水のコラム
2023.07.04
トイレのつまり
トイレがつまりやすいときに考えられる原因と、簡単にできる解消法をご紹介!
トイレは家族みんなが毎日何度も使う場所です。トイレつまりやすくなった…と感じるときは、トイレに何かトラブルが起き始めているのかもしれません。
つまりやすくなった状態で使い続けていると大きなトラブルになる可能性もあるので、気づいた時点でなるべく早く対処しましょう。
今回は、トイレがつまりやすくなったときに考えられる原因や、自分で簡単にできるトラブル解消法などをご紹介します。
トイレの排水構造はどうなっているのか
トイレの排水口の奥はどうなっているのか、知らないまま使っている人も多いでしょう。ここでは、トイレの排水構造がどんなものかを詳しくご紹介します。
トイレの仕組みや構造
近年では家庭用トイレの多くは洋式タイプが使われていることが多いので、洋式トイレの仕組みや構造について解説します。
洋式トイレは、便器とトイレタンクで構成されています。タンクには常に一定量の水が溜まっていて、トイレを使った後の排泄物などを流すために使われます。
トイレを使った後は、レバーやスイッチで「大」や「小」を選びますよね。排水の操作を行うと、タンクの中にある仕掛けが動いて便器の中に水が流れ、排水口の奥にある排水管を通り、下水へと流されていくのです。
トイレは構造的に詰まりやすい
トイレの排水口の奥は、クネクネと折れ曲がった構造が2箇所続いています。1箇所目は「堰(せき))」という名前がついており、排水管にあります。
下水管からの逆流を防止するために少し高くなっており、排水量や流すものによってはこの場所を上ることができずにつまることがあります。
2箇所目の折れ曲がった箇所は、排水管の手前にあります。少し低くなっており、その部分に溶け残ったトイレットペーパーや汚れが堆積するおそれがあります。
1箇所目の「堰(せき)」はまだ排水口から近い場所にあるので、この場所で起きたつまりは自力で解消しやすいです。しかし2箇所目でトラブルが起きた場合は、素人では対処が難しい場合等あります。
トイレがつまりやすいときに考えられる原因
トイレがつまりやすくなったと感じるケースは、どんな問題で発生するのかをご紹介します。
便器の問題
トイレつまりで最初に疑うべき場所は、便器やタンクのトラブルです。排水口の奥に何かがつまっていると、排水がうまくできずに水が足りなくなる可能性があります。
汚れや尿石が蓄積してつまっていたり、紙や便、固形物がつまっていたりすることもあるでしょう。またタンクの中に溜まっている水が通常より少ないと、排水の際に水が足りなくなります。
タンク内の部品が故障していないか、またはタンクと便器の間で水漏れを起こしていないか確認しましょう。
使い方の問題
トイレの使い方に問題がないか確認しましょう。トイレットペーパーを大量に使った後一度に流そうとすると、溶けきれずに排水口や排水管に残る場合があります。
また、節水の意識で常に「小」で排水している場合は、水量が足りずに排泄物が途中で残り、詰まりを起こしていることも考えられます。「小」は男性が紙を使用せずにトイレを使った場合用なので、トイレットペーパーを使うときは必ず「大」で排水しましょう。
節水のためにペットボトルをタンクの中に入れている、という家庭もあるかもしれません。水量が不足する原因になるので控えましょう。
住宅設備の問題
住宅の環境によって、トイレがつまりやすくなるケースもあります。近年ではすっきりしたデザインや掃除のしやすさの影響でタンクレストイレを設置している家庭も増えていますが、水圧が弱くなりつまりやすくなるというトラブルも起きやすいです。
また、長年住んでいる家などでは、地震や経年劣化などの影響で排水路の勾配がゆるやかになってしまい、トイレがつまりやすくなっていることもあります。
トイレつまりを予防する方法
トイレつまりを予防するために自分でできることを4つご紹介します。
一度に大量の紙を流さない
トイレットペーパーの使用量は人によって違うため、多い・少ないを判断するのは難しいかもしれません。しかし使用量が多いかも?と感じている人は、少なくするよう意識すると良いでしょう。
突発的に大量に使ってしまった場合は、一度に流そうとするのではなく複数回に分けるなどすると、つまりを予防できます。
流せるものでも注意が必要
赤ちゃんのおしり拭きや便器のお掃除シートなど「トイレに流せます」と書いてある商品は安心して流してしまうでしょう。
しかし一度に大量に流すと、トイレットペーパーと同様にトイレつまりのリスクがあります。少量ずつ流したり、燃えるゴミとして処理したりすればトイレつまりを防げるでしょう。
異物を流さないようにする
ポケットに入れていた鍵や携帯電話、小さなゴミなどを便器に落としてしまった場合は、そのまま流してしまわずに必ず回収しましょう。
水に溶けない固形物は排水管の奥でつまり、大きなトラブルの原因になる可能性が高いです。拾える場所にあるなら手で取ったり、奥に流してしまった場合は業者に依頼したりして必ず回収しましょう。
定期的に掃除する
トイレつまりを防ぐために、普段から定期的に掃除する習慣をつけましょう。毎日何度も使う場所なので汚れや尿石がたまりやすいですが、こまめに掃除することで堆積する前に洗い流すことができます。
トラブルを未然に防ぐことができ、気持ちよく使えるようになるので、週に一回は掃除するのがおすすめです。
トイレつまりを解消する方法
ここでは、自分でできるトイレのつまり解消法をご紹介します。
お湯を使う
トイレつまりの原因がトイレットペーパーや便など水に溶けるものの場合は、お湯を流すと一気につまりが解消する可能性があります。
少し高い位置から、40度から50度程度のお湯を注ぎいれます。2〜3回ほど繰り返したら1時間ほど放置し、つまっているものをふやけさせましょう。
熱湯を使うと便器が割れてしまうかもしれないので、絶対に使わないでください。
重曹とクエン酸を使う
お湯に加え、重曹とクエン酸を使うとより効果が期待できます。重曹を便器の中に入れ、その後にクエン酸を投入した後にお湯を注ぎ入れましょう。
炭酸ガスの泡が発生し、汚れやつまりを取り除いてくれます。炭酸ガスで気分が悪くなる場合もあるので、換気を十分に行ってから試してください。
ラバーカップを使う
トイレのつまり解消といえば、ラバーカップ(すっぽん)を思い浮かべる人も多いでしょう。排水口にカップ部分を密着させ、押し引きを繰り返してみましょう。
うまくいけばつまりが取れて、勢いよく水が流れていくようになります。
まとめ
トイレは毎日何度も使う場所なので、快適に使用したいですよね。しかし水まわりの設備で、構造上つまりや汚れがたまりやすくなっているので注意が必要です。
今回ご紹介した普段からできるつまり予防法や、つまりが起きてしまったときに自分でできるつまり解消法などを実施して、快適にトイレを使い続けられるようにしてくださいね。