水のコラム
2022.01.26
トイレのメンテナンス
ウォシュレットを交換する際の注意点を事前に確認しよう!
家庭にウォシュレットを導入している方は多いのではないでしょうか。長く愛用している方もいると思います。
ウォシュレットを導入して長い方は徐々に不具合も出始めるため、新しいものへ交換することを考え始めているのではないでしょうか。
本記事では新しいウォシュレットへの移行を考え始めるタイミングや、取り付けを行う前に確認すべきポイント、取り換え方法と交換する際の注意点を解説しています。
ウォシュレットはいつ頃交換を検討するべき?
ウォシュレットが普及されてから、40年ほどの年月が経っています。公共施設はもちろん、どの家庭にも設置されているといっても過言ではありません。40年の間にいろいろと進歩し、便利な機能もたくさん加わりました。
そして新しいものへの交換を考え始める時期は故障や寿命だけではなくなってきており、より進化したものを求める人も出てきています。
自宅で利用されているウォシュレットは、どのくらい使用していますか。寿命は製造元や使い方、使用頻度によって違いがあるものの、およそ10年といわれています。
老朽化は単純に年数だけでわかるわけではありませんが、寿命が近づくとあらゆる不具合が出てきます。操作ボタンを押しても機能が作動しない、便座が温まらない、ノズルが出てこない、温水が出ないなどの不具合です。
しかしこれらの症状が出ているからといって、即寿命がきた、老朽化だとはいい切れません。
たとえば停電があったり、ブレーカーが落ちていたり、コンセントからプラグが抜けていたり、単純に電気が供給されていないだけということも考えられます。ひとつひとつきちんと確認しましょう。
なおウォシュレットから水が漏れている場合や、便座の割れなど修理が不可能な場合には新しいものを取り付けましょう。
ウォシュレットを取り付ける前に確認するべきポイント
新しいウォシュレットを取り付ける前に、確認するべき点は「トイレ室内の大きさ」「便器の大きさ」の2つです。これらを確認せずに新しいものを準備してしまうと、大きさが合わずに大変なことになります。
■トイレ室内の大きさを把握する
まず「トイレ室内の大きさを把握する」です。
トイレ内の空間は決まっているので、トイレのあらゆる部分の大きさを把握しておきましょう。新しいものが、既存のものの大きさと変わるのであればなおさらです。
ドアの開け閉めやトイレットペーパーとの距離、掃除のやりやすさなどを考えて選んでください。そうすることでトイレ内での作業時やトイレ使用時のトラブルを軽減できます。
■便器の大きさを確認する
次に「便器の大きさを確認する」です。
便器の大きさは2通りあります。エロンゲートサイズ(大型)とレギュラーサイズ(普通)です。2000年以降に新しく置かれたトイレは、主にエロンゲートサイズです。家庭の便器大きさを必ず確認しましょう。
便器の大きさはまず便器開口部と便座取り付け穴から便器先端まで、便座取り付け穴からタンクまでの長さを測ります。ここは、便座のフタの開閉が可能かどうかの目安になります。
そして便座取り付け穴の長さも測ります。140mm間隔以外の便器は取り付けられません。
トイレは工事で長時間使用できないと、とても困りますよね。知識や技術のない個人での作業は道具が揃わないといった時間と手間がかかる可能性が高いです。ウォシュレットの取り付けに不安がある場合は工事業者に交換の依頼をしましょう。
ウォシュレットの交換方法
ウォシュレットは、家電量販店でも販売されています。ある程度の知識があるのに加えて道具が揃っていれば、自分で取り換えることもできます。
ウォシュレットの取り付けに必要な工具は、マイナスドライバー付きスパナとプラスドライバーが必須で、ボックスレンチとモンキーレンチがあればなおよしです。
ウォシュレットを取り付けるときやベースプレートを便器に取り付けるときにプラスドライバーは必要です。マイナスドライバー付きスパナは新たに準備したウォシュレットに付属されるケースが多いですが、ナットを緩める際の止水栓の開閉時に利用します。
モンキーレンチやボックスレンチは、なければマイナスドライバー付きスパナで代用することもできますが、あればとても便利です。ボックスレンチはウォシュレットを取り外すときに使うものの、マイナスドライバー付きスパナで代用することもできます。
ただし、ウォシュレットは水と電気を扱うので、経験や知識のない人が取り扱うのは危険です。事故のリスクがあるため、メーカーの取扱書をよく読んで注意深く作業を進めてください。
取り付け作業の前に止水栓をしっかりと閉めましょう。そして既存の便座を外します。便座の下を覗くと便座ナットで固定されているので、手で回すと外すことが可能です。固くて外せない場合はモンキーレンチを使って外してください。
ナットを外すと便座が外れます。次に新しく取り換えるウォシュレットを、ベースプレートの上にスライドさせて押し込んで取り付けます。新しいウォシュレットと止水栓をホースでつなげ、電源コードを差し込みます。
そしてパッキンに異常がないかどうか、ベースプレートの大きさ調整が便座とピッタリ合っているかどうか、ホースの継目やナットはしっかり固定されているかどうかを確認します。
すべて完了したら水漏れの異常が見られないか、試運転して確認してください。
ウォシュレットを交換する際の注意点
新しいウォシュレットを取り付ける際の注意点は2つあります。
まず「賃貸物件の場合、既存のものを保管しておくこと」です。賃貸物件の場合、退去するとき元の便座に戻さなければいけません。ウォシュレットを取り換える際には、便座や部品は必ず保管しておきましょう。
また取り換える際に管理会社に取り換えを伝えることでトラブルを回避できます。
次に「便器や室内の大きさをチェックすること」です。昨今ではエロンゲートサイズ、レギュラーサイズの両方に対応するものが販売されており、好きなウォシュレットが選びやすくなっています。
しかし、新たなウォシュレットを設置する場合、便器の細かな大きさ、トイレの室内の大きさも大切なチェック項目です。事前に各部分の大きさを計測しておくことで、不必要なトラブルを回避し、自宅のトイレにピッタリの快適なウォシュレットを設置できます。
なお取り換えは自力でできますが、挑戦はしてみたものの作業が困難だったり、水漏れが発生したり困難なことが発生してしまったときは、無理をしないで業者に依頼しましょう。自力で取り付けることで水漏れや水浸しで後片付けが増えたり、部品や便器・便座を壊してしまったり、トイレのタイプに合わない商品を買ってしまったりという失敗も業者に頼むことで回避できます。
また業者に頼むことで後からトラブルが発生した場合、メーカーの保証が受けられます。それに加え、取り付けに対する業者の保証も付けられます。業者に頼むことで、より安心して新しいウォシュレットを使用できるのです。
既存のウォシュレットを処分もしてもらえ、短時間で作業が完了します。ウォシュレットの取り換えを考えているのであれば、無料で見積もり依頼して納得のいく業者を選びましょう。
まとめ
本記事では新しいウォシュレットの取り付けを考え始めるタイミングと取り付ける前に確認すべき事項、取り換え手順と交換する際の注意点について解説してきました。
ウォシュレットが普及して40年ほど経ち、劣化による取り換えを検討している方もいると思います。最近はウォシュレットも進化してどんどん新しい機能が増えています。ウォシュレットの寿命や劣化を感じたという以外にも、新しい機能を取り入れたくて新しいものに移行する人も多いと思います。
正しく取り付け、快適なトイレ空間を作りましょう。取り付けに不安がある方は専門業者に依頼してみてください。