水のコラム
2022.09.01
お風呂
お風呂の蛇口交換に必要な道具と手順、費用相場を解説
お風呂の蛇口から水が漏れている症状やハンドルを締めても水が流れにくいなどの症状を経験したことはありませんか?このようなトラブルの場合、基本的には蛇口の交換が必要です。
蛇口の種類もさまざまで、各家庭によって蛇口のタイプが異なります。蛇口の種類によって交換の手順や準備する道具などにも違いがあるため、事前に把握しておくことが重要です。
では、具体的にどのような手順でお風呂の蛇口を交換したらよいのでしょうか?そこで今回は、お風呂の蛇口交換に必要な道具と手順、費用相場を解説します。
お風呂の蛇口に関するトラブルの例
お風呂の蛇口に関するトラブルの例にはいくつかパターンがあります。また、水漏れの中でも少量の水がゆっくり漏れているケースもあるので、普通に生活している中では気づきにくい場合もあります。
しかし、少量の水であっても水漏れが発生している事実は変わりません。水漏れを放置しておくと水道料金が上がってしまうのはもちろん、部品の消耗や資源の無駄遣いとなります。
蛇口から水が漏れてしまうトラブルが一般的ですが、シャワーヘッドの不良によってそこから水漏れが発生しているケースも考えられるので、よく確認しなければなりません。
また、蛇口を壁付けで設置している場合はその隙間から漏れているケースもあり、蛇口が空回りして水が止まらなくなってしまうケースもあります。
蛇口の水漏れのトラブルの原因のほとんどは、ナットの緩みやゴムパッキンの劣化です。その場合は、自力でも交換や締め直しという対処方法を取れば簡単に解消できます。
改めてお風呂の蛇口の水漏れに関する原因を探り、適切な対処を心がけることが大切です。
お風呂の蛇口交換の際に必要な工具を紹介
お風呂の蛇口交換の際には、必要な工具がいくつかあります。必要な道具は、ネットショップやホームセンターなどで手軽に手に入る上、専門的な技術も必要としない工具ばかりなので、初心者でも気軽に蛇口の交換ができます。
ただし、蛇口の種類によって使用する順番や工具の種類が異なるので、自宅の蛇口がどのタイプなのかを事前に確認しておきましょう。
まず、ナットの締め直しや交換する際に使用するレンチが必要になります。このレンチは、給水管を取り付ける際にも活躍するので準備しておきましょう。
ドライバーは、プラスドライバーとマイナスドライバーどちらも用意しておくと安心です。
ハンドルやネジを回して固定する場合に使用するのがプラスドライバー、ゴムパッキンを交換する際に隙間に入れて使用する場合や止水栓を回す際に使用するのがマイナスドライバーです。
壁付の混合水栓を取り付ける場合は、クランク管に巻き付けて使用するシールテープも準備しましょう。巻き付けることで水漏れを防ぐことができます。
シールテープは種類によって幅のサイズがさまざまなので、使い勝手を考慮して適切なサイズ感のシールテープを選択しましょう。
台付の水栓を取り付ける場合は、シンク下や点検口内部が暗いのを明るく照らす懐中電灯があると快適に作業できます。
お風呂の蛇口を交換する具体的な方法とは
お風呂の蛇口を交換する方法は、必ず順序を確認して行うようにしましょう。蛇口を外しても、適切な手順で取り付けられなければ、その後快適に蛇口を使用できません。
お風呂の蛇口のタイプは、台付の混合水栓と壁付の混合水栓の2種類が主流です。しかしそれぞれで交換方法が異なるため、台付の混合水栓と壁付の混合水栓のタイプ別に交換方法を解説します。
台付混合水栓の交換方法
お風呂の蛇口のタイプが台付混合水栓の場合、まずは蛇口の真下に設置されている点検口を開けてから作業するようにしましょう。点検口はネジで固定されているので、プラスドライバーを使用して緩めていきます。
プラスドライバーで点検口を取り外すと、蛇口裏側の接続部分や給水管を確認できるようになります。ここまで準備が完了したら、本格的に交換作業が始まります。
