水のコラム
2021.12.16
台所のメンテナンス
台所のパイプつまりが起きてしまう原因と対処法を解説!
定期的にキッチンの排水溝を掃除していても、水が流れず溜まってしまうことはないでしょうか?
そんな時は排水溝の奥に続いているパイプで詰まりが発生しているかもしれません。詰まりの原因となるものが洗剤などで溶ける性質の汚れであれば良いのですが、固いものだと厄介です。
本記事では台所のパイプが詰まってしまう原因と解消法、そして予防法をお伝えします。
台所のパイプのつまりが起きてしまう原因
排水口が詰まる原因として主に挙げられるのが、油と食材の汚れです。それぞれくわしく見てみましょう。
「油」はなぜ排水溝に流してはいけないのでしょうか?油は温度が下がると固まる性質があります。排水溝やその奥に続くパイプの中に付着してしまうと厄介です。追い打ちをかけるように食材や洗剤のカスが油にどんどん付着してパイプ内が狭くなり、排水溝が詰まる原因になります。
次に食材カスです。三角コーナーや排水溝のゴミ受けを通り抜けるくらいに小さい食材カスが蓄積して油に付着し、大きなかたまりになってしまいます。
その他キッチンで使う洗剤や石鹸も詰まる原因になります。すべて水に溶けてなくなるわけではありません。溶けきれない洗剤のカスが、排水管に少しずつこびりつきます。それがパイプの中で油に付着して白っぽくねっとりとした物体ができます。これもパイプに溜まることで水の通り道が狭くなります。
また気づかぬうちに箸やスプーン、フォークなどの固いものが排水溝に入ってしまっても排水溝が詰まる原因になります。
排水溝もパイプも詰まっていなければ、その先にある排水桝の詰まりが考えられます。そうなると下水が流れずどんどん溜まってしまい、逆流した下水でキッチンのパイプが詰まる可能性もあります。これは構造も複雑で難しいため、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
ステンレス製の排水管であれば、サビが発生したことにより詰まってしまうこともあります。築年数が古い家によくありますが、これも専門業者に頼むことになります。
台所のパイプつまりの解消方法
パイプが詰まった時の解消法はいくつかあります。
1つ目は「お湯を使った解消法」です。軽い油汚れや食べかすなどの場合はこの解消できます。
まず、排水溝にタオルの片端を詰めて水が排水溝に流れないようにします。もう片端のタオルは引き抜くための持ち手として外に出しておきましょう。
そしてシンクに40~50℃くらいのお湯をためます。パイプの耐熱温度を考えて温度は40~50℃に調節します。次にタオルを引き抜くことで、シンクに溜めていたお湯が一斉に排水溝へ流れていき、軽めの油汚れによる詰まりであれば洗い流すことができます。
2つ目は重曹と酢を使った解消法です。炭水ガス(二酸化炭素)が発生するため、しっかりと換気して作業しましょう。
まず重曹は100g、酢50ml、お湯は酢と同じ量を用意します。排水溝に重曹をかけ、上から酢をかけます。その状態で30~60分放置し、お湯を流すことによって改善が見込めます。
3つ目はラバーカップでの詰まり改善法です。トイレでよく使われるラバーカップという道具は、キッチンの排水溝の詰まり解消にも役立ちます。このラバーカップはホームセンターで購入することができます。
まず排水トラップを外し、シンクに水を溜めていきます。ラバーカップのゴムが水に浸かるくらいに水を溜めます。排水溝に対して垂直になるようにラバーカップをぴったりあてて押し込みます。
そしてラバーカップを一気に力を入れて引っ張ります。これを2~3回繰り返すとつまりが解消されます。
4つ目は詰まりを液体式パイプクリーナーで解消する方法です。排水管に液体を注ぎ、時間を置いてから水で汚れを流します。
5つ目はワイヤー式パイプクリーナーを使って除去する方法です。詰まりが重症化しているときにおすすめです。
ワイヤーを排水溝に入れ、進まなくなればそこが詰まっている箇所です。そしてワイヤーでぐりぐり回して詰まりを削ります。
台所のパイプつまりを防止するためには?
様々な解消法を紹介しましたが、詰まりは未然に防ぐこともできます。
予防法1つ目は「キッチンに油を流さない」です。油を捨てる時は凝固剤を使って固め燃えるごみに捨てましょう。排水溝で詰まりが発生したときに考えられる1番の原因は油汚れの蓄積です。油の流す量を減らすだけで予防効果が望めます。
2つ目は「排水溝にゴミ受けネットを付ける」です。細かく小さなゴミがパイプに流れないようにするのも大切です。ネットをつけることで排水溝の掃除も楽になります。
3つ目は「液体式パイプクリーナーでの掃除」です。週1回を目安にすると良いでしょう。パイプにこびりついた詰まりの原因を溶かすことで、かなりの予防効果が期待できます。
こまめに掃除をして衛生を維持することはとても大切です。シンク本体やゴミ受け、トラップや三角コーナーなど1日の最後はきれいに掃除をしましょう。メラミン素材のスポンジやブラシなどを使うことで簡単にきれいにすることができます。
そしてゴミ受けの掃除は、食べ物カスが排水溝に流れてしないように気をつけましょう。またトラップを外した時に固形物を誤って落としてしまわないように、シンクの周りにはモノを置かないようにしましょう。
掃除をした後に少し熱めのお湯を流すことで、油汚れを溶かして流すことができます。その日に排水管についた油汚れは、その日のうちにお湯で洗い流しましょう。
まとめ
キッチンの排水溝に水が流れなかったらとても不便ですよね。排水溝内に詰まりの原因がなければ、パイプの詰まりが原因かもしれません。
台所のパイプが詰まってしまう原因は主に油や食べカス汚れです。詰まりが発生したときの対処法を紹介しましたが、日々のメンテナンスで詰まりは未然に防ぐことができます。詰まりをそのままにしてしまったり、知らないうちに固形物を流してしまっていたりすると、専門業者でないと対応しきれない事例もあります。
毎日使う台所だからこそ、毎日の終わりに清潔にしてあげましょう。詰まりの原因も排除でき、衛生的な台所も保てるので一石二鳥です。