水のコラム
2021.05.05
洗面所のトラブル
自宅の洗面所で蛇口から出る水が濁っていることに気付いた場合の対処法
目次
水が濁ってしまう原因を探るには
毎日使う自宅の洗面所に置いて蛇口から濁った水が出ていると、気分が悪いだけではなく健康に被害が及びかねません。洗面所において飲料水として水を飲むことは少ないはずですが、起床してからの歯磨きや帰宅してからのうがいでは口に含むものです。洗顔においても毎日のように肌に触れるものですから、臭いがして濁っていればすぐに気が付くことでしょう。
水漏れのように大掛かりな作業をしなくても対処できる安全な方法もあるため、まずは原因をしっかり特定しておくことが大切です。
濁りの色によって大まかに原因がわかることも
水の濁りといっても原因によって濁る色はそれぞれで、目視によってある程度原因を特定できる場合があります。大まかに濁りの色は三種類あり、白く濁っていたり黒っぽい水だったり、赤茶色っぽい濁りに分類されます。
まず、白い濁りについての原因は、水に多くの亜鉛が含まれることによるものがほとんどです。亜鉛とは成人の体内には数グラム程度含まれている栄養素で、水道水にも微量ではあるものの含まれているものです。亜鉛によって水が白くなっていることを確かめるためには、ガラスのコップの中に水を入れてしばらく放置してみるとよいでしょう。時間をおいて白い濁りがなくなり透明になっていれば亜鉛が原因であり、直ちに人体に影響が及ぶことはないでしょう。
また黒い濁りについても同様で、無機質のミネラルであるマンガンが水道水に含まれていると考えられます。マンガンも亜鉛と同じく身体に必要な成分であるため、毒性はなく水の安全性に問題はありません。ただし単に水が汚れていることによる濁りであるかもしれず、自分で判断せずに専門家に相談したほうがいいでしょう。
赤や茶色っぽい濁りについては鉄によるものと考えられますが、水道管がサビていることによるものかもしれません。黒っぽい濁りと同じく水道工事のプロなどに相談してみるか、念のためサビが原因かどうかを確かめておきましょう。
水道管のサビによって水が濁っているのかもしれません
水の濁りがサビによるものかを確かめるには、蛇口から水をコップに汲んでみるといいでしょう。しばらく経って黒い砂のようなものがコップの底に沈殿していれば、水にサビによって生じた異物が混入している恐れがあります。蛇口の水漏れなどは部品を交換するなどして対処できますが、サビを自力で安全に取り除くことは難しいでしょう。
なぜなら洗面所における蛇口は光沢のある真鍮を素材として用いており、耐久性にも優れサビに強い金属としての特徴があるからです。サビの原因は蛇口などの目に見える部分ではなく水道管に発生していると考えられ、早めに専門家に調査を依頼すべきでしょう。
ゴミなどの異物によって水が濁っている場合の対処について
サビと同様に給水管にゴミが混じって劣化していると、水が濁る原因となるため専門家への相談が必要です。水道管などの腐食は経年劣化による避けられないものの、放置しておくと水の濁りだけではなく水漏れの原因ともなりかねません。
日頃の清掃などにより衛生的な状態を保っていたとしても、何の問題が見られなかったとしても定期的な点検を依頼するとよいでしょう。
日常的に行える洗面所における水の濁り対策
洗面所に限らず自宅に供給される水は、周辺の工事や地震などの災害により一時的に濁ることも考えられます。自宅の付近で給水管の工事をしていたり、その影響で断水をしていたりすれば白い濁りが発生することもあり得ます。
また、旅行などで一週間以上も自宅を留守にしていれば、帰宅してからすぐに蛇口をひねれば濁った水が出たとしてもおかしな現象ではありません。あらゆる場合にも慌てて対処しようとせず、数分程度でも水を流し続けてみれば濁りは解消されているかもしれません。
マンションなどの場合には、屋上など敷地内に設置されている貯水タンクに濁りの原因があることも考えられます。貯水タンクの清掃を怠っていると水質が悪化し、水垢やサビが発生することがあるからです。水道法の定めにより定期的な清掃や点検が行われているはずですが、掲示板などで定期的なメンテナンスが実施されていること確かめておくとよいでしょう。
どうしても水の濁りがなくならない場合には専門家に相談を
洗面所において水の濁りを発見したら、濁りの色の違いによって原因を把握できれば安心できるかもしれません。ただし人体に影響がないとわかっても、毎日使う洗面所において、トラブルはもちろん不安を抱き続けたくもありません。少しでも異常を感じたら、水回りのプロフェッショナルに相談するとよいでしょう。
ひょうご水道職人は姫路市、西宮市、川西市、芦屋市など兵庫県内全域において水のトラブルを解決してきた実績があります。水のことでお悩みがあれば、昼夜を問わずお気軽にお問い合わせください。