作業の初めに、水道の元栓を閉めて水の流れを完全に止めます。その後、水栓の下に設置されているパネルを外します。パネルはネジによって固定されているので、プラスドライバーを使用してネジを緩めていきます。
パネルを取り外すと給水管が表れるので、給水管のナットをレンチで緩めます。レンチを使用してナットを緩める際、回しこむスペースが確保されている必要があるので、狭いスペースで作業しにくい場合は、立水栓取り付けレンチを使用してください。
水栓本体の取付け脚からナットやワッシャ、パッキンと各パーツを取り外し、給水管を取り外します。給水管を取り外すと水栓が取り外せる状態になるので、上から水栓本体を抜き取ります。
ここで新しく設置する水栓を用意して、上から水栓を差し込みます。裏側からパッキン、ワッシャ、ナットの順番で水栓の取り付け脚に確実に取り付けていき、ナットをレンチで締めて固定させます。
給水管の中にパッキンが正しく入っているかを確認しながら、ナットを締めることを意識して作業することがポイントです。最後に初めに取り外したパネルを再度固定すれば交換作業は完了となります。
壁付混合水栓の交換方法
壁付混合水栓の交換も、台付の場合と同様に水栓を確実に閉めてから作業を始めましょう。その後、水栓が取り付けられている左右のナットをレンチで緩めます。
ナットを緩めたら水栓が取り外せる状態になるので、クランクから水栓を取り外しましょう。そうすると左右両側にクランクが表れるので、反時計回りに回して手でクランクを取り外します。
クランクを取り外した際、配管内にゴミが溜まっているケースがあるので、歯ブラシのような先端が小さいブラシを使用してゴミを取り除きましょう。
ゴミを取り除いたらクランクを再びセットして時計回りに回していきますが、何回転で取り付けられるかを数えながら回すのがポイントです。この回数が、この後の作業工程で役立ちます。
クランクを取り付けたら、シールテープをクランクに5〜6回巻き付けて、シールテープを引っ張りながらしっかり固定します。シールテープを巻き付けた後は、クランクを先程確認した回数よりも1回転少ない回数で回していきます。
反対側のクランクは、回し切らずに途中で止めて左右のクランクが「への字」になるような形で設置します。その後、レンチを使用して水栓の両側のナットを締めます。このときに水栓もへの字になりますが、ここでは気にせずそのまま設置して問題ありません。
両側のナットを締めたら、水栓の向きを水平になるように調整し、への字からハの字になるように固定し直します。最後に止水栓を開けて、漏れなく水が出ることを確認したら交換作業は完了です。
自力の交換が難しい時は業者に依頼しよう
蛇口の交換は、専門的な工具やスキルが必要ない分、気軽に取り掛かれる作業ではありますが、交換部品が細かいことや作業スペースが狭いことから、自力での修理が困難な場合があります。自力の交換が難しい時は業者に依頼するようにしましょう。
自力で蛇口の交換ができても、その後水が流れにくくなってしまうケースも考えられます。また、水温や水量が安定しない場合もあるため、自力で試行錯誤を繰り返しているとその分時間と労力がかかります。
いざやり始めたら時間がかかってしまいそうな際にも業者に依頼して対処してもらうことがおすすめです。
まとめ
蛇口の水漏れトラブルは、状況によってさまざまです。状況に応じた交換方法と準備をしっかり確認して作業に取り掛かることがポイントです。
また、お風呂の蛇口の種類によっても交換手順が異なるので注意しましょう。蛇口の交換に必要なパーツも細かいのが特徴です。パーツの向きの確認や紛失などに充分注意して作業しましょう。
お風呂の蛇口は毎日使用する場所なので、しっかりナットが締まっているかも確認しておくと安心です。
自力で対処することで費用を抑えられますが、早めの判断で業者に修理を依頼することで、万が一のトラブルを防ぐことが可能なため、スムーズに作業ができるかも意識しながら取り組みましょう。