水のコラム
2022.01.26
お風呂のメンテナンス
お風呂の換気扇を交換する際にかかる費用はどれくらい?
「久しぶりにお風呂の換気扇を使ったら壊れてしまった」「最近、換気扇の調子が悪くて、変な音が聞こえたりする」といった経験はありませんか?頻繁に起きることではありませんが、やはり何年も住んでいると、このようなトラブルも珍しいことではありません。
そこで今回は、お風呂の換気扇を交換するタイミング、さらにお風呂の換気扇の交換費用の相場やできるだけ安く抑えるためのポイントなどについてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
お風呂の換気扇の交換を検討するべきタイミング
一般的にお風呂の換気扇の耐用年数は、10年程度だとされています。もちろん、普段どのくらいの頻度で換気扇を使うのか、日々のメンテナンスによっても多少変動しますが、おおよそ10年たっていれば、換気性能が落ちていると考え、交換を検討してみてもいいかもしれません。
充分な換気ができていないと、浴室内にカビが繁殖してしまう恐れがあるので、そういったことが起きてしまう前に、稼働に問題がなくても交換するのがいいでしょう。
また、たとえ10年以内の使用年数であっても、修理や交換が必要なケースもあります。たとえば「稼働するときの音が大きい」「振動をともなう音が鳴っている」「なんとなくホコリっぽい嫌なニオイがする」といった場合、一般的な耐用年数以内であっても、迅速に交換するようにしましょう。
換気の機能が低下したというのは、なかなか自分では気づきません。しかし、こういった音やニオイの異常、初期と比べて明らかに違う現象が起きれば、速やかに交換することをおすすめします。
お風呂の換気扇の交換費用相場
お風呂の換気扇の交換費用は、どのくらいかかるのでしょうか。お風呂の換気扇をすべて交換する際にかかるとされる費用は、およそ7~10万円が相場だとされています。
主な内訳としては、換気扇本体の価格が1~4万円、交換工事の費用が2~4万円、さらに業者の出張費を含む諸経費1~2万円を合わせたものとなっています。
また、すべて部品を交換するのではなく、異常が見られる部品のみの交換であれば、費用も変わっていきます。たとえば、換気扇のファンのモーター部分に不具合が見られ、モーターのみを交換するのであれば、約3万円だといわれています。
さらに、お風呂の換気扇が天井設置型の場合、ダクトという排気口が屋外へとつながっています。そのためこのダクトに異常があれば、ダクトの清掃・補修・ダクトファンの交換などが必要となり、これらはおよそ2~5万円必要になると思っておきましょう。
また、お風呂の換気扇には、大きく分けて「プロペラファン型」と「シロッコファン型」と呼ばれるものがあり、その種類によっても交換時の費用は変わってきます。
まず「プロペラファン型」は、おもに壁に設置されていることが多く、換気以外の機能を持っていないのが特徴です。プロペラファン型の交換費用の相場は、おおよそ2~4万円とされており、作業も大体1日で終わる場合がほとんどです。
「シロッコファン型」は、主に天井に設置されていることが多く、現在ではかなり主流となりつつある換気扇のタイプとなります。シロッコファン型の交換費用は、6~10万程度とプロペラファン型に比べるとやや高額になり、工事期間もダクト部分に及んだ場合を含めると、2日以上かかるケースも少なくありません。
加えて、換気扇の中にはタイマーや乾燥機能がついているタイプもあります。もしタイマーが作動しない時は、そのタイマーの部品にも電気工事が必要となり、その費用は3~4万円程度かかるとされています。
自分が使っているものはどのようなタイプなのか、また工事の費用や期間などについてもあらかじめ確認してから、交換の予定を立てたほうがよいといえるでしょう。
お風呂の換気扇の交換費用を安く抑える方法
換気扇の種類や部品によっても、価格が変わる換気扇の交換。では、できるだけこの交換費用を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。
少しでもコストダウンを目指すのであれば、まずは複数の業者と比較することがおすすめです。同じ交換作業でも、業者によって工事費や諸経費が異なっていて、結果的に支払う金額に違いが見られることはよくあることだからです。
最低でも3社以上の業者に見積もり依頼をすることによって、おおよその相場がつかめてきます。
加えて、費用だけでなくアフターサービスの有無や、悪徳業者に捕まるリスクなども避けられるといったメリットもあります。
ただし、注意するべき点もあります。あまりにも価格の安さだけで業者選びをしてしまうと、失敗するかもしれないということです。失敗してしまうと、かえって費用がかさむこともあるので、金額だけでなく作業内容や実績の多さなどを基準に選ぶようにするといいでしょう。
さらに、とくに交換する換気扇の種類やメーカーにこだわりがなければ、知名度の低いところのメーカーのものや、有名なメーカーのものでも一昔前の型落ちしたものを選ぶと、わずかながら費用を抑えられることもあります。
やはり最新のものや高機能のものを選ぶと、それだけ本体だけの価格は上がってしまいますからね。同じような機能を持っていても、有名なメーカーかそうでないかによって変わってくることもあるのです。
もしそこまで換気扇の交換を急がないのであれば、新しく発売されるシーズンを狙って、一つ前の型のものの価格が下がるタイミングで交換するのもおすすめです。
お風呂の換気扇は、いつの間にか汚れやほこりがたまっていきやすい場所のため、普段から掃除やメンテナンスを徹底することで、交換する必要性を減らせます。
お風呂掃除をしている際に軽く拭いてみる、3ヶ月に1度くらいのペースで取り外して洗浄してみることで、故障のリスクや長持ちに効果的です。面倒くさがらずに、日々のこうしたメンテナンスを取り入れてみてくださいね。
まとめ
今回は、お風呂の換気扇を交換するタイミングや一般的な交換費用の相場、さらにできるだけ交換費用を抑えるためのコツなどについてご紹介してきました。
一般的にお風呂の換気扇の耐用年数は10年程度だとされていますが、10年以内であっても、換気扇から普段はしないような異音や異臭が発生する可能性はゼロではありません。そのため、10年経っていなくても異音や異臭がする場合は、速やかに交換するべきだといえるでしょう。
また、使っている換気扇のタイプが「プロペラファン型」か「シロッコファン型」なのかどうかでも、交換費用は大きく変わります。
頻繁にトラブルが発生する場所でもありませんが、それでもやはりできるだけ費用は抑えたいところですよね。換気扇の交換は、一般的に家電量販店やリフォーム業者に依頼するのがベターですが、業者選びもコストダウンには重要なポイントです。
少しでも価格を下げたいと思う方は、いくつかの業者に見積もり依頼だけして比較してみるのもおすすめです。ただし、あまり費用の低さにとらわれすぎると失敗することもあるので、業者の実績数や口コミ、アフターサービスなどの有無といった面も踏まえて検討してみてください。
さらに、新しい換気扇に交換する際は、換気扇本体の価格にも注目するとよいでしょう。メーカーにこだわりがなければ、性能のよい無名のメーカーのものもありますし、ひとシーズン前の型落ちしたものを選ぶことでコストダウンにもつなげられます。