水のコラム
2022.11.30
水回り
水漏れの補修で使えるパテ!種類や補修方法を詳しく解説
キッチンやお風呂の水回りなどで水漏れは起こっていないでしょうか。その水漏れが小さなひびや穴が原因であれば、部品交換までする必要はなくパテを使用するだけで簡単に補修可能です。そこで今回はパテとは何なのか、水漏れ補修で使用できるパテの種類、パテを使った補修方法、パテを使用する際の注意点について詳しく解説します。水漏れに悩んでいる方は参考にしてみてください。
パテとは?
水回りの経年劣化や何らかの衝撃によってひびが入ってしまうことがあります。水回りでのひびその部分からの水漏れに直結するため注意しなくてはいけないこととなります。ひびによって水漏れが起こっているときに簡単に補修できる便利グッズがパテです。
一般的にパテとは、下地のくぼみや割れなどを埋め、塗装系の平らさを上げるために使用される肉盛り用の塗料として知られています。パテにはタルク、アスベストなどの顔料、不揮発性展色剤、揮発性物質から作られており、オイルパテ、ラッカーパテ、粉末と水を混ぜて利用するパテなどさまざまな製品があります。
今回ご紹介するパテもひびや穴が開いてしまっている場所に塗ることでそのひびや穴をふさいでくれるものです。粘度のような性質であり時間の経過で固まり完全にふさいでくれます。パテを用いた水漏れ補修はDIYでも可能な作業であり、あらかじめ順序を確認して作業をすれば簡単に行うことができます。
水漏れ補修で使えるパテの種類
では水漏れの補修に利用できるパテはどのようなものになるのでしょうか。具体的な種類をご紹介します。
防水粘土パテ
まずは防水粘土パテです。防水粘土パテはその名の通り粘土をイメージしてもらうとよいでしょう。このパテは作業中に手に付着しにくいという点がメリットとして挙げられます。そのため初心者の方でも比較的扱いやすいパテだといえます。また、使用可能な素材もプラスチック、金属、タイルなど幅広いため万能なパテとして知られています。
防水粘土パテは500~1,000円程度で購入可能であり手軽に作業を始められることもメリットです。
防水粘土パテにもエアコン専用の製品や浴室専用の製品もあるため、よりきれいに頑丈に補修したい場合にはそれぞれに特化したパテを使用するのもおすすめです。
金属用パテ
金属用パテはその名の通り金属製品を中心に幅広く使用可能な補修用のパテです。具体的にはドアやフェンス、電化製品の補修で活躍します。また、非常に耐久性が高いという点もあり、補修後は長期間水漏れを防いでくれるというメリットがあります。
水漏れ部分をしっかりと補修してこの先も安心して使用し続けたいという方には金属用パテがおすすめです。
耐久性が高い分値段も少し上がり700~2,000円ほどとなります。防水粘土パテに比べると少し高くなりますが、長期間効果が持続するためそれを考慮すると充分に購入する価値は高そうです。
パテを使った水漏れ補修方法
では具体的にパテを用いて水漏れを補修する場合どのような方法となるのでしょうか。ここではパテを利用した水漏れ補修方法をご紹介します。
まずはパテを使用する前にどの部分から水漏れが発生しているのかを特定してください。正確に水漏れ箇所を特定することが、水漏れ補修を成功させるカギとなります。逆に水漏れ箇所の特定が甘いと、補修後に再度補修する羽目になり二度手間となってしまう可能性があります。
水漏れ箇所を特定したらその水道の止水栓をしっかりと閉めてから作業に移りましょう。止水栓が閉まっていないと作業中に水が噴き出してくる恐れがあります。止水栓を閉めたとしても浴室やトイレなど作業場所とは別の水道は問題なく使用できるため安心して作業に移ってください。
続いて必要な分量のパテを色ムラがなくなるまでしっかりと練り込みましょう。この時に心配だからと練り込みすぎないように注意しましょう。余計に練り込みすぎることは後にパテが密着しづらくなるため、1~2分を目安として練り込み作業を行いましょう。また、素手でパテを使用することは肌荒れの原因となるためてゴム手袋を使用しましょう。
そして水漏れ箇所にパテを塗っていきましょう。パテを塗っているときには隙間が残っていないかを確認しながら行いましょう。隙間や穴にパテをしっかりと押し込むように作業すると補修後にしっかりと密着しやすくなります。
パテ塗りが終了したら、そのまま何もせずに放置してパテが固まるのを待ちましょう。パテは20分ほど待てばほとんど固まります。しかし、完全に固まるまでは1時間ほどかかるため、念のため1時間は触らずにそのまま放置させてください。完全に固まってから水を流してみて水漏れがなければ作業は完了です。
パテを使用する際の注意点
パテを使用して水漏れを補修する場合には注意すべき点がいくつかあります。ここではその注意点について解説します。
湿気や寒さに弱い
一般的にパテは高い湿度や低い気温に敏感です。そのため湿度が高い日や非常に寒い日にパテを使った補修作業をすることはあまりおすすめできません。パテに向いていない日に無理に作業をすると、パテ自体が乾きにくく効果的に補修することが難しくなります。
パテを使って水漏れ補修をする場合にはその日の気温や湿度を確認してから行うようにしましょう。
パテ使用部分を綺麗に掃除しておく
パテを使用する場合にはパテを塗る周辺をしっかりと掃除して汚れがない状態にしておきましょう。パテを塗る部分に油分や水分、そのほかホコリなどのゴミが付着しているとその分パテの粘着性が低下します。結果的に水漏れの再発とつながるため、事前に綺麗な状態にしてパテが付着しやすい環境を整えておきましょう。
固まらないように手早く塗る
ひび割れ箇所をしっかりとふさぐために丁寧に作業をしたいと思うかもしれません。しかし、先述したようにパテは20分もすればほとんど乾いて固まってしまいます。硬化が始まると思う様に濡れなくなります。
どの部分をどのように塗るのかをあらかじめシミュレーションして本番では手早く丁寧に作業を進められるようにしましょう。
パテを使用して補修しない方がよい場合もある
水漏れの補修にパテは有効だと説明しましたが、必ずしもパテが有効とは限りません。具体的にどのような場面でパテの使用が向いていないのかをご紹介します。
基本的に水漏れが激しい場合や水漏れ箇所がたくさんある場合にはパテを使用することはやめた方がよいでしょう。パテはあくまでも軽度の水漏れを補修できるだけであって万能な補修グッズではありません。
パテが固まる過程で微妙に縮みが生じます。この縮みはパテを使用した面積が大きいほど大きくなる傾向にあります。少しのひびや穴であればまったく問題ありませんが、ひびの面積が大きかったり何か所もパテを使用したりすると、大きな縮みが負荷をかけ水漏れの再発へとつながります。
水漏れが激しい場合や水漏れ箇所が多い場合には水漏れ発生の部品を新品に交換するなど根本的な解決策を検討してください。
まとめ
今回は水漏れ補修が可能なパテとはどのような種類があるのか、パテを使用して水漏れ補修を行う方法、パテを使用する際の注意点について詳しく解説しました。パテとは粘土のような物質で、小さなひびや穴にしっかりと塗り込むことで、隙間を完全にふさぐことができる補修グッズでした。水漏れの原因が小さなひびや穴の場合には、その部品本体を交換するまでの必要はなく、パテを使用して充分補修可能でした。しかし、パテに向いていない天候や素早く作業しなくてはいけない点などいくつか注意すべきこともありました。軽度の水漏れが起こっている場合には、今回の内容を参考にしてパテを使って補修してみてはどうでしょうか。