水のコラム
2022.06.30
お風呂
風呂の保温と追い炊き、電気代は違う?おすすめの使い方を解説
普段お風呂のお湯を温めるときには、保温機能と追い炊き機能のどちらを利用していますか。また、どちらの方が良いか知ったうえで使用できているでしょうか。
保温機能と追い炊き機能にはそれぞれのメリットが異なっており、これらを生かした使い方をすることが大切です。そこで今回は保温機能と追い炊き機能のそれぞれのメリットと併せて、おすすめの使い方について解説します。
目次
お風呂の保温と追い炊き、電気代はさほど変わらない?
お風呂の保温機能と追い炊き機能の2つで電気代にどのくらいの差があるのでしょうか。もしかすると「保温機能の方がコストを抑えられる」「追い炊き機能の方がコストを抑えられる」と感じている方もいるかもしれません。
実際のところ、「○○の方がコストを抑えられる」とは言えません。コストに直結するのはどちらの機能を利用するかではなく、それぞれの機能をどのように利用するかです。
確認のためにそれぞれの機能について解説してから、コストの違いを説明します。
まず保温機能とは、自動的に追い炊き機能を継続して温かいお湯のまま維持する機能のことです。もちろんお風呂を利用する時間が短い人や、次に入浴する人との間隔が短い場合には、保温が必要な時間も短くなります。つまり、保温機能が作動する時間が短いため、電気代を抑えることができます。
一方で追い炊き機能は手動で追い炊きをする必要があります。自分が温めたいタイミングで追い炊き機能を作動させられることがメリットです。とはいえ、水が完全に冷たくなってしまっている場合には、温めるまでに時間を要しその分コストもかかります。
使い方が異なるため、一概にどちらがお得ということはできません。これらの機能を上手に利用すれば、コストを抑えることも可能です。一方で何も考えずに適当に使っていれば、どちらの機能であってもコストが膨らんでしまうでしょう。
それぞれの特徴を理解して使い分けることができれば、よりコストを抑えながら快適に入浴できるでしょう。
保温機能と追い炊き機能以外の節約方法
保温機能と追い炊き機能をそれぞれ有効活用すればコストにそれほど大きな違いはないということをご紹介しました。実は保温機能も追い炊き機能も利用せずに節約する方法があります。
それは最も簡単な方法で、浴槽にフタをしておくことです。フタで一晩保温し続けることは難しいですが、しばらくであれば十分保温できます。保温機能も追い炊き機能も使わないため経済的にもおすすめの方法です。
さらに浴室にカビが繁殖しにくいという特徴もあります。浴槽にフタを閉めることで、浴室内にお風呂の蒸気が蔓延しにくくなります。湿気を好むカビの繁殖も抑えられるのはとても良い保温方法といえるのではないでしょうか。
お風呂の保温機能は連続して入る家庭におすすめ
ではお風呂の保温機能がおすすめなのはどのような方なのでしょうか。短い間隔で連続してお風呂に入るという家庭には保温機能がおすすめです。
また、ゆっくりと長風呂をしたいという方も、1時間程度であれば保温機能を有効活用することができます。このパターンに当てはまる方は保温機能のメリットを生かして入浴ができます。
実際に保温機能のメリットは以下の2点です。
いつでも快適な温度のお風呂に入れる
保温機能が作動していればいつでも温かい快適なお風呂に入ることができます。自動的に設定温度を維持してくれるため、私たちが何か操作をする必要は全くありません。
追い炊き機能であれば、入ろうとしたときに水が冷え切ってしまっている可能性があります。お湯を温め直している時間は待機しないといけませんが、保温機能であればその心配は全くありません。
少量のガスでお湯を温めることができる
追い炊き機能と比べて少量のガスでお湯を温めることができます。保温機能はお湯の温度が下がってきたときに、設定温度まで引き上げてくれます。
温度変化が小さいため必要となるエネルギーも小さく、1回あたりに必要となるガスは大きく抑えられることが特徴です。
使い方によっては注意が必要
次に入浴する人までの間隔が短い場合に保温機能をおすすめしました。メリットでご紹介したように保温機能は自動的に追い炊きを行い続けます。そのため、誰もお風呂に入らない時間が長くなったり、次にいつ入るかわからなかったりするときには、おすすめできません。気づかないうちにコストが上がり続けてしまいます。1時間以上間隔があく場合には、保温機能は使用しない方が良いかもしれません。
これらを踏まえて短時間の間に連続してお風呂に入る場合には保温機能をおすすめします。また、帰宅後にすぐにお風呂に入るという家族がいる場合にも有効活用できます。帰宅前に連絡してもらえば、保温機能で十分対応可能です。
お風呂の追い炊き機能はバラバラに入る家庭におすすめ
一方、お風呂で追い炊き機能を使用するのがおすすめなのが、間隔があいてバラバラに入る家庭です。家族が連続してお風呂に入らない家庭や何度も温め直す家庭では、追い炊き機能のメリットを生かして入浴ができます。
追い炊き機能のメリットは以下の通りです。
使うタイミングでお湯を温めることができる
家族によって帰宅するタイミングが違う場合や生活スタイルが異なっている場合など、「いつ入るかわからない」という状態で追い炊き機能が力を発揮してくれます。自分が入浴するタイミングに合わせてお湯を温め直すことができます。
保温機能を利用しながら「なかなか帰ってこない」「早く入ってほしい」などイライラが溜まることがあったかもしれません。ストレスフリーで好きなタイミングでお湯を作れるのが追い炊き機能の特徴です。
水風呂になるリスクを理解しておく
追い炊き機能では保温してくれないため、時間がたつと水風呂になります。手動で操作が必要なため、入浴する少し前に作動させる必要があります。完全に忘れていると、お湯になるまでの待ち時間が発生するということを理解しておきましょう。
前の人から1時間以内に入る予定がある場合には、追い炊き機能はコストがかかるので、保温機能のままで問題ないでしょう。
これらを踏まえて、家族で入浴タイミングが異なる場合には追い炊き機能をおすすめします。
生活スタイルに適した使い方をしよう
先ほどご紹介したように、保温機能と追い炊き機能でどちらがおすすめということはありません。それぞれの機能のメリットを把握して、生活スタイルに合った機能を適切に使用することがおすすめです。
家族でお風呂に入る時間がばらばらという場合には追い炊き機能がおすすめでした。一方、連続でお風呂に入る場合には保温機能がおすすめです。
家族構成や家族の生活リズムを把握し、追い炊きと保温機能をうまく組み合わせることも可能です。家族で話し合って適切に使い分けると、全員が快適に入浴でき、コストも抑えられるのではないでしょうか。
そして、一人暮らしの方であれば保温機能も追い炊き機能も使うことなく、浴槽のフタを閉めることで、全く問題なく快適な入浴ができるはずです。自分たちのライフスタイルに合わせた保温方法を見つけてください。
まとめ
今回は、お風呂の保温機能と追い炊き機能でどちらの方がコストを抑えられるのか、保温機能がおすすめの方、追い炊き機能がおすすめの方を詳しく解説してきました。
実際にはどちらを使うかではなく、どのように使うかが重要でした。短時間に連続して入浴するときは保温機能、バラバラに時間があくときには追い炊き機能がおすすめです。
また、短時間であれば浴槽にフタをするだけで十分保温は可能です。それぞれの保温方法のメリットを理解したうえで効率的に使っていくことがコスト削減の一番の近道です。
今回の内容を参考にして、家族の生活スタイルに合った保温方法を実践してみてください!