水のコラム
2021.09.15
トイレのつまり
「ラバーカップ」実はオールラウンダーではありません
トイレが詰まってしまったとき、詰まり解消方法で真っ先に思い浮かぶのはラバーカップの使用ではないでしょうか。
ラバーカップは空気を動かすことで、詰まりに干渉して、水が通れるようにするグッズです。
なので「詰まり解消にはラバーカップ」という認識は間違いではありません。
しかし、どのような詰まりにも対応できるという認識は誤りです。
ラバーカップはトイレットペーパーによる詰まりに効果的なもので、それ以外では真価を発揮しません。
では、トイレットペーパー以外が原因の詰まりの対処や、異物を落としてしまったときはどのようにすればよいのか。
原因、状況別に対処法をご紹介します。
目次
ペットの糞が原因の詰まり
下水処理能力によって、自治体ごとにペットの糞の処理方法は変わります。
下水処理能力が高い地域では、ペットの糞をトイレに流すことを推奨している場合がありますが、多くの自治体では燃えるゴミでの処理が推奨されているでしょう。
ペットの糞には、人間が持たない菌がいる可能性があり、殺菌処理を完璧に行えない可能性があるため、下水処理能力が低い地域では、燃えるゴミに指定されています。
またペットの糞は詰まりやすいため、トイレに流すことはおすすめできません。
基本的にトイレは、人間の排泄物、トイレットペーパー、水のみを流す作りになっています。
ペットの糞には、ペットの毛や、埃や葉っぱ、トイレの砂など、さまざまなものが付着している場合が多く、これが詰まりの原因になってしまいます。
特に猫用のトイレ砂は、トイレに流さないでください。
水に濡れると、広がらないよう固まるため詰まってしまいます。
トイレに流せるタイプでも、1回に大量に流さず、数回に分けて流しましょう。
糞に付着したトイレ砂は、完璧には除去できないでしょう。
異物が付着したまま流すと、排水管を傷めてしまいます。
かわいいペットのものとはいえ、糞を流しやすいように揉んで柔らかくしたり、異物を取り除いたりなどするのは労力がかかるでしょう。
ゴミ箱に捨てやすいよう、臭いを遮断できるポリ袋などの購入を考えてください。
おもちゃを落としたとき
誤ってトイレにおもちゃを落としてしまったとき、流す前に拾い上げれば何も問題はありません。
しかし、うっかりレバーを引いて流してしまったこともあるでしょう。
トイレの排水管の直径はあまり大きくなく、それなりの大きさのあるおもちゃは流れず、便器内に引っかかります。
しかし、小さいおもちゃはそのまま流れ、トイレの排水トラップや、排水管に詰まる可能性が高いです。
たとえ流れ切ったように見えたとしても、床下の排水管などに詰まっている可能性もあります。
おもちゃを流してしまったときは、流れに異常を感じなくても、大きなトラブルに発展する前に、水道業者に相談したほうがよいでしょう。
アクセサリーを落としてしまったとき
指から指輪が抜け落ち、稀にチェーンが切れてそのままトイレに落下という事態もあるでしょう。
落とした瞬間に気づけば拾い上げられますが、気づかずそのままトイレ内を洗浄してしまうことがあります。
アクセサリー類は、多くの場合小さく、引っかかることなく流れていってしまいます。
運が良ければ、浄化槽などに引っかかっていることもありますが、多くの場合、そのまま下水管に流れていくでしょう。
大切なアクセサリーを身に付けているときは、便器内に落とさないよう、外してから用を足すことが一番の対処法です。
手で拾えるものはすぐに拾いましょう
ペンや眼鏡、ハンドタオルや財布、ポケットに入れやすいものを、うっかり落としてしまう方も多いのではないでしょうか。
そのつもりがなくても、胸ポケットにいれていたりすると、屈んだとき簡単に落ちていってしまいます。
慌てず拾い上げて対応しましょう。
触りたくないからと、そのまま流すことはしないでください。
水に溶けないものは、トイレに流すことはできません。
排水されず水が溢れてくる
もしトイレの水が溢れてきた場合も、慌てず対応しましょう。
人感センサーで自動的に流れるトイレのときは、センサーが反応して再び水が流れないよう電源を抜きましょう。
レバー式のものは、再度レバーを引くことはやめてください。
余計に水が出てきて、床が水浸しになってしまいます。
水が溢れないよう、止水栓を閉めましょう。
水が少し引いたから、通常通り流れるとは思わないでください。
溢れそうになっても、慌てなくて大丈夫です。
一回の便器内洗浄に使う水は、詰まって排水されなくても、便器ギリギリに収まるように設定されています。
詰まりの原因の多くはトイレットペーパーによるものです。
原因が特定できるとき、詰まりがひどくないときは自力で詰まりを解消することもできます。
軽度かどうかは、水が引いていくかどうかで判断してください。
時間を置いて、少しずつ排水される場合、詰まりは軽度です。
詰まりがひどい場合や、原因特定ができない場合、下水管まで流れていった可能性がある場合は、水道業者に依頼しましょう。
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