水のコラム
2021.01.31
お風呂のトラブル
浴室の排水口から水が逆流!原因と自分でできる対処法を解説
浴槽に溜まったお湯を流していると、洗い場の方の排水口から汚水が逆流してくることがあります。
突然の事態に、パニックになる方も多いでしょう。
いったいなぜこのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか? 原因と自分でできる対処法を紹介します。
目次
逆流の原因は大きく分けて4つ
浴槽の底から流したはずの汚水が、洗い場の方へと逆流してしまう理由は大きく分けて以下の4つです。
・排水口の奥で詰まりが発生している
・排水桝が詰まっている
・排水管が壊れている
・大雨が降っている
それぞれを詳しくチェックしていきましょう。
もっとも多い「詰まり」が原因
お風呂場の排水管は、髪の毛や石鹸カスによって詰まりが生じやすいもの。逆流の原因として、もっとも多いのがこちらのタイプです。
浴槽内の排水口と洗い場の排水口は、実は内部でつながっています。両者が合流する場所よりも先の排水管で詰まりが生じ、水が流れなくなっていれば、行き場を失くした水が洗い場の方へと逆流してくる仕組みとなっています。
この場合、一気に大量の汚水が逆流する可能性は低く、気づかないうちに少しずつトラブルが進行してきたと考えられます。
洗い場の排水口のふたを閉めた状態では気づかなくても、ずいぶん前から少量の逆流が発生していた可能性も高いです。排水管が完全に詰まっていなければ、いったんは逆流した水も、時間と共に排水管内へと流れ込んでいくでしょう。
とはいえ流れが悪い状態を放置しても改善する見込みはありませんし、衛生面から考えても、できるだけ早急に詰まりの原因を取り除くのがベストです。
長年の放置が引き起こす「排水桝」の異常
浴室の排水管内で詰まりが生じていれば、逆流被害はお風呂場のみで済むでしょう。しかし汚水を下水道へと導くために作られた排水桝で詰まりが生じている場合、被害がより広範囲に及ぶ危険性があります。台所やトイレなど、同じ排水桝につながる設備の全てで、汚水が逆流してしまう可能性があるでしょう。
排水桝は詰まりにくい構造で作られていますが、長年にわたって放置し続けると、大量の汚れが蓄積し詰まってしまうことがあります。定期的に確認し、逆流トラブルを防ぎましょう。
地震の後は「排水管の破損」に注意
浴槽の水を流すための排水管が破損している場合も、汚水がうまく流れていかず、逆流してしまう可能性があります。この場合、残念ながら自分で対処できることはほぼありません。状況が分かり次第、水回りのプロに依頼しましょう。
滅多にないケースですが、以下の2つの状況では破損の可能性も高くなります。
・大きな地震に見舞われたあと
・築20年以上の住宅に住んでいるとき
詰まりの可能性と共に、排水管の破損についても考慮しながら対応を進めていくのがベストです。
気象条件にも注目を!
自宅の設備に異常がなくても、気象条件によっては汚水が逆流してしまうケースがあります。
近年問題になることも多いゲリラ豪雨ですが、想定以上の雨が一定時間内に降ると、下水道の処理能力をオーバーしてしまいます。各家庭から流れ出た汚水が下水道へと流れ込めない状況になると、行き場を失くした汚水が自宅内へと逆流してしまいます。
当日の天気が「大雨」であれば、こちらの可能性も頭に入れておきましょう。この場合、特別な処置は必要ありません。時間が経てば、逆流被害もおさまるでしょう。
自分でできる対策は、まず掃除!
逆流トラブルの多くは、排水溝や排水管、排水桝の汚れの蓄積によってもたらされるもの。詰まりの原因を取り除けば、逆流被害もなくなるでしょう。自分でできる対処法としておすすめなのは、パイプユニッシュなど、排水管の清掃用洗剤の使用です。
お風呂用のアイテムには、人間の髪の毛や皮脂、垢を溶かす成分が配合されています。石鹸カスと混じってヘドロ状になった物質も、溶かして流してくれます。パイプユニッシュ以外にも、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使用するのも良いでしょう。
また同時に、排水桝の状態もチェックしておくのがおすすめです。
定期的に清掃していない場合はもちろんのこと、している場合でも、何らかの異常が発生しているかもしれません。
ふたを外し、内部の状態を確認したら、状況に応じて清掃をします。ヘドロ状の汚れが溜まっていたら、除去した上で水を流しておきましょう。排水桝がどこにあるのか、事前に確認しておくのがおすすめです。
逆流させないためのコツは?
お風呂場の水が逆流しやすいのは、家族の中に長い髪の人がいる場合です。短髪であれば、排水溝内で髪がからまることはまずありません。
一方で髪の長い人は、どれだけ気をつけていても髪が排水溝内部へと侵入しがちです。気づいたときには大きな塊になり、詰まりの原因になってしまいます。
おすすめの対策は、排水口に取り付けられているヘアキャッチャーにネットを取り付けること。たったこれだけで、侵入する髪の毛の量を格段に減らせます。
また排水トラップは月に2回ほどは取り外し、きれいに洗浄しておきましょう。賃貸住宅でも実践しやすい対処法なので、ぜひ意識してみてください。
兵庫県の水回りトラブルは私共が解決します!
お風呂場の水が逆流したら、まずは冷静に状況を判断しましょう。逆流の原因がどこにあるのかが分かれば、自分でできる対処法も見えてくるはずです。
「何も分からない」「どうすれば良いのか困っている」というときには、遠慮なくひょうご水道職人へとご連絡ください。神戸市、赤穂市、南あわじ市、淡路市、洲本市、西脇市、加西市など、兵庫県全域でスピーディーな対応を心掛けています。