水のコラム
2023.04.21
水回り
ドラム式洗濯機が水漏れする原因と対処法についてご紹介します
家の洗濯機がドラム式だという家庭も多くなりました。ドラム式洗濯機は従来の縦型洗濯機に比べて少ない水で綺麗に洗え、乾燥機能も充実しているので機能的に優れている部分が多いです。
またデザイン性も高いものが多いので、若い世代を中心に人気となっています。
そんなドラム式洗濯機ですが、水漏れトラブルが起きることも考えられます。そこで今回は、ドラム式洗濯機が水漏れする原因とその対処法について詳しくご紹介します。
水漏れが発生しやすい場所
ドラム式洗濯機は水漏れが起きやすい場所があります。その場所について詳しくご紹介します。
給水栓・給水ホース
ドラム式洗濯機を使用する際に、水を供給する箇所です。洗濯機を使用する際は水道を全開にしている場合も多いでしょう。
また、使っていないときも洗濯機側で止水するので、水道は開きっぱなしにしている人もいるのではないでしょうか。
常に圧力がかかり続けるので、蛇口本体や接続パーツ、吸水ホースの劣化が早く進み、緩んだりひび割れたりして水が漏れる可能性があります。
また地震や洗濯機を移動させたときなどにホースが外れていて、水漏れが起きることもあるようです。
排水ホース
排水ホースも毎日のように水が流れていく場所ですので、ホースの劣化などが起きやすい箇所です。
また、洗濯機のフィルターで取りきれない小さなホコリや糸くずなどの細かな汚れが排水に混ざり、排水ホースの中で引っかかってつまりの原因になることもあります。
つまりがひどくなると水の通り道がなくなり、逆流して水漏れが起きることもあるでしょう。
ドアや本体下部あたり
ドラム式洗濯機の前面にあるドアから水漏れしている場合は、ドアパッキンと呼ばれるゴム部品が劣化していたり外れかかっていたりする恐れがあります。
また、ホコリや糸くず、汚れもたまりやすい場所なので、ドアと本体の間に挟まって隙間を作り、水が漏れる原因になることもあるようです。
本体下部あたりが濡れているときはドアの水漏れが流れている可能性も考えられますが、洗濯機まわりの他の場所から水漏れが起きていることもあります。
排水口が詰まって排水が逆流して水漏れしている場合もあるので、さまざまな場所をチェックすることが大切です。
洗剤ケース
ドラム式洗濯機の上部にあることが多い洗剤ケースが水漏れの原因になることがあります。
洗剤が洗濯槽に流れずに、ケースの中で固まってしまい詰まりを起こして水漏れの原因になるのです。粉末洗剤や重曹は固まりやすいので、洗剤ケース内で詰まりが起きやすくなるでしょう。
ドラム式洗濯機ではそれらの洗剤は使用せず、液体洗剤を使用したほうがよさそうです。
ドラム式洗濯機が水漏れしたときは
ドラム式洗濯機が水漏れを起こしているのを見つけたら焦ってしまいますよね。
何をしたらいいかわからず、水道業者に電話するなどの行動を取るかもしれません。しかし、まずは被害の拡大を抑えることが大切です。
洗濯機のスイッチを切る
洗濯機が運転中のときに水漏れを起こしているときは、排水してしまわないように洗濯機のスイッチを切り、運転を止めましょう。
洗濯機の吸水栓・元栓を閉める
洗濯機の運転を止めて水漏れが止まったように見えても、まだ安心はできません。
水漏れの原因が蛇口付近にある可能性もあるので、まずは給水栓を閉めましょう。さらに元栓を閉めると安心です。
ドラム式洗濯機の水漏れで濡れた時は
ドラム式洗濯機の水漏れが起きた後に、するべき対処法をご紹介します。
水を拭き取る
水漏れが止まったら、濡れてしまった部分をタオルや雑巾を使って拭き取り、水漏れ箇所が確認できるようにしましょう。
ホースが外れていないか、破れていないかを目視で確認したり、接続部分が緩んでいないかをチェックしたりします。
自分で対策を行う場合でも、プロの水道業者に依頼する場合でも、わかる範囲で水漏れ箇所や原因をつかんでおけばその後の対応がスムーズでしょう。
乾燥させる
水漏れ被害が大きく、洗濯機周辺の床まで及んでいる場合はすぐに床の水を拭き取り、乾燥させましょう。
湿ったままだと床が腐ったり、シロアリやカビが発生したりする恐れがあります。窓を開ける・換気扇を回すなどで換気をおこない、扇風機なども利用すれば効果的です。
消毒する
床が水浸しになったときは、目に見えない大量の雑菌が床に付着していることが多いです。
乾燥したからといって安心はできず、カビの発生原因やアレルギー・シックハウス症候群などの健康被害を受ける可能性もあります。
床が十分に乾燥したら、消毒用エタノールを床に吹きかけて十分に消毒を行いましょう。
ドラム式洗濯機の水漏れを止める方法
自分でできる、ドラム式洗濯機の水漏れを止める方法をご紹介します。
ナットを締め直す
給水栓やホースなどのナットは、長期使用しているうちに緩んでくることがあります。スパナやモンキーレンチといった工具を使い、しっかりと締め直しましょう。
パッキンを交換する
給水栓の蛇口から水漏れが発生している場合、蛇口内部のパッキンが劣化して隙間ができている場合があります。ホームセンターなどで部品を購入し、交換すれば水漏れが収まるでしょう。
またドアパッキンの劣化が原因の場合は、洗濯機本体の分解など複雑な作業が必要になることがあります。素人での作業では不安な場合は、メーカーや業者に作業を依頼しましょう。
ホースを交換する
給水ホースや排水ホースが破損もしくは劣化している場合は、多くの場合交換が必要です。
防水テープなどを使って一時的に水漏れを防ぐことはできますが、経年劣化の場合はまたすぐに他の場所から水漏れが起きるでしょう。
ホームセンターやネットショップで適合するホースを購入し、交換しましょう。
つまりを取り除く
排水ホースの内部にホコリやゴミがたまっている場合は、取り外して洗浄しましょう。
排水溝を掃除する
排水溝から水漏れが起きている場合は、排水溝の中にある排水トラップにゴミや髪の毛などが詰まっている可能性が高いです。
排水溝を分解し、内部を掃除してみましょう。排水溝の奥でつまりが起きている場合は、ワイヤーブラシを使って奥のつまりをかき出してみるのがおすすめです。
洗剤ケースを洗う
洗剤ケースから水漏れする場合は、固まった洗剤が詰まって洗濯槽に流れていかなかったことが原因の可能性が高いです。
柔らかい布などを使い、固まった洗剤を拭き取ってあげましょう。頑固な固まりができている場合は、洗剤ケースを取り外してお湯にしばらくつけておくと取れやすいです。
まとめ
ドラム式洗濯機は高機能でデザイン性も優れているので、毎日の生活に欠かせない道具のひとつになっている家庭も多いでしょう。
しかしある日突然、水漏れトラブルが発生する可能性があります。そんなときに焦らず対処し、被害を最小限に抑えましょう。
また部品のチェックを行い、水漏れ箇所を正確に把握し、適切に対処してください。