水のコラム
2023.02.22
水回り
蛇口が固くて水道が使えない!修理や交換を検討するタイミング
水を出そうと蛇口をひねったら、固くて使えなくなっていたなどの経験をした方も多いのではないでしょうか。蛇口には寿命があり、使用頻度や使っている期間によって交換を検討しなくてはならない場合もあるのです。
そこでこの記事では、交換するタイミングや交換方法などを詳しく解説していきます。
目次
蛇口が固くて水道が使えない場合など交換のタイミングは
蛇口は消耗品であり、寿命があったり、使用できなくなる場合もあります。ここからは、検討するタイミングを紹介していきます。
蛇口が固くなり水道が使えない場合
まずは、固着してしまい使用ができない場合です。なんらかの不具合により、蛇口が固着して回らない場合があります。その場合は、修理するよりも本体交換を検討した方が良いと考えられます。
水道の蛇口から水漏れが発生している場合
蛇口からの水漏れは、使用している部品の交換で解消できるケースが多いです。しかし、部品を交換しても解消されない場合は、本体が寿命を迎えて故障している場合があるため、交換を検討してみましょう。
蛇口の水温調整ができなくなったとき
温水調整ができなくなった場合も、交換を検討するタイミングです。本体の調整機能が故障していることが考えられます。修理するよりも本体を交換する方が確実だといえるでしょう。
水道の蛇口からサビが出てくる場合
蛇口からサビが出てくる場合は、内部の配管が経年劣化によりサビている場合があります。使用し続けていると、人体に影響を及ぼすことも考えられるため、交換を検討するタイミングだといえます。
蛇口の種類を確認しておこう
交換を考えたときに、まずはいま使用している種類を把握しておきましょう。蛇口の種類は大きく分けて4種類に分かれます。それぞれ特徴や役割が異なるため、交換を検討しているタイプがどれなのかを知っておきましょう。
シングルレバー
このタイプは、1つの蛇口で上下左右に動かして温度と量を調整することができます。操作が簡単で、片手で楽に操作ができることが特徴です。キッチンや洗面台などの使用頻度が高い場所に使用されています。
2ハンドル混合水栓
ひとつの吐水口に対し、水やお湯のハンドルがそれぞれあるタイプです。ハンドルの加減によって、温度や量を調整できる特徴があります。スッキリとしたデザインのものが多く、洗面台などによく使用されている種類です。
単水栓
このタイプは、水かお湯のどちらか一方しかでないタイプです。洗濯機や外の水栓に使用されています。最もシンプルな形状で、ハンドルを回せば水が出せる仕組みです。単純構造であるため、修理や交換も簡単におこなえます。
サーモ混合水栓
温度を制限するサーモスタットが中に入っているタイプです。浴槽やキッチンによく使用されています。出てくるお湯の温度は、ほぼ一定であるため1度設定をしておけば快適な温度で使用できることが特徴です。
シングルレバー水道の蛇口が固くて使用できないときの交換方法
ここからは、シングルタイプの交換方法を紹介します。
止水栓を止めてシンク下のホースを外す
止水栓を止めてから作業を開始します。止水栓の停止を忘れると、作業中に水が噴き出すなどのトラブルが発生するため注意してください。分からない場合は、外にある元栓を閉めても構いません。
水が完全に停止した事を確認してから、シンクの下側にあるホース類を外していきましょう。止水栓にある逆止弁から、モンキーレンチを使い給水湯のホースを外してください。種類によっては、ロックを外して引き抜くタイプもあります。
逆止弁や本体の固定ネジを外す
次にお湯と水の両方の逆止弁をモンキーレンチで外してください。外れたら次は本体にある固定ネジを、六角レンチを使ってとっていきましょう。裏側もしくは正面にある化粧パネルを取り外してください。
外して中を見ると、六角ネジが見えてきます。静かに緩めながら外していくことがポイントです。種類によっては、本体の下部を180度回転させると六角ネジが見えるタイプもあります。
本体やアダプターを外す
固定ネジが外れたら、本体を外してください。上に向かって引き上げると、持ち上がるため簡単に引き出せます。引き抜いたとき、水が漏れる場合もあるためタオルで包み対処することがおすすめです。
本体を外したら、施工用のアダプターを外してください。2本の支持棒を回していくと、固定ツバの金具と棒が外れます。外すときは六角レンチを使って回し続けることがポイントです。外れたら穴の回りもきれいに掃除しておきましょう。
新品と交換して最終確認をおこなう
穴の回りがきれいになったら、施工用のアダプターを取り付けてください。作業は、外したときの逆で進めていきましょう。そのあとに、新品の本体を取り付けていきます。
本体がつけ終わったら、逆止弁と給水湯ホースを設置していきます。すべて元に戻したら止水栓を開き、水がでるか水漏れはないかの最終確認をして作業は完了です。製品によって細かい部品の取り付けが異なるため、注意してください。
ハンドル混合水道の蛇口が固くて使用できないときの交換方法
次は混合水栓の交換方法を紹介します。
止水栓を止めてフレキ管を外す
初めに止水栓を止めておきます。完全に水が止まったことを確認したら、モンキーレンチやスパナを使用して、給水管に接続されている管を外していきましょう。水とお湯両方の配管からナットを緩めてフレキ管を取り外しましょう。
次に水の給水管も外しておきましょう。こちらもお湯と水、両方の給水管を外します。初めに給水管側のナットを緩めてから、水栓側のナットを外す手順でおこないましょう。固いのは最初だけで、ある程度緩んだら手で回すことが可能です。
古い水栓を取り出す
現在使用しているフレキ管が外れたら、古いものを取り外します。蛇口には六角ナットやリング、座金、パッキンなどの細かい部品が付いています。それを順番に外していき、最後に本体を外してください。
裏側を除いたり手で触ったりすると、ナットの位置が分かります。モンキーレンチやスパナを使用して取り外してください。設置されている場所の広さに応じて、工具を変えて使用することがポイントです。
新品の水栓を穴に入れる
交換する新品を穴にはめ込んでください。穴ピッチは規格で決まっているため、あらかじめ測っておくことをおすすめします。新品をはめ込んだら、逆の手順で本体を固定していきましょう。
裏側にはパッキンや座金、リングやナットが付いています。湯水の両方を固定してください。ナットが緩んでいると本体が安定しません。しっかり固定しておくことが大切です。
元に戻し最終確認をしておく
新しいものが設置できたら、給水管とフレキ管を接続していきます。使用しているとこちらも劣化してしまうため、新品に交換することがおすすめです。現在使用している長さと、同タイプを準備することがポイントになります。
お湯と水のフレキ管や給水管を2箇所ずつ設置して、すべて元通りに戻したら止水栓を開けてください。最後に水やお湯を出してみて、問題なく通水ができたら完了です。水が漏れていないかも、確認しておきましょう。
まとめ
蛇口が固くなって使用できなくなると、不便で仕方がありません。劣化の進み具合や故障しているときには、新品に交換することを検討してみましょう。交換のタイミングは、回らなくなってしまったときだけではありません。
水漏れや故障、サビが出てきてしまう場合も交換のタイミングです。しっかり覚えておきましょう。作業をする前には、使用している水栓の種類やタイプを確認することが大切です。