わらないに状態になっています。

なお、お風呂場だけでなく、ほかの場所でもお湯や水が出ない場合は、給湯器が故障している可能性も考えられます。温度が変わらないときは、お風呂場以外の場所でも異常が発生していないか確認しましょう。

ハンドルが空回りする
レバーを操作したら空回りするときは、レバーの中にあるゴムパーツであるパッキンや、スピンドルなどのパーツが破損している可能性が高いです。

これらのパーツは使い続けていると摩耗します。摩耗したパーツは、交換しない限り改善できません。ハンドルが空回りするときは、バルブの故障同様、中のパーツを確認・交換しましょう。

蛇口の故障は交換修理で対応する

蛇口の故障は、中にあるパーツの破損・摩耗で発生します。改善するには、壊れたパーツを交換しなくてはなりません。交換作業は、工具と新しいパーツがあればだれでもできます。

自分で交換できれば、交換パーツ費用だけで修理できます。うまくいけば、業者に依頼するよりもはるかにお得にできます。手先に自信がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

サーモスタット混合栓の修理方法

では、サーモスタット混合栓の修理方法を学んでいきましょう。蛇口内のバルブもハンドルパーツも、基本の作業は同じです。交換するパーツは異なるため、どこが故障しているかきちんと見極めたうえで取りかかってください。

用意する道具
まずは以下の道具を用意しましょう。

・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・モンキーレンチ
・新しいパーツ

マイナスドライバーは、止水栓を閉める際に使うほか、パーツを外すときの補助として使います。蛇口のデザインにより、ネジが使われている場合は、プラスドライバーもご用意ください。ネジはレバーにとまっているか、その近くにあるネジカバーの中にあります。

モンキーレンチは、蛇口側のパーツを外すのに使う道具です。新しいパーツは、蛇口側の故障ならバルブやスピンドルを、レバー側の故障ならパッキンなどを購入しましょう。パーツはメーカー・型番により使えるパーツが異なることがあるため、ご注意ください。

購入の前に故障パーツを外しておき、それを持ってホームセンターなどで探すと間違えにくいです。また、店員さんにパーツを探してもらうときにも役立ちます。間違えをなくしたいなら、作業前に取り外しておきましょう。

止水栓を閉めてレバーを外す
作業に移る前に、止水栓を閉めます。蛇口の修理作業中は、思わぬ水漏れが発生します。止水栓を閉めて作業中に水があふれないようにしましょう。止水栓は、蛇口と壁などがつながっている位置にあります。溝のある丸いパーツを探してください。

見つけたら、そこにマイナスドライバーを差し込んで、反時計回りに回します。このとき、回した回数をメモしておきましょう。止水栓は栓を回した回数で給水量や水圧を調節しています。栓を適当に回して開けてしまうと、別のトラブルを発生させてしまうため、ご注意ください。

止水栓を閉めたら、レバーを外します。蛇口にネジがついているタイプは、プラスドライバーで外してください。レバーやその周辺にネジがない場合は、外側に引っ張れば外れます。外れないときは、レバーの隙間にマイナスドライバーを入れて取り出してください。

表示リングとバルブを外して中のパーツを交換する
レバーが取れると、温度が書かれた表示リングが出てきます。モンキーレンチを使って取り外しましょう。中にバルブが見えるので、新しいパーツと交換してください。レバー側のパーツに異常があるときは、表示リングやナットを外す必要はありません。

パーツをつけなおして動作確認する
新しいパーツに交換したら、外したパーツをつけなおします。外したときとは逆の手順で取り付けてください。途中ナットでバルブなどを固定しますが、このとき締めが不十分だと、すき間から水漏れします。

また、閉めすぎると周りのパーツを傷付けてしまいます。ナットを締めるときは、締めすぎにもご注意ください。

すべてのパーツをはめ直したら、止水栓を開けて動作確認します。シャワーやカランを出しながら、温度調節できるか確認してください。できないときは、再度止水栓を閉めて修理を再開します。異常が完全に改善されたら、作業は完了です。

自分で修理するのが難しい場合は業者の力を借りる

ここまでサーモスタット混合栓の修理方法を解説しましたが、ここまでの工程を呼んで自分にはできそうにないと感じた方もいるでしょう。そのような場合は、業者に修理を依頼してください。

難しい作業を無理してこなそうとすると、かえって事態を悪化させる可能性があります。作業に自信がない方や、確実に修理を成功させたい方は、業者に修理を依頼しましょう。

ちなみに、ひとつの業者に最初から絞り込むよりも、複数の業者へ見積もり依頼を出し、比較検討した方が、よい業者を選べます。複数見積もりを出していることも、業者へ伝えておくと、依頼を取るために費用面でサービスしてくれることがあります。よりお得に依頼したいなら、複数の業者をうまく活用しましょう。

まとめ

シャワーの温度調節がうまくいかないときは、蛇口の中にあるパーツが故障しているかもしれません。改善には、交換修理が有効です。まずは中にあるパーツのうち、どのパーツが故障しているか確認しましょう。そのうえで作業に移ってください。

なお、自分で作業するのが難しい場合でも、プロの手を借りれば簡単に修理できます。困ったときはできるだけ早めに相談してください。

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