水のコラム
2022.03.01
トイレのメンテナンス
ウォシュレットの取り付けはDIYと業者、どちらでやるべき?
ウォシュレットの取り付けについて「DIYと業者どっちでやるべきか」「費用相場はどれくらいだろう」と、ウォシュレットの取り付け方法や費用、選び方などに困っている方も多いのではないでしょうか。
最近では多くの家庭でウォシュレット付の便座を使用していますが、買い替えのタイミングはなかなか訪れるものではありません。
しかしいざ買い替える際に迷ってしまい、期間だけが過ぎてしまわないよう、ウォシュレットの設置方法や選び方、費用などについてご紹介します。
トイレにウォシュレットを設置しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
DIYでウォシュレットを取り付ける方法
ウォシュレットは、TOTOの登録商標であり、ウォシュレットと同機能の機器は「温水洗浄便座」といいます。したがって記事内では、広義の意味でウォシュレット=温水洗浄便座とします。
ここではDIYでウォシュレットを取り付ける方法と、相場価格について解説しています。
■ウォシュレットの取り付け手順
ウォシュレットの取り付けには工具が必要です。
ここで細かく設置方法を記載しておりますが、わかりにくい場合は、交換するウォシュレットの説明書にも設置方法が丁寧に記載されていますので、適宜ご確認ください。
1、トイレ内に電源コンセントがあるかを確認
ウォシュレットは、電化製品のため取り付けには電気のコンセントが必要です。
トイレに電気コンセントがない場合は、別途電気工事で電源コンセントを設置する必要があります。電気工事は、資格が必要なため専門業者に依頼しましょう。
2、ウォシュレットの設置ができる便器かを確認
日本製トイレ(TOTO、INAX)であれば、一般洋式便器やワンピース型便器は問題なくウォシュレットを設置可能ですが、隅付タンク式腰掛便器は設置できない場合があるため、型番を調べましょう。(型番は、トイレにシールで貼られている場合が多いです)
3、トイレ内の寸法を確認
ウォシュレットを問題なく動作させるために、最低限必要な寸法があります。
一般洋式便器やワンピース型便器は、便器中央から左右までの寸法と便器手前側面から壁までの寸法を確認しておきましょう。
隅付タンク式腰掛便器の場合は、便器とタンクまでの寸法を確認します。
4、必要工具を用意
以下の工具を揃えておきましょう。
・プラスドライバー
・スパナ(マイナス機能付き)
・便座外し工具
・モンキーレンチ
・ウォーターポンププライヤー
5、便座を取り外す
便座は便器の裏についているナットを外せば簡単に取り外せます。便座外し工具を使用しますが、なければ、モンキーレンチで取り外します。
6、ベースプレートの設置
ウォシュレットに付属のベースプレートを固定します。ゴムがついているので忘れずに設置しましょう。
7、給水管の取り外し
止水栓を止めて給水管を取り外す。トイレタンク内部の金具を押さえながらスパナやモンキーレンチで外側のナットを緩めましょう。給水管周りから水が落ちてくる可能性があるため、雑巾などを用意しておきます。
8、分岐金具の取り付け
ウォシュレットに付属しているパッキンを分岐金具と止水栓の間に挟みます。
9、ウォシュレット本体の設置
ウォシュレット本体に付属の給水ホースを取り付けた分岐金具を差し込みます。カチッと音がしたら設置完了です。
■ウォシュレットの相場
ウォシュレットの相場は、5万円前後が一般的ですが、型によっては10万円を超えるものもあります。
まtあ、利用しているトイレの型番に対応しているものを選ぶ必要があります。
DIYと業者に依頼する場合の費用・日数の違い
DIYでのウォシュレット設置はさほど難しくありません。
しかし確実に、失敗なく設置したい場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。
ここでは、DIYと業者に依頼する場合の費用と日数の違いについて解説しています。
■DIYの場合
DIYでウォシュレットを設置する場合は、1日あれば充分作業が可能です。費用は、ウォシュレット本体(5万円前後)、工具代(2,000円前後)です。
ただし、トイレ内に電源コンセントがない場合は、追加で電気工事(2万円前後)が必要です。よって、費用は5~7万円程度です。
■業者依頼の場合
専門業者にウォシュレットの取り付けを依頼する場合も作業日数は1日です。
DIYで行った場合の料金に1万円程度の作業費用が加算され、合計の費用は6~8万円程度です。
ウォシュレットを購入して付けてもらうのはアリ?
ウォシュレットを自分で購入して工務店などのリフォーム会社に設置してもらうこと「施主支給」といい、業者によって対応が異なります。
条件などをあらかじめ確認しておきましょう。
施主支給の主なメリットとデメリットについては、以下の通りです。
■メリット
・自分で必要材料を購入するため、施工材料費の削減が可能。
・好みのものを自分で選べる。
■デメリット
・自分で商品を選定しなければいけない。
・場合によっては、業者が選定した材料のほうが安いこともある。
商品の選定が面倒な場合は、業者にお任せでいいでしょう。しかし、自分で選びたい場合や費用を押さえたい場合は、施主支給を利用するのも良い選択です。
それぞれのメリットやデメリット、業者の条件など総合的に判断して施主支給を行うか検討しましょう。
ウォシュレット(温水洗浄便座)の選び方
ウォシュレットをDIYや業者に依頼して設置する際に、どのようなものを選んでいいか迷う方も少なくありません。
ここでは、ウォシュレット(温水洗浄便座)の選び方について解説しています。
■ウォシュレットの売られている場所
ウォシュレットは、主に
・家電量販店
・町の電気屋さん
・ネット通販
の3つの方法で購入できます。
ウォシュレットの多くのメーカーから発売されているため、いろいろな種類のウォシュレットを見たい人は、家電量販店かネット通販を利用しましょう。
ウォシュレットを選ぶ5つのポイント
ウォシュレットを選ぶ際は、以下の5つのポイントを意識しましょう。
■便器の大きさ
ウォシュレットには、標準的なレギュラーサイズと大きめのエロンゲートサイズが存在します。レギュラーサイズは縦320㎜〜350mm程です。
エロンゲートサイズは355㎜〜380mm程です。自宅の便器のサイズを確認し合うものを選びましょう。
■費用
ウォシュレットの平均相場は、5万円前後です。
安いものだと、2万円前後のものもあります。機能を充実させればさせるほど高くなるイメージです。
■温水方式
ウォシュレットの温水方式は、貯湯式と瞬間式とがあります。
貯湯式は、本体価格を安く抑えられますが、保温に電気代がかかります。また、一度に大量のお湯を使用すると湯切れを起こすことも。雑菌が繁殖しやすい一面もあります。
瞬間式は、本体価格がやや高めですが、保温が不要で湯切れの心配もありません。雑菌も繁殖も抑えられるのが特徴です。
■操作パネル
ウォシュレットの操作パネルは、一体型のものとリモコン型のものがあります。好みによって選びましょう。
■その他の機能
ウォシュレットには、温水洗浄機能の他に、脱臭機能やノズル洗浄機能、便座暖房機能などがあります。必要な機能と不要な機能を判断し、最適なウォシュレットを選びましょう。
まとめ
今回は、ウォシュレットの取り付けについてDIYと業者で行った際の違いや選び方などについてご紹介しました。
ウォシュレットの本体価格は、メーカーや機能の豊富さによって変わります。
おおよそ5万円程度で購入可能ですが、こだわりがとくにない場合は、2万円前後で購入することもできます。
ウォシュレットの交換や新規取り付けは、自分でも作業可能ですが、正しく設置できていないと、水漏れや感電のリスクが高くなります。心配な場合は専門業者に相談しましょう。