水のコラム
2022.04.11
詰まりのトラブル
排水管の水漏れの原因は?放っておくと大変なことに!
今、排水管から水漏れが発生していなくても、長年チェックせずに使用を続けていれば、水漏れが発生する可能性は多くあります。排水管にキズが付いたり破損したりすると水漏れが発生してしまうため、定期的なチェックは欠かせません。
また、水漏れが起きたタイミングで外出していたり、対応できなかったりすれば、トラブルに発展する恐れもあります。
今回は、水漏れによって起こるトラブルと水漏れの原因、水漏れ発生時の対処法、水漏れの予防策について詳しく解説します!
排水溝の水漏れを放っておくと…?
排水溝の水漏れを放置しておくことはどういう問題があるのでしょうか。
ここでは排水口の水漏れの放置によって起こるトラブルを3つご紹介します。
■カビが発生・まん延する
カビは湿気のある場所を好み、繁殖する性質があります。
そのため水漏れした部分からカビが繁殖し、家全体が劣化したり、家具や家電までも腐食・故障したりする恐れがあります。
また、家電が使えなくなるだけでなく、漏電により家電や配線がショートし漏電事故が発生する危険性もあります。可能性としては大きくありませんが、火災に発展する恐れもあるため放置しないようにしましょう。
さらに、カビが不衛生であり、家の中を漂っているカビを私たちが吸い込んでしまえば、呼吸器系の疾患を発症することもあります。
このようにさまざまな側面からカビは危険であるということを覚えておきましょう。
■害虫が繁殖しやすくなる
水漏れした箇所には、湿った環境を好むシロアリやダニなどの害虫が集まり、繁殖する危険性があります。
シロアリは非常に厄介な害虫で、柱や梁をスカスカにしてしまい、耐震性を著しく低下させるなど危険な側面があります。
また、キッチンで水漏れが起こり、ダニが発生した場合には食べ物にダニが付着し口にしてしまう危険性も出てきます。ハウスダストの一種であるダニは、アレルギーの原因にもなり、健康被害が発生することもあるため注意しましょう。
■近隣トラブルに発展する恐れがある
漏水はひどくなると下の階に水が浸み込んでしまうことがあります。
とくに、マンションやアパートのような集合住宅にお住まいの方は注意しましょう。
自宅には影響がなくても、接している住宅に被害をもたらすこともあります。
クレームや損害賠償となってしまえば、自分だけの問題ではなくなってしまいます。少しでも水漏れしている場合には、放置せず早急に対処しましょう。
排水管から水漏れしてしまう原因
ではなぜ排水管の水漏れが発生するのでしょうか。
まず挙げられるのが経年劣化です。
毎日のように排水管を使用し続けることで、徐々に排水管自体やパッキンなどが劣化していき、最終的に破損します。破損個所からひび割れが起これば、排水が漏れ出してしまいます。
一般的には排水管の耐用年数は18~24年といわれていますが、排水管の素材や使用頻度などによってより短い期間で寿命となることもあります。経年劣化がどの程度進んでいるかを確認するためにも、こまめに排水管の状態をチェックしましょう。
また、この耐用年数を超えてとくに問題なく使用している場合でも、危険が迫っている可能性が高いので、一度業者に点検してもらうとよいでしょう。
次に、外部からの衝撃が考えられます。
硬いものを強くぶつけたり大きな地震により衝撃が加わったりすると排水管は破損します。年数が経っている場合には、少しの衝撃で破損する状態になっていることも。
とはいえ、外部からの衝撃による故障は「新しいから問題ない」ということもありません。年数に関係なく、地震などの災害が発生した後には、排水管の状態を確認しておくことをおすすめします。
また、凍結によっても排水管はダメージを受けます。
排水管は非常に冷えた環境にさらされると、内部の水が凍り体積が膨張することにより破損につながります。具体的な気温としてはマイナス4度を下回ると凍結の危険性が高まるようです。
室内がこれほど下がることは滅多にありませんが、屋外に露出しているような排水管がある場合には注意しましょう。
凍結自体は気温上昇とともに解決しますが、破損は解決しません。気づかないうちに破損し、水漏れしている恐れもあります。
排水溝の水漏れ対処法
では、排水口の水漏れが発生してしまったときの対処方法をご紹介します。
まず行うべき応急処置は、故障個所を特定することです。漏水を起こしている排水管を見つけ、ひび割れや部品の緩みなど異常がないかを確認しましょう。
ひび割れなどを発見したら、その排水管には水を流さないようにしましょう。流すと漏水は広がり、被害が大きくなってしまいます。
故障箇所の特定が済んだら、これ以上水が溢れてこないように洗面器やタオルを準備して、下に敷いておきましょう。
ここまで行ったら、専門業者への連絡を行いましょう。
パテや防水テープで補修して様子を見るという方もいるようですが、素人の作業は根本的な解決にはなりません。また、排水管の修理は非常に高度な知識が必要になります。
アバウトに補修してしまうと、さらに状態を悪化させてしまう危険性もあるため、速やかに業者へ依頼しましょう。専門知識が豊富な業者の方の作業であれば、確実に効率よく修理してもらえます。
さらに「交換をすべきか、修理対応にするか」など的確なアドバイスももらえるため、最もおすすめの方法です。
排水溝の水漏れ予防法
では最後に排水口の水漏れを予防する方法をご紹介します。
まず気を付けたいのが、一度に大量の水を流さないことです。
一度に大量の水を流すことで、排水管にかかる負荷が大きくなり、劣化しやすくなります。経済的にも負担がかかるため、不必要に大量に水を流すことはやめましょう。
次に、水に流れにくいもの、溶けにくいものを流さないことがあります。流れにくいもの、溶けにくいものもまた、排水管に負荷をかける原因となります。
排水管に流れると想定されていないものを流す行ためは、排水管の劣化を早めてしまうのでやめましょう。
また、排水口や排水口周辺には、落としやすいものを置かない・触らないよう注意してください。故意に異物を流さなくても不注意で流してしまうこともあるかもしれません。
アクシデントを減らすためにも、排水口の周りには落としてしまいやすいものは置かないようにしましょう。
さらに、定期的に排水管内を掃除することも重要です。排水管内を詰まりにくい状態で維持することは水漏れの防止やつまりの防止になります。
定期的に掃除をして清潔に保つことで、水漏れの危険性を抑えることができます。
排水管は定期的に緩みや接続部分をチェックすること」です。排水管の接続部分の緩みは漏水の原因となります。緩んでいたのを閉めるだけで水漏れが解消することもあるようです。定期的な掃除と一緒に緩みのチェックも忘れずにしましょう。
このように日ごろからできる予防策を講じることで、漏水の可能性を下げることができます。ぜひ実践してみてください。
まとめ
今回は排水管からの漏水の原因、漏水から発展するトラブル、水漏れの対処方法と予防策について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
日常的に水を使用することで、水漏れは発生する可能性が徐々に高くなっていきます。もしも水漏れを起こしてしまえば、甚大な被害をもたらす可能性もあります。
水漏れが発生した場合には今回ご紹介した対処方法に従って専門業者に依頼しましょう。また、水漏れを起こさないためにも日ごろからできる予防方法を最後にご紹介しました。簡単ですのでぜひ試してみてください